最近、街中でも当たり前のようにBluetoothワイヤレスイヤホンを使ってる人が増えてきた。
その中でも、耳からうどんAirPodsのような完全ワイヤレスのものが人気で、やっぱり煩わしいケーブル類が一切なく、シンプルなところがかっこいいしスマートだ。
クンヨシが愛用している完全ワイヤレスイヤホンは、Senzer 「Q20」というもの。
あまり聞いたことのないイヤホンだが、数ある完全ワイヤレスイヤホンの中でも、見た目もコスパも合格点なSenzer Q20を半年間使ってきたのでレビューをしよう。
【Sabbat X12PROについて】
【Sabbat X12PRO】と検索し、本ページにたどりつく方が多いと知った。
記事内にも記載しているが、Sabbat X12PROとSenzer Q20は同じOEM商品だと思われるため、Sabbat X12PROに興味がある方も是非本記事のレビューを参考にして頂きたい。
もくじ
完全ワイヤレスイヤホンSenzer Q20
Senzerというオーディオメーカー
あまり聞きなれないSenzerというメーカーは、中国のオーディオメーカーだ。
設立は2015年とまだ新しい企業であるが、高い技術力を持ち近年海外でも注目されているメーカーである。
小型薄型で寝ながらでも快適に音楽がきける、通称「寝ホン」というイヤホン「S10」の存在を知っている人も多いことだろう。
ちょっとマニアックではあるが、知る人ぞ知るといったオーディオメーカーがSenzerである。
そして、そのSenzerから発売されている完全ワイヤレスイヤホンがSenzer Q20だ。
Senzer Q20のスペック
重量 | 5g(イヤホン自体) |
充電ボックス寸法 | 5.3*3*3.5cm |
Bluetooth | V5.0 |
Bluetooth接続名 | SENZER Q20 Pro |
音声ガイダンス | 英語対応 |
対応プロフィル | HFP HSP A2DP AVRCP |
通信範囲 | 10M(障害物なし) |
イヤホン電池容量 | 60mAh(イヤホン単体) |
充電ボックス容量 | 750mAh |
イヤホンへ充電時間 | 約1時間 |
音楽再生 | 一回6〜8時間 |
Senzer Q20の良いところ
デザインがかっこいい、まるでカスタムIEMのようなイヤホン
一目見てまず魅かれるのは、そのデザインではないだろうか。
分かる人には分かるだろうが、カスタムIEM(ミュージシャンなどがよく使っているオーダーメイドのイヤホン)っぽく見えなくもない。
超小型な形状ということもあり、すっきりコンパクトに耳に収まってくれる。
ちなみにカラーはBlack(黒)、Blooming(白)、Fantasy(空想、謎)の3種類があり、クンヨシが購入したのは空想カラーだ。
この銀河っぽいカラーのFantasyだと、より一層カスタムIEMのカラーリングっぽく感じるのは私だけだろうか。
イヤホンは、耳穴につっこむようなカナル型ではないので、遮音性はそこまで良くはない。
車内で大音量で音楽を聴くと、おそらく音漏れするレベルだろうが、そこまで音量を上げなくともしっかり音楽を楽しめる。
逆に、適度に外部の音も聞こえて閉塞感もないないため、長時間つけていても疲れは感じにくいのは高評価だと感じる。
イヤホンの形状については、個人の好みで別れるところであるが、普通のイヤホンぽくもなく、ましてはAirPodsのようなうどんのしっぽもない。
大人しいけどどこかおしゃれなデザインが、大変気に入っているわけである。
音質は中の上くらい、使い勝手は二重丸
肝心な音質は中の上くらい。
可もなく不可もなく、若干良いかもレベル。
だが、左右独立型のワイヤレスイヤホンに最高の音質を求めるのは少し違う気がする。
そういうことは、有線の高級イヤホンに任せておけば良いし、どちらかといえば「どこでも気軽にストレスなく音楽が聴ける」ということがポイントだ。
