以前に、ACプラグとケーブル一体型のモバイルバッテリー OMKUYが最高だという記事をあげた。
そんなOMKUYから2020年の最新版が発売されたとのことなので、早速購入してみた。
タイトル通りの結論になるが、旧モデルが最高すぎたばかりに個人的には

という印象をもった。
とはいえ、一部の方にとっては便利に使える部分もあるかもしれないので、旧モデルとの比較も交えてレビューしたいと思う。
ACプラグとケーブル一体型のモバイルバッテリーをお探しの方にとって参考になれれば幸いである。
ココがおすすめ
- Qiワイヤレス給電に対応
- バッテリー残量が数字表示で分かりやすい
ココがダメ
- ワイヤレス給電の出力が低い
- ボディが大きく嵩張る
- 内蔵ケーブルの本数が減った
もくじ
2020年新型 OMKUY モバイルバッテリーのスペック(旧型との比較)
![]() ![]() |
![]() ![]() |
|
2020年 新型モデル | 旧モデル |
|
製品品番 | PB163ACW-B | PB147AC |
バッテリー | リチウムポリマー | リチウムポリマー |
サイズ | 約15cm x 7.3cm x 2.6cm 約292g |
約16cm x 7.5cm x 1.3cm 約240g |
AC入力 | 100-240V ~0.3A 50/60Hz | 110-240V ~0.15A 50/60Hz |
USB出力 | 5V/3A、9V/2A 、12V/1.5A | 5V/2.1A |
ライトニング出力(内蔵) | 5V/2.1A(MAX) | 5V/2.1A |
Type-C(内蔵) | 5V/2.4A、9V/2A、12V/1.5A(MAX) PD/QC:18W急速充電(MAX) |
5V/2.1A |
micro USB出力(内蔵) | 5V/2.1A | |
ワイヤレス出力 | 5V/1A(MAX) | - |
外観
では、旧型と比較もしながら外観をみていこう。
新型OMKUYの最大の特徴として、QIワイヤレス給電に対応しているということだ。
正面には、最大5Wのワイヤレス給電パットとLCDのバッテリー残量表示と充電ボタンが配置されている。
ワイヤレス充電対応のGalaxy S10 Plusを置いてみると、きちんと充電されている。
給電パット部には、ゴムのような輪っかがついているため、少し傾けた程度ではずれ落ちたりすることはなさそうだ。
裏側には、直接ACコンセントから充電できるACプラグが折りたたみ式で内蔵されている。
右側が新型で、左側が旧型のOMKUY バイルバッテリーになる。
旧型のバッテリーインジケーターは4つのLEDの表示のみで詳細は分かりにくかったことに対して、新型ではバッテリー残量がLCD表示になっており非常に分かりやすくなっている。
サイズについては、新型のサイズは15cm x 7.3cm、旧型の16cm x 7.5cmと比べて一回りコンパクトになっている。
しかし、厚みに至っては、1.3cmから2.6cmと約2倍になっている。
手に持ったときの感覚はかなりでかい。
重量自体は240gから292gと、50g程度も重くなっている。
バッテリー容量は、旧型新型共に10000mAhと同じであるが、ワイヤレス給電機能を盛り込むことで重くなったようだ。
また旧型の下側にはモバイルバッテリーの充電用のMicro USBポートがあったのだが、新型にはこれがなくなっておりACプラグからの充電のみとなっている。
OMKUYのモバイルバッテリーの特徴として、本体に収納されている複数の充電ケーブルが非常に便利だ。
旧モデルでは、上部にType-Cケーブル、左側にMicro USBケーブル、右側にライトニングケーブルの3つが内蔵されていた。
2020年新型では、左右にそれぞれType-Cケーブルとライトニングケーブルが1本ずつついており、旧型よりケーブルの本数が減っている。
その代わり、内蔵ケーブルの取り外しが可能になっている。
