ロボット掃除機「Deebot OZMO 910」を使いだしてから2か月が経った。
我が家では、「毎日 14:00に自動掃除」をスケジュール化していて、毎日夜に帰ってくると床がピカピカな状態で保てているわけだ。
いまでは我が家の生活には欠かせなないものとなっている。
あまりにも便利なため、最近では身近な人にロボット掃除機の普及活動をするまでにロボット掃除機信者になってしまった。
先日の購入レビューでは、軽く使ってみた感想をまとめましたが、しばらく使ってみて新しい発見があったり、ここはいまいちだなと思う部分が見えてきた。
【DEEBOT OZMO 901レビュー】水拭きも吸引もできるコスパ最高なロボット掃除機
そこで本日は、ロボット掃除機に対する疑問などを、Deebotのユーザー目線でQ&A形式で紹介していきたいと思う。
ロボット掃除機の購入を悩んでいる人や、Deebotの掃除機を検討している人の参考になれれば嬉しい。
もくじ
Deebot OZMO 901を簡単にご紹介
私が愛用しているDeebot OZMO 901は、ECOVACS(エコバックス)社のロボット掃除機のうち、ハイエンドクラスのエントリーモデルになっており、ざっくり以下のような特徴がある。
ポイント
- マッピング&ナビゲーションシステム「Smart Navi™3.0」により、最適なお掃除ルートを選択してくれる
- 吸引と水拭きを同時に行える「OZMO」モデルは、フローリングもカーペットも掃除することできる
- スマホアプリ「ECOVACS HOME」との連携により、「自動掃除のスケジュール化」、「進入禁止区域の設定」、「特定のエリアを優先・集中させて掃除するモード」など使い勝手の良い機能が豊富
- こんなにハイスペックなのに、価格はルンバの半額以下 ←これ重要!!
ルンバにも引けをとらない、優秀なロボット掃除機がDeebot OZMO 901である。
詳しい紹介は、こちらのレビューを参考にして頂きたい。
【DEEBOT OZMO 901レビュー】水拭きも吸引もできるコスパ最高なロボット掃除機
疑問をDeebotユーザーが回答します
Q:ロボット掃除機ってちゃんと掃除してくれるの?
自動掃除って不安!ちゃんと掃除してくれるの?と不安になる方も多いはず。
回答
部屋の大概の部分はきれいに掃除してくれる。
点数でいうと80点!
本当にびっくりするくらい結構なほこりやごみを毎日集めてきてくれるのだ。
汚いので写真は控えさせて頂くが、毎日掃除しているのに「もうこんなにほこりがたまっているの!?」っていうくらいの量のチリやほこりを集めてきてくれる。
水拭きモップに関しては、毎日は洗わないものの2、3日で結構汚れがついている感じで、しっかりとモップ掛けができている。
タンクの水がなくなるもの同じくらいのペースなので、タンクの水を補充するついでにモップを洗うとちょうどいい感じだ。
Deebot OZMO 901の掃除方式は、「サイドブラシ」、「メインブラシ」、「モップ」の3つがあり、それらを組み合わせて掃除をしてくれる。

- Deebot前部にあるサイドブラシでほこりやごみを掃除機の吸引口にかき集める
- Deebot中心にあるメインブラシでほこりやごみを吸引口に送り込む
- Deebot後部にあるモップで最後に水拭きを行う
つまりDeebotの通るルート上は、吸引掃除してからの水拭き掃除をしてくれる。
我が家の掃除ログをみてもらうとわかるように、部屋のメイン部分はくまなく掃除してくれている様子がみてとれる。