そして肝心な使い勝手については非常に良いと感じる。
初期設定でスマホとのペアリングをする必要があるが、それ以降はケースから出すと自動で電源が入りスマホと接続、ケースに戻すと自動で電源が切れ接続解除される。
もちろん、ケースに戻している間はケース内バッテリーからの充電が始まるため、今度使うときには充電がされている。
最近の完全ワイヤレスイヤホンにも、このように使い勝手が良いものが多いが、稀にハズれイヤホンもある。
使うたびにイヤホンの電源をいれないといけないものや、ケースに戻したのに充電がされていなかったりするものも実際にある。
その点、Senzer Q20は今のところそのような不具合動作はまだ確認されていない。
当たり前のことだが、この簡単な使い勝手と安定した動作があるからこそ、毎日使っていられるポイントでもある。
ライバルイヤホンの中では、バッテリー持ちはかなり良い方
クンヨシが以前使っていたワイヤレスヘッドセット Marsboyは、馬鹿でかい筐体と引き換えにとにかくバッテリーが長持ちだった。
(Marsboyはもう発売されていないみたいだが、こちらのOEMではないかと思われる)
それに比べると連続再生時間は落ちてしまうものの、Senzer Q20はまずまずのバッテリー持ちだと思う。
ポイント
- ワイヤレスヘッドセット Marsboy:連続通話時間30時間
- Senzer Q20:連続通話時間6~8時間
数字で比べるとかなり見劣りしてしまうが、完全ワイヤレスイヤホンの中でバッテリー持ちはかなり良い方だろう。
いやどっちかといえば、Marsboyのバッテリー持ちがマジでおかしいと思う。
ちなみに、この手のサイズのライバルイヤホンだと、連続通話時間が3時間程度のものが多く、これだと正直物足りない気がする。
外出中でも、途中何度かバッテリーが切れて充電を余儀なくされる。
Senzer Q20の7時間程度バッテリーがもってくれると、たいていの場合は途中でバッテリー切れを起こす心配も少ないだろう。
また、ケース内バッテリーを併用することで、ケースへのフル充電は週1回程度のペースで間に合っている。
注意
【Amazonで商品名の「〇〇時間連続再生」には注意が必要】
バッテリー長持ちを気にするあまり、商品名にある「〇〇時間連続駆動」の部分ばかりに目を奪われてしまうが、よく注意してもらいたい、
ポイントとしては、
- イヤホン単体での再生時間、か
- ケース込みでの再生時間
特に”30時間以上”と表記があるものについては、「(ケースのバッテリー込みで、)〇〇時間」というイヤホンがほとんどだ。
そして、商品の紹介文をよく読むと、スペックの欄に小さく「再生時間4-6時間」と書かれている場合が多い。
再生時間を延ばすには、ほぼバッテリー容量に依存しており、そのバッテリー容量を大きくするためには、イヤホン自体を大きくするしかないのだ。
つまり、「超超超小型で、超超超長時間連続再生なんてありえない!」のだ。
各種メーカーの広告文句には注意してほしい。
左右独立で使うことができる
また私にとって、左右のイヤホンがそれぞれ独立で使うことができる点も非常に評価している。
特殊な使い方かもしれないが、仕事中など作業をしながら場合、片耳だけで使う場面が多いのだ。
Senzer Q20は、片耳ずつ使うことができるので、まずは右側だけを使って、バッテリーがなくなったら左側だけを使うという使い方ができるのだ。
そして使っていない間は、ケースに戻すだけで充電をしてくれるので、左右交互に使うことで実質ほぼずっと使っていられるわけだ。
私のような使い方を想定している人にとっては、必要不可欠レベルの機能だと思う。
この性能で6000円はコスパ最高
今までSenzer Q20の良い特徴を述べてきたわけだが、さらに驚くべきなのはその価格。
なんと5,980円(2019年12月時点)。
名だたるイヤホンのメーカー達も是非とも見習ってほしい。
Senzer Q20のここが微妙
