自分なりに万博についていろいろ調べて、楽しむためには次のことが必要みたい。
- パビリオンの事前予約
- 余裕がある時間
- 余裕のあるお金
- 何が何でも楽しんでやろうという精神力と体力
多分、ひとつでも欠けているとダメ。
対する私は、
- パビリオン予約なし
- 子連れだから時間と心の余裕に制限がある
- 経験のためにお金は出してもいいが、高級レストランには入れない
- 体力はあるが、「必要な情報は全てネットから拾える」と思ってる糞人間
と、「万博を楽しめる人とちょうど真逆にいる人間」。
そんな私ですが、3回も万博に行く機会がありました。
- 1回目(6月、平日):家族と。事前準備なしで。
- 2回目(8月、平日):会社団体で。さらにこっちは企画側として。
- 3回目(9月、平日夜):家族と。事前準備あり、パビリオン予約は無し。
正直言うと、行く前まではすごく楽しみだったんですよ。
そう、行く前まではね。
実際3回も行きましたが、まー期待外れでしたねw
楽しみ方は人次第だし、楽しいと思うかもその人次第だけど、はっきり言うて楽しくなかった。
パビリオン
行き初めが遅かった私が悪かったこともありますが、まずマイチケットからの事前予約の段階で無理ゲーです。サイトへのログインさえ1時間待ちとか、頭おかしい。
まぁ人気のアーティストのコンサートチケットとかもこの程度かと、きっとすごい楽しい大イベントだから仕方ないんだろうなと我慢して待ってようやくログイン成功。
『パビリオン、全て予約終了…』
この時点で普通頭に来ますよね。
(もちろん、予約の時間帯を合わせるとか、予約人数を減らすとかの小手先テクニックを使った上で)
そして、いよいよ当日。
もちろん人気のあるところはどこも入れませんでしたので、どうしても悲観的な見方になります。
待ち時間短めだから並んで入ってみたら、「え!?これだけ?!」というところばかり。万博ってそういうところかもしれませんが、国の博物館という感じなのでしょうか。
夜入場で行った3回目も、徘徊するにはちょうど良い天候でしたが、結局同じことを考えている人が多く、時間内に人気パビリオンには入れず。ベビーカー優先有りのパビリオンも調べて回ったが、当日の混み具合次第で受付時間が変わるみたいであまり効果はなし。
結局しょぼいところはしょぼいし、人気のある所は予約必須。落差が激しすぎ。人気のある所は入れなかったけど、仮に入れたとしても「ふぅ~ん」で終わりそうな気はしています。
今や世界中の情報や自分が興味を持つ最新情報はいつでもネットですぐに手に入る時代。「それって、YouTubeでよくね?ネットでよくね?」でおしまい。
これがネット世代の弊害かなとも感じます。何を見ても、とにかく感動できない。
大屋根リング
どうも世界最大の木造建築物でギネス認定されたみたいで、行く人皆が「一見の価値がある」と口をそろえて言う。
私のような感動の薄い冷めた人間にとっては、ただの大きな建築物にしか見えない。
そもそも狙って作ってたんだからギネス認定されるのは明白だし、今の技術をもってすれば時間とお金さえかければいくらでも作れるんじゃないかと思ってしまった。
景色がすごいとかいうが、感動するほどでもない。というか、プロのカメラマンが撮った写真の方がよっぽどきれいに見える。
多分、見る人が見ればそれ以外にも多くの要素があって、感動に繋がっているんだと思うけど、私は単に大きな屋根にしか見えなかった。
異国料理
高級レストランには入っていません。外国パビリオンに併設してるフードコートやキッチンカーの話です。ちょっと気になる食べ物がいくつかあったので、試してみましたが、
とにかく高い。そして、おいしくない。
こんなの食べるなら、地元でやっている異国レストラン行った方が100倍マシ。「海外の香りがして、旅行に来た気分」だというが、それはスパイスの香りのせい。異国感はゼロ。
あと、異国料理ではないけど、敷地内各地にあるキッチンカーで飲んだコーヒーが、これまた最高においしくない。コーヒー好きの妻と一緒に飲んで、2人顔を合わせて首をかしげてしまいました。
こんなクオリティを日本を代表する大イベントへの出店を許すのは、主催国民として本当に恥ずかしい。
人混み
暑い中立ちっぱなし歩きっぱなしというのは苦になりませんが、待ち時間と人混みの多さがもう本当に苦痛。
とどめを刺してくれたのは、万博3回目の21時過ぎ帰りの電車。乗り込むときの非常識的な割り込みと駆け込み乗車が本当にひどかった。こっちは子供がいるのに、東京の埼京線の通勤ラッシュ並みに突っ込んでくる(経験済み)。
娘はただただ茫然として、恐怖を覚えたろうが、その場では泣きわめかなかったことに感謝したい。
まとめ:印象に残ったのは巨大スライムで楽しむわが子の笑顔だけ
予約なしでも大丈夫!とか甘い文句で釣っているサイトに騙された私が悪いのですが、私のような冷めた人間には「とにかく楽しめない万博」でした。
一言印象に残ったことをいうなれば、時間を忘れて巨大スライムと触れ合い、積み木で遊び続ける子供の笑顔。
「パパ、またスライム遊びに行きたい」
たまに言われますが、絶対にもう嫌です。

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