マップ上の白い線がDeebotが実際に通ったルートで、矢印の青丸のスタート地点(充電ドッグの設置場所)からすべての部屋をきれいに掃除したのち、充電ドッグに戻っている。
ここまで真っすぐに隙間なく掃除するのは、人間が手動で掃除機をかけるとしてもなかなか難しいのではないだろうか。
さすがはロボット掃除機!といった感じだ。
では、残りの20点はというと、どうしても壁際や部屋の隅は完ぺきにはきれいにならないからだ。
壁際については、壁にピタッと沿って掃除してくれてはいるものの、サイドブラシが隅に届かず、キワキワにはほこりが残っている場所もあった。
また、部屋の壁には家具を配置していることが多いと思うので、家具間の隙間であったり、壁との隙間まではきれいに掃除しきれないこともあるだろう。
よって、本当にほこり一つなくピカピカに掃除したいという場合、別の掃除機で手動で掃除をする必要がある。
ただ、私のように「普段の生活で人の動きがあるエリアだけ掃除してくれればいい」という方には十分に仕事をしてくれると思う。
Q:AI搭載の自動掃除ってどこまで賢いの?それっているの?
AI搭載と非搭載のロボット掃除機では結構値段が変わってくるので、どっちがいいのか悩む方もいることでしょう。
回答
Deebot OZMO 901が初めてのロボット掃除であり、別機種との比較はできていないが、
Deebot OZMO 901のナビゲーションシステムはかなり優秀だ。
掃除ログを見ていただいてわかる通り、部屋の形状をしっかりと認識し、抜け目なく網羅して掃除されていることがわかる。

ちなみにこの部屋の間取りデータは、Deebotの初回掃除の時にレーザースキャンで得られたものであり、ユーザー側で入力や設定する必要はない。
当たり前ですが実際の部屋もこのデータと全く同じ配置ですので、その正確さには関心させられる。
Deebotには間取りデータを得るだけでなく、それぞれの部屋を「エリア」として認識しているらしく、ひとつの部屋を掃除してから、次の部屋へ移動して掃除をしてくれるのだ。

我が家の例だと、「LDK→廊下+脱衣所→寝室」という順番に掃除がされていた。
つまり、部屋の間取りを正確に把握し、部屋を「部屋(エリア)」と認識して最適に掃除してくれている。
このDeebot OZMO 901にはマッピング&ナビゲーションシステム「Smart Navi™3.0」というAIシステムが搭載されており、スタンダードクラスには搭載されていない。

Smart Navi™3.0 マッピング&ナビゲーションシステム
DEEBOT OZMO901 は、お部屋を正確にお掃除するためのマッピング機能を搭載しています。 レーザースキャンの技術を使いお部屋の間取りを測定し、マップ情報をロボットの頭脳に記憶して、最適なコースを判断しながらお掃除します。
このAIシステムが付いていないモデルの場合、掃除ルートはある決まったルートでしか掃除をしてくれないのだ。
一般的なロボット掃除機では、ランダムルートで長時間駆動させることで部屋全体を掃除することしかできないものが多い。

Deebotのスタンダードモデル N79の場合、「ランダムルート」「壁際優先モード」「スポット集中モード」があり、自分で部屋に合った掃除ルートを選択する必要がある。
よって、どうしても自分の部屋の形状に合った掃除がしにくいという問題が出てくる。
部屋に多くの家具などを配置していたり、ちょっと変わった間取りのお部屋の場合、どうしても掃除残りがでてきてしまうのだ。
対して、DeebotのAIシステムは、ボタン一つで部屋の間取り認識し、最適なルートを選んでくれる。
色々難しく考えずに放って置くだけで最適なルートを選んでくれるAIシステムは、ロボット掃除機には必要な機能だと思う。
加えて、Deebot OZMO 901は、ハイエンドモデルにも関わらず、リーズナブルな価格帯!(2019.12 執筆時 4万円台)
AI搭載モデルに絞ってロボット掃除機を探すのであれば、有力候補間違いなしだ。
特に家具が多い人や複雑な間取りのお部屋掃除には、AI搭載のロボット掃除機を選ぶと幸せになれると思う。
Q:障害物は避けて掃除してくれるの?
回答
「ある程度のもの」は避けて掃除してくれる。ただし、以下2つのものを除いてて。
- 軽いもの(空のごみ箱や紙袋など)
- コードやケーブル類
据え置きの家具などは、初回の間取りデータを取得する際に「壁」として認識してくれるので問題ない。