もちろんいいことばかりではなく、微妙なところもあるので紹介しておこう。
よく落としてしまう
特に充電ケースから出すとき、気を付けて取り出さないと、結構な確率で落としてしまう。
充電ケースには、マグネットで固定されていることもあり、取り出すときに勢い余って落とすことが頻繁に起こってしまうのだ。
また、イヤホン自体がかなり小さいことと、プラスチックでつるつるした筐体で滑りやすいこともあり、つい手を滑らせて落としてコロコロ転がっていくこともある。
実際私のイヤホンは傷だらけで、一部外装が欠けてしまっている。
逆に言えばこれだけ落としているのに、問題なく使えている頑丈なところは、評価できる点かもしれない。
ケースへの収まりが、ぎりぎりすぎる
イヤホン自体にも、RとLが書いているので、左右の入れ間違えをすることはあまりないのだが、位置が少しでもずれているときちんと収まらない。
というか、ケースの蓋が閉まらないので、はまっていないとすぐにわかる。
(きちんと収まって充電されている状態だと、イヤホンのランプが光るようになっている。)

また、装着感アップのためのイヤピースが付属しているのだが、これをつけているとケースに入らなくなる。
最初これに気付いたとき、「じゃあなんで付属させたんだよ!」と思ってしまった。
イヤピースは仕方ないにせよ、もう少し余裕をもった作りにしてもいいのではないのだろうか。
この点は、慣れで克服するしかないだろう。
片耳ずつ使用時、イヤホンでの音調整ができない
左右のイヤホンには、それぞれ(タッチ式ではない)クリック式のボタンが1つずつ付いており、ボリューム調整や曲送りができる。
【ワンボタンの操作・進化版・音量調整可能】
Amazonより
R L 短く押す: 音楽再生 / 一時停止 / 受話 / 受話拒否
R L 2秒間長押し:
電源ONの時:Siriを起動
電源OFFの時:パワーオン
R L 4秒長押し:電源OFF
R ダブルクリック : 1曲送り
トリプルクッリク :音量アップ
L ダブルクリック : 1曲戻る
トリプルクッリク : 音量ダウン
ご察しの通り、右側だけ使っているときに、「1曲戻る」や「音量ダウン」は使えないのだ。
「音楽再生/停止」「受話」というメイン操作は、左右どちらでも使えるので基本的には問題ないが、それ以上の操作は、スマホで操作する必要があるのだ。
クンヨシの場合は、スマートウォッチの音楽機能で操作することができるので、さほど問題だとは思っていない。
片耳ずつで使うという想定で、かつその操作性が気になる方にとっては注意が必要だ。
【Sabbat X12PRO】とSenzer Q20 は同じイヤホン!?
イヤホン専門店eイヤホンで、Senzer Q20と瓜二つのイヤホンをみつけてしまった。
Sabbat X12PRO(2019/12時点 生産終了)
撮影許可はとっていなかったので、写真は控えるが、ケースもイヤホン本体もほぼ同じものだった。
カラーリングは何種類かあり、Senzer Q20のラインナップとは異なっていた。
同じものかもしれない推測を裏付けるべく、視聴させてもらうと、イヤホン接続時の「Power ON」の音声はSenzer Q20のそれと全く同じ声だった。
音の慣らし方もとても似ていたので、おそらく同じOEM商品だと思われる。
まとめ
過去に色んなイヤホンを使ってきたのだが、Senzer Q20は見た目もコスパも良い完全ワイヤレスイヤホンだと感じた。
Senzer Q20の良いところ
- おしゃれな見た目で、人とは被りにくい
- シンプルな使い方で、バッテリーの持ちもよく毎日使っていられる
- 高性能なのに、値段が安い!みんな大好きコスパ最高の一台!
Senzer Q20の微妙なところ
- 小さいが故、落としてなくしてしまいそう
- 充電ケースは便利だけど、イヤホンがしまいにくい
- 片耳ずつ使えるけど、音量調整や曲送り/戻りができない
ただ、これらデメリットも慣れで解消できる範囲だと思う。