モバイルバッテリー側に接続するコネクタはType-Cになっており、付属のケーブルを使い分けることで普段良く使うケーブルにカスタマイズすることが可能だそうだ。
- (OMKUY側)Type-C ⇒ Type-C(充電側)
- (OMKUY側)Type-C ⇒ ライトニング(充電側)
- (OMKUY側)Type-C ⇒ Micro USB(充電側)
(初期不良?)Micro USBケーブルが付属していない
アマゾンの商品ページだと、3本のケーブルが付属しているはずなのだが、私の手元に届いたモバイルバッテリーには、Type-Cとライトニングケーブルの2本しか付属されていなかった。
現在、購入元に問い合わせ中なので、進捗があれば追記しようと思う。
新型OMKUYバッテリーのここがいまいち
ボディが大きい
旧型のOMKUYもサイズは小さくはないものの、それなりに薄いうえに、ACプラグとケーブル3本が内蔵されており、旅行先での活躍はもちろんのこと、普段使いとしても持ち運びが苦にならないサイズ感が非常にちょうどよかったと感じていた。
ワイヤレス充電機能を搭載するためとはいえ、2.6cmという厚みは、持ち運ぶには少々使いづらいと感じてしまう。
USB充電器やケーブルをそれぞれ別々で持ち運ぶよりかはコンパクトかもしれないが、外出先でもワイヤレス充電したいという方でない限り、新型を買うメリットは少ないと思う。
ワイヤレス給電が遅い
5Wのワイヤレス給電は実用性としては低いと感じてしまう。
ワイヤレス充電を必要とするデバイスとして、現状スマホくらいしか思いつかないが、メインの充電として使うにはやはり遅すぎる。
付属のType-Cケーブルであれば最大18W、ライトニングケーブルであれば10Wと、こちらは十分実用的。
USBなどのコネクタがなく、ワイヤレスでしか充電できないデバイスを充電するためであれば購入の選択肢に入ってくるだろうが、そのワイヤレス給電という機能と引き換えに、巨大化してしまったボディにはちょっと残念だ。
やはりモバイルバッテリーという携帯するデバイスに、これ以上の出力のワイヤレス給電機工を搭載するのはまだ難しいのかもしれない。
ケーブル3本は欲しい
新型では、上部のケーブルがなくなっており、内蔵ケーブルが2本に減ってしまった。
ワイヤレス給電も使えば3台の同時充電もできなくはないが、移動中などには使うことができないので、充電場所を選ぶことがネックだ。
これまで旅行に行く際OMKUYを1台もっていくだけで、Type-C⇒Galaxy S10 Plus用、Micro USB⇒Vape用、ライトニング⇒嫁さんのiPhoneとすべてのデバイスを充電することができただけに、私にとっては1本も欠かすことはできない。
ケーブルを持っていけば解決するかもしれないが、それであれば通常のモバイルバッテリーと同じだからOMKUYを選ぶ意味がない。
そして、取り外せるケーブルに変更したメリットは不明。
新型OMKUYバッテリーがおすすめな人
旧型より新型の方をおすすめできるのは、「屋外でもワイヤレス充電が必要な人」だけだと思う。
ただし、5Wという超低速充電しかできないことや、移動中はワイヤレス充電ができないということも頭に入れてほしい。



-
参考【OMKUYレビュー】普段使いや旅行にもおすすめな一体型モバイルバッテリー
続きを見る
良かった特徴を全てつぶしてしまった新型OMKUYのモバイルバッテリー
今回は、プラグとケーブル一体型モバイルバッテリーのOMKUYから2020年の最新版が発売されたというので、購入レビューをしてみた。
新型の特徴としては、ワイヤレス給電に対応していることだが、5Wという超低速でしか充電できない上、ボディサイズが大きく重くなってしまったので、正直おすすめしないモバイルバッテリーだった。
とはいうものの、モバイルバッテリーでワイヤレス充電が必要な人にとっては、十分選択肢に入る1台にはなるだろう。
そして、ワイヤレス充電は不要で、スリムで使いやすいプラグとケーブル一体型のモバイルバッテリーをお探しであれば、旧型モデルを断然おすすめする。