【DEEBOT OZMO 901レビュー】水拭きも吸引もできるコスパ最高なロボット掃除機
日課であるアマゾンのウィンドウショッピングをしていると、ふと目に留まったのがこちら。
そう、今や現代版の新・三種の神器とよばれる時短家電のひとつ、ロボット掃除機。
最も有名であろうiRobot社のルンバをはじめ、最近では家電量販店に行けば狭い展示スペースの中で小動物にように走り回るロボット掃除機たちを目にする機会も増えてきただろう。
「ロボット掃除機は高い」というイメージが付きまとうが、アマゾンには9,980円から買えるロボット掃除機もあったりと、比較的お手頃な製品も増えてきている。
そこで今回、我が家の相棒として迎え入れたのが、部屋の間取りを把握することができ(マッピング)、なおかつ吸引と水拭きが同時に行える、ECOVACS社のDEEBOT OZMO 901だ。
もともとは、ルンバが欲しいと思っていたが、初めてのロボット掃除機ということで「高かったのに、あんまり働いてくれない」なんて残念すぎる。
ということもあり、比較的手が出しやすい、DEEBOTを購入することにした。
使ってみた感想として、
- 期待以上の吸引力で、掃除機としての性能は◎
- マッピング能力は、結構賢い◎
- 自動掃除のスケジュール化がすこぶる便利◎
- 床に物が置いていると、結構な確率でひっかかってしまう…×
- 出かけるとき、リビングのドアを閉めたまま出てしまうと、その部屋しか掃除してくれない笑(当たり前)
結論としては、「大満足!早く買えばよかった」と感じたので、早速レビューしていこう。
ECOVACS(エコバックス)社とは
ECOVACS社は、中国のロボット家電メーカーのひとつで、2006年の設立以来、世界各国に子会社を持つ、いま結構勢いのあるブランドである。
- 中国メーカーだが、日本法人もありサポート面でも期待できそう
- 修理は日本国内で行われ、最短3日らしい!?
- ホームページによると、ヨドバシカメラなどの家電量販店やドン・キホーテにも取り扱いがあるみたい
- 床掃除ロボット以外にも、窓掃除ロボットやロボット空気清浄機など、面白そうな製品がある
床掃除ロボットのモデル
機能的に大きく分けると、一般的なモデルであるDEEBOT(無印)と、水拭き機能があるDEEBOT OZMO(オズモ)のふたつがある。
また、DEEBOTとDEEBOT OZMOの両シリーズに、「ハイエンド」「スタンダード」「コンパクト」のモデルがある。
細かい部分だと、マッピングレーザーの有無、連続駆動時間、ブラシ交換可能、サイズなどが異なるが、基本的な性能は能力は大体同じだと思われる。
例えば、コンパクトモデルのSLIMタイプだと、高さが57mmとかなり薄く、足が低い家具の下も掃除することができる。
オールインワンモデルのR98だと、自動ゴミ捨て機能やハンディ掃除機もついており、これ一台で家中の掃除ができてしまう。
ちなみに我が家は、フローリングがメインになるため、普段はクイックルワイパーで水拭きをして、週末などにはダイソンの掃除機をかけている。
よって、吸引と水拭きの両方ができるOZMOモデルの中で、センサー付きのDEEBOT OZMO 901をチョイス。
DEEBOTの初期設定
- 充電ドッグの設置
- ブラシの取付、(OZMOの場合、水タンクとモップの取付)
- 初回は4時間以上充電する
- 本体上部のボタンを押してお掃除開始♪
基本的にはこれだけでも使うことはできるのが、スマホにECOVACSアプリを入れてペアリングすることで、掃除機の詳細設定、外出先からの掃除開始、掃除スケジュールなども管理することができる。
実はここで、ペアリングがなかなかうまくいかず、少し苦労することに…。
ペアリングの手順としては、
- アプリのインストール
- 「ロボットの追加」で、DEEBOTのQRコードを読み込む
- ペアリング(スマホとDEEBOT間でWIFI接続)
- ペアリング後は、各々で家のWIFIに接続される
