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買い換え悩む。アイデンティティを捨て、薄型化戦争に参戦したZ Fold7

買い換え悩む。アイデンティティを捨て、薄型化戦争に参戦したZ Fold7

多くのレビュワーがシリーズ作過去最高だの絶賛されまくりのGalaxy Z Fold7。前作モデルから変わったところを端的に言うと、

  • 超薄く、超軽くなった
  • 画面サイズが大きくなった
  • カメラ性能が上がった
  • 全体的な性能が底上げされた
  • Sペンが非対応になった
  • メインディスプレイのアンダーディスプレイカメラがなくなった

Z Fold3、4、5をメインスマホとして長年愛用してきた私、先日ようやく量販店でZ Fold7の実機を触ってきました。

「うーん、正直どうなんでしょう…」

というのも、Z Fold6まで続いたマイナーアップデートで個人的に大方満足していた部分が多く、今回のメジャーアップデートではデザインが大幅刷新。

おお、すごい!と感じた反面、『残念な点』も多く、果たしてメインスマホに買い換えるかはすごく悩ましい。

その理由について、個人的主観を整理してみます。

↓ちなみに、私の「折りたたみスマホに対する愛」は、過去記事でたくさん書いております。

目次

細長のサブ画面だからこそ「よかった」Galaxy Z Fold

まず最初にZ Fold7のサイズ感が気に入らない。Galaxyさん、薄型化軽量化するのは非常にウェルカムなのですが、なぜサブディスプレイまで大きくしちゃったのかしら…。

実際手にすると、横幅がかなり広くなっています。感覚的には、Galaxy S UltraシリーズやiPhone Pro Maxのようなビッグサイズスマホなサイズ感。薄くなったとはいえ、これだと片手操作はちょっと辛いです。

親指で画面の反対端をタップしようとすると、親指の腹が当たって誤タップ。親指を伸ばそうとすると、薄型すぎてスマホが落ちそうになる。

はっきりいうと、Z Fold7は持ちにくくなりました。

これまで、「変態」とも言われていた縦長のサブディスプレイが、片手操作ではこれ以上ないほどまでに持ちやすくて非常に気に入っていましたが、Z Fold7のディスプレイサイズは、個人的には改悪と言わざるを得ません。

確かに、前作Z Fold6比で、25%も薄型化して10%軽量化もスリムになったことは、喜ばしいものです。

でもやっぱり、サブディスプレイはコンパクトな方がいいんです。

これで、30点減点です。

たかがSペン、されどSペン。失ったものは大きい

Sペンは私にとって毎日使うものでもなく、ないと困るものでもありません。なので、Z Fold7でSペンが非対応になったことは大したことないと思っていました。

ですがかつて、ここぞ!というときに真価を発揮してくれて、「Z FoldシリーズでSペンが使えて便利だな」と思える機会がいくつもありました。

  • スマホ内で画像/動画編集
  • 写真に文字を書き込む(特に、DIYする際の採寸のメモ書き等)
  • 子供のお絵かきアプリ

なくてもなんとかなるのは確かですが、いざ使えないとなると、多分これらの操作をZ Foldでやろうとは思わないでしょう。やはり生産性がまるで違います。

ごく一部、専用スタイラスに対応している折り畳みスマホもあるにはありますが、Galaxyがこれまで長年培ったノウハウが詰まった『スマホ用スタイラスペンの真骨頂』というアイデンティティを捨ててしまったこと、非常に残念です。

20点減点。

4年間1度も使ったことがないメインディスプレイ側のカメラ

これは多くの人が指摘していますが、メインディスプレイのカメラ向上なんて誰が望んだことでしょうか?甚だ疑問。

セルフィーなんてサブディスプレイのカメラでいいわけですし、メインカメラをセルフィーとして使えるのは折り畳みのスマホのお家芸。昨今のWeb会議も、画質を気にするならサブディスプレイ側のカメラを使えばいいじゃないか。

せっかく、アンダーディスプレイカメラという『他のスマホにはない尖った技術』を搭載していたのに、これだと他の中華折り畳みスマホと同じです。

何も邪魔する要素がないすっきりした大画面のメインディスプレイは、もうありません。ぽっかり穴が空いています。

10点減点。

とはいえ、それでもZ Fold7の進化は大きい!

自己採点で既に減点60点のZ Fold7。買い換えは見送ろうと散々ディスりましたが、一方でプラス面に目を向けると、やっぱりZ Fold7の進化はすごい。

一時期、中華の薄型折り畳みスマホHuawei HONOR Magic V3を使っていたので、薄型化に対する感動度合は半減ですが、ついにGalaxyもこのレベルまで来たかという感じで、素直にうれしい。いろいろ失った代わりに得られた薄型軽量なボディは、やっぱりすごいですね。

思ったより注目されていない気がするカメラ性能の向上も、従来のZ Foldユーザーが長年待ちわびていた進化のひとつ。ただしボディの薄型化だけが進んで、飛び出したカメラバンプは残ったままのデザインに不自然さを感じるのは私だけでしょうか?

AI機能も徐々に実用的なのが増えているみたいです。中でも気になっているのは「オーディオ消しゴム機能」で、撮影した動画のオーディオノイズを自動で除去してくれるものらしい。普段から子供の撮影ばかりしているので、これはちょっと試してみたいかも。

まとめ:完成された『Z Fold6』が最後の砦なのか?

Z Fold5を2年ほど使い続けて、今年こそは買い換えたいと思っていた矢先、発表されたZ Fold7。実機を触ってみて、感動する点も確かに多かったが、個人的には残念なアップデートとなり、買い替えを悩ませているわけです。

  • 持ちにくく、片手操作しにくくなったボディサイズ
  • 生産性を上げてくれるSペンが使えない
  • 決して使うことのないメインディスプレイのカメラ穴

妥協点をどこに持っていくか。悩ましい。

どうしても今年買い換えるのならば、もしかすると前作のZ Fold6が最適解なのかもしれない。

発売当時はZ Fold5とさほど変わらないからと完全に見送っていたZ Fold6、私にとっては完成された形なのかもしれない。そして、中古価格もかなり下がっていてお手頃になっている、意外とアリなのかも?

いやいやまてよ、そんなに変わらないのに買い換える必要があるのか?

Z Fold5比で、ちょっと薄くてちょっと軽い、カメラはほとんど一緒、性能もほぼ一緒。スペック表を比べれば比べるほど、違いが少ないことを認識しました。

>Galaxy Z Fold5、6、7のスペック比較(Galaxy)

今度、改めてZ Fold6の実機を触ってみよう。改めてそこで、「トキメキ」があるかどうかで、検討してみます。(いや、ときめかないだろうな…)

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