ベッドやカウンターなどの下に潜り込めない家具家電は、壁として認識されている。
また、カウンター前の丸くもこもこしたルートがあるが、これはダイニングテーブルの脚の周りもぐるっと回ってくれてきれいに掃除してくれている証拠だ。

ただ、前提としてロボット掃除機を使う場合、基本的に床の上には何も置かない状態がベスト。
その場所の掃除ができないことはもちろんだが、もし誤って何かを巻き込んだりしてしまうと故障の原因になったりする。
とはいうものの、片付けるのを忘れたりうっかりしてしまうこともあるだろう。
Deebotは床の上に置いているものについては、基本的に避けて掃除をしてくれる。
本体の前面側にはバンパーがついており、障害物をセンサーが検知するとソフトタッチでぶつかって進行方向を変えてくれるのだ。
これにより、 間取りデータ上にはない障害物についても「ある程度のもの」は避けて掃除をしてくれる。
我が家の例でいうと、
- ある程度のもの(避けてくれるもの)
- 毎回場所が変わるテーブルや椅子の脚
- 観葉植物の植木鉢
- 食材が入ったレジ袋
- Amazonから届いたまま開封せずに放置している段ボールの箱
さて、ここまで「ある程度のもの」と強調しているのには訳があり、我が家では以下2つのものについては何度やっても避けてくれなかった。
- ある程度じゃないもの(避けてくれないもの)
- 軽いもの(空のごみ箱、紙袋)
- コードやケーブル類
まずは、軽いもの、特に我が家では空のごみ箱については避けてくれない。
正確に言うと、「ごみ箱が軽いと、Deebotが押して動かしてしまう」ということだ。
我が家のリビングには2つのごみ箱を置いてある。
そして、特に意識せずに置いておくと、家に帰ってきたらごみ箱が部屋の真ん中に移動しているという奇妙な現象がまれに起こる。
そんなに強い力で押しているわけではないのですが、Deebotが「障害物に衝突→回り込む→衝突→回り込む→・・・」を繰り返しているうちに、少しずつ動かしまっていると思われる。
一応対策としては、「重いごみ箱に変える」「ごみ箱をできるだけ部屋の端に置いておく」「家を出る前にごみ箱を椅子の上に避難させる」といったことで対処できそうだが、細かいことは気にしない人間なので、あんまり気にしていない。
一番問題なのが、コードやケーブル類だ。
どこの部屋にも必ずと言っていいほどある、コンセントからのコードやケーブル類については、100%避けてくれない!!
避けてくれないどころか、サイドブラシに引っかかってしまいその場で掃除が止まってしまうことが問題なのだ。
では、その問題現場を検証してみよう。


コードががっちりとサイドブラシに絡まってしまっている。
しかもこの時に限っては、コンセントから抜いてしまっている…。
地面と接触しているケーブルがあった場合、100%の確率で絡まる。
ちなみに、外出先でもこの状況はリアルタイムに教えてくれるので、このような通知が届くのだ。

この問題が発覚してからは、できるだけ意識してケーブルを地面から浮かしたり、家具の裏に隠したりしているのですが、うっかり忘れてしまうとこんな事態になるのだ。
とはいうものの、気をつけていれば回避できる問題ではあるので、あとは習慣づけることが必要だ。
Q:階段は大丈夫?
回答
ちゃんと認識して、手前で止まってくれるので大丈夫!