だけなのだが、③と④がうまくいかなかった。
何度試しても、③のペアリング時に、進捗状態が50%になるとエラーがでてしまい、進まない事態に…。
その後アプリの再インストールやスマホのWIFI接続のオンオフ、DEEBOT本体のリセットなどを繰り返している内に、いつの間にか接続している状態になった。
恐らく、スマホからDEEBOTにWIFI接続をする際に、家のWIFI接続と干渉し合っていると考えられるが、詳しい原因は不明のまま…。
まぁ、とりあえずはペアリングが成功したので良しとしよう。
DEEBOT OZMO 901を使ってみる
DEEBOT OZMO 901には、レーザースキャンによるマッピングシステムが搭載されている。
Smart Navi™3.0 マッピング&ナビゲーションシステム
DEEBOT OZMO901 は、お部屋を正確にお掃除するためのマッピング機能を搭載しています。 レーザースキャンの技術を使いお部屋の間取りを測定し、マップ情報をロボットの頭脳に記憶して、最適なコースを判断しながらお掃除します。
要は、レーザースキャンによって部屋の間取りを把握することで、効率的にお掃除をしてくれるということだ。
DEEBOT OZMO 901には、メインとして我が家の2F全部屋の掃除を担当してもらうことにする。
掃除機が通りやすいように、地面に置いているものを片付けて、部屋のドアを全て開ける。
本体上部のボタンを押すと、「清掃を開始します」という声とともにギュイーンという音を立てて、いざお掃除開始!
初期設定では、「英語」ボイスになっているが、ECOVACSアプリで「音声レポート」設定から「日本語」に変更することができる。
初回お掃除は、まだ部屋のマップ情報がないため、スキャニングも行いながら壁や家具にガコガコぶつかって掃除をしてくれる。
ただ、衝撃を和らげるバンパーがあるので、家具に傷がつく心配はあまりなさそうだが、どうしても家具が傷つくのが嫌な人には向いていないかもしれない。
2つのブラシを回転させながら、ごみやほこりを集めて吸引してくれるようだ。
この方式は、恐らく他のロボット掃除機と同じ感じだと思われる。
このブラシによって、結構壁際の隅まで掃除してくれているようで関心関心!
我が家の2Fには、部屋から部屋への段差が数ミリと比較的低いので、難なく乗り越えてくれた。
また、階段から落ちないか不安だったのだが、きちんと認識しているようで、落ちそうになるようなことはなかった。
今回購入したOZMOモデルでは、吸引と水拭き(モップ掛け)を同時に行うことができる。
タンクに水を入れ付属のモップを取り付けると、自動で認識され、「モップがけモード」として掃除してくれる。
また、水拭きの水量は、ECOVACSアプリから設定することが可能だ。
そして小一時間ほどで、全ての部屋のお掃除が終わった。
「清掃が完了しました」という報告(声)を受け、疲れたようにひょろひょろと充電ドックに戻っていく姿がなんともかわいらしい。
蓋を開けて、ダストボックスを取り出すと、びっくりするくらいのほこりがとれていた!
ほぼ毎日掃除しているはずなのに、これだけ集めてくるのには驚きだ。
DEEBOT OZMO 901のここがすごい!
もちろん、掃除機単体でも掃除をさせることはできるが、スマホと連携することでその性能を真に発揮することができる。
マッピング機能により、最適なコースを判断して掃除をしてくれる
DEEBOT 901には、レーザースキャンによる間取りの認識から、それに応じて最適な掃除を行ってくれる。
スマホアプリでは、スキャニングされたマップ情報と掃除した軌跡を確認することができる。
それで得られた結果がこちらになる。
スキャンされた間取りデータから、隅々まで掃除されていることがわかる
このお掃除ログ自体は最近の物のため、部屋の情報やお掃除範囲はだいぶ最適化されたものだと思われるが、こうみると、やはり障害物は避けてくまなく掃除しているということがわかる。
ロボット掃除機、意外と賢いやんけ!
進入禁止区域の範囲設定が無限大
お掃除エリア内でも、掃除してほしくないエリアがある場合、スマホアプリからそのエリアをバーチャルボーダーとして指定することができる。
やり方は簡単で、スマホアプリ上の部屋のマップの「カスタム」から範囲を指定するだけだ。
しかも、マップ上に複数指定することができる。
ロボット掃除機によっては、掃除してほしくないエリアに機器を置くことで、疑似的な壁をつくるというものもあるが、複数指定したい場合、その数だけ機器が必要となる。
マッピング機能がついているDEEBOTでは、アプリ上で自由に指定することができるので、非常に便利だと感じた。
まだ全ての機能を試したわけではないが、その他にも、指定エリアを複数回掃除することができたり、指定した範囲のみを徹底的に掃除させることもできる。
自動掃除のスケジュール化が便利すぎる
ECOVACSアプリ上の「スケジュールの編集」をすることで、自動清掃のスケジュール化をすることができる。
ちなみに我が家では、比較的家に誰もいない14時に、毎日掃除するように設定をしている。
曜日と時間を設定することで、決まった日時になれば自動で掃除してくれるのは非常に便利であり、ロボット掃除機を導入する大きなメリットのひとつである。
また、 外出中でも、14時になればスマホに「スケジュールされたタスクが開始しました」と通知が届き、終了すれば「清掃が完了しました」と報告を受けることができる。
DEEBOT OZMO 901のここが少し残念…
掃除エリア内の障害物やドアには注意
この機種というより、ロボット掃除機全般に言えることだが、床の上のものを置いていたり、障害物があると引っかかってしまうことがある。
中でも特に、ケーブルやコードには高確率で引っかかってしまい、掃除が止まってしまうことがある。
外出中、掃除が止まってしまった時はスマホには通知が届くため、最初のうちは「また引っかかったか…」という感じだ。
それも、ケーブルを隠すといった対処をすることで解消されるものだが、うっかり出しっぱなしにしていた場合は、掃除が途中で止まったままの状態のことが多い。
また、掃除してほしい部屋のドアを開け忘れてしまったら、その部屋の掃除はしてくれない。
当たり前のことであるが、もともとドアを開けて外出する習慣がないため、うっかり忘れてしまう。
これらのことは、ロボット掃除機初心者であれば、誰しもが経験することであろうし、気を付けて習慣化すれば、解消される問題だろう。
他、目立って不便なところはない
使用して、まだ2週間程度しか経ってないが、目立って不便だと感じるところは、今のところない。
ケーブルのしまい忘れやドアの開け忘れによって、掃除してくれていない日もあるが、その部分を片づけたら翌日にはきれいに掃除をしてくれている。
Youtubeでのルンバ980との比較動画を紹介
「ロボット掃除機の大本命、ルンバと比べてどうなのか」、「実際の掃除はどんな動きをするのか」と気になる方も多いだろう。
Youtubeの海外レビューワーで、実際に詳細に比較されている方がいたので紹介したいと思う。
この動画で比較紹介されているのは、ルンバの上位機種「ルンバ980」と水拭き機能のない「Deebot 901」の2機種だ。
このレビューによると、両者それぞれ特徴はあるが、ほぼ遜色ない程度の掃除レベルだといえるだろう。
それなのに、Deebotはルンバの半額以下というのだから驚きだ。
まとめ
初めてのロボット掃除機として、ECOVACS社のDEEBOT OZMO 901を購入して使ってみた。
比較的お手頃な値段で使えるか心配だったが、予想以上に便利に働いてくれるため、結果大満足である。
こんなに便利なら早く買っておけばよかったとさえ感じる。
何より、毎日決まった時間に定期的に掃除をしてくれるため、忙しい平日の貴重な時間をまた別のことに使える。
ズボラな人や毎日家事に追われている人には、ぴったりな家電である。
また、ロボット掃除機ユーザーの皆が口にする「床に物を置かないようにするため、部屋を片付ける習慣がついた」というメリットもあり、自然と整理整頓清潔な部屋を保つことができる。
そして、DEEBOT OZMO 910は、吸引と水拭き両方をしたいフローリングの家庭にはぴったりの商品である。
お値段も比較的お手頃なので、「安物の銭失いは嫌だ」「最高は求めないが、それなりに便利に使えるものが欲しい」という方には、おすすめできる商品だ。
時短家電に興味がある方は、是非ともロボット掃除機から導入することをお勧めする。