Deebot OZMO 901には、5つの落下防止センサーが備わっている。
ぎりぎりの時があったりしますが、落ちたことはまだ一度もない。

とはいえ、精密機械ですし万が一落ちてしまったらそのまま動かなくなってしまう可能性だってゼロではない。
未然に防ぐ方法として、以下はやっておいたほうが良さそうだ。
- 階段近くのエリアから「進入禁止エリア」にする
- 落下防止センサー部分を掃除してあげる
「進入禁止エリア(バーチャルボーダー)」の設定は、ECOVACS HOMEアプリより簡単に設定することができる。

落下防止センサーがあるから安心とはいえ、万が一のために備えておいたほうが良さそうだ。
Q:部屋の段差は大丈夫?
回答
公式では、Deebot OZMO 901の乗り越え可能段差は15mm!!
我が家にはそれほど大きな段差はないので乗り越えられない壁はないが、公式サイトの仕様では、乗り越え可能段差は15mmとなっている。
我が家にある一番高い段差は、ソファー前の毛が長めの絨毯であり、この高さはおよそ15mm。
乗り上げる際に少し引っかかりがある感じはするが、今のところ問題なく乗り越えてくれている。

もし家の中に高めの段差がある場合は、あらかじめ測っておくと良いだろう。
Q:手入れって面倒じゃない?
回答
手入れする箇所は確かに多いけど、神経質に手入れする必要はなさそう。
こんなことを言うとメーカーに怒られそうなので、説明書に載っているメーカー推奨のメンテナンスを紹介しよう。
ロボット部品 | メンテナンス頻度 | 交換頻度 | |
① | クリーニングモップ | 使用後毎回 | 50回の洗浄後 |
② | クリーニングタンク/クリーニングモッププレート | 使用後毎回 | / |
③ | サイドブラシ | 2週間に1回 | 3~6か月ごと |
④ | メインブラシ | 週に1回 | 6~12か月ごと |
⑤ | スポンジフィルター/高性能フィルター | 週に1回 | 3~6か月ごと |
⑥ | 回転ホイール 落下防止センサー バンパー 充電コネクタ ドッキングステーションピン |
週に1回 | / |
実は私も、この記事の執筆中に初めて知った。
結構やること多いんだなと。
でも、ロボット掃除機に限らず一般的な掃除機でもこの程度のメンテナンスは必要でしょうし、これといって難しいということもなさそう。
ただ、③サイドブラシと④メインブラシについては長い髪の毛が絡まることがあるので、注意するようにはしている。
その程度で、あとはこれといって神経質に手入れをしなくても良いと思う。
Q:ロボット掃除機を買おうか悩んでます…
回答
- 「『掃除が大好きで、毎日の掃除機掛け・雑巾がけが楽しすぎる!』という掃除LOVER」以外のすべての人
- 徹底的にじゃなくても、ある程度「80点の掃除」で十分だと思う人
- とにかく1分でも掃除の時間を減らしたいと思っている人
- スマート家電が好きで、ハイテク万歳!!な人
- 吸引も水拭きも同時にできるロボット掃除機を探している人
- 複雑な間取りや細かい掃除設定ができるロボット掃除機を探している人
- 4万円程度でハイスペックなロボット掃除機を探している人
これらの中でひとつでも当てはまっている場合、
ロボット掃除機を購入する価値は十分にあると思う!!
特に下の3つに当てはまる人には、Deebot OZMO 901を強くお勧めする。
Q:Deebotのロボット掃除機はどこで買えるの?
回答
リーズナブルとはいえ、高い買い物なのは違いない。
実際に物を見てから決めたいという方は、上記の実店舗で見に行くと良いだろう。
また、近くに取扱店舗がなかったり、普段からオンラインショッピングをよく使われる方でしたら、オンラインで購入することも可能だ。
ちなみに私は、例のごとくアマゾンで購入。
どこのショッピングサイトでも、値段はほぼほぼ変わらないが、直営のダイレクトショップでは、メーカー再生品などが安く購入できたり、大きなキャンペーンをやっていることがあるので、特におすすめだ。