【Huawei Eyewear 2 レビュー】メイン眼鏡で1か月使い続けた感想
昨年、常用ガジェットに認定したあのオーディオグラスが進化して登場。
以前Huawei Eyewearというオーディオグラスを購入して、伊達メガネやサングラスとして使ってきました。
着け心地がよくて音漏れも少ないから日常使いしやすいと気に入っていましたが、今回は2023年新型としてバージョンアップしたHuawei Eyewear 2が発表されたので、オンライン予約して発売日に即ゲット。
購入の決め手になった大きな進化点は、「さらにスリム化したのに、バッテリー時間は大幅強化」。
また前作と同様に、眼鏡チェーン店「Owndays」とのコラボモデルも同時発売され、フレームも4種類 x 2色と選択肢が増えて、ますます買いやすくなりました。
眼鏡歴20年以上のワタクシが、メイン眼鏡をHuawei Eyewear 2にして1か月使い続けた感想をレビューします。
- 度付きレンズOK!オーディオグラスなのにメイン眼鏡として十分使えるデザイン
- 1日中余裕で使える長時間バッテリー
- 音漏れは優秀、スピーカーとマイクも実用性十分
- 最大2台までのデバイスに同時接続できるマルチポイント
- OWNDAYSモデルのSNAP LENDSの使い勝手がいい
- 長時間つけると耳の付け根が痛くなる
- 洗浄には工夫が必要
- 眼鏡としてのフレーム調整はあまりできない
Huawei Eyewear 2の基本情報
Huawei Eyewear 2は、Huawei(ファーウェイ)が開発したメガネ型のウェアラブルデバイス。
眼鏡のテンプル(つる)部分にスピーカーとマイクが内蔵されており、スマホやPCとペアリングすることで通話や音楽再生を楽しむことができるオーディオグラスです。
Huaweiのオリジナル以外に、大手眼鏡チェーン店『OWNDAYS(オンデーズ)』とのコラボモデルではフレームのバリエーションが豊富で、マグネット式で簡単に脱着できるサングラスレンズにも対応しています。
- テンプルが前作より更にスリムになって軽量化
- パワフルなバッテリーで最大11時間の音楽再生、最大9時間の音声通話
- 逆音波を使った音漏れ防止設計
- 簡単なタッチ操作
- 一度に2つのデバイスに接続できるマルチポイント接続
- IP54の防滴防塵
Huawei Eyewear 2の基本スペック(前作との比較)
Huawei Eyewear 2 | Huawei Eyewear | |
---|---|---|
バッテリー時間 | 110mAh 最大11時間(音楽再生) 最大9時間(音声通話) 満充電 50分 | 85mAh 約6時間(音楽再生) 約4.5時間(音声通話) 満充電 85分 |
充電方法 | マグネット型無線充電(USB-C) 互換性なし | |
防水防塵 | IP54 | IPX4 |
機能・設計 | 通話ノイズキャンセリング 風ノイズ低減設計 音漏れ防止設計 装着検知 マルチポイント(2台) スナップレンズ | 通話ノイズキャンセリング 風ノイズ低減設計 音漏れ防止設計 装着検知 マルチポイント(2台) スナップレンズ |
度入りレンズ | OWNDAYS店舗で交換可 | |
フレーム | ブラック チタニウムシルバー スクエア(ブラック/クリアグレー) ブロースクエア(ブラック/クリアグレー) ウェリントン(ブラック/クリアブラウン) ボストンウェリントン(ブラック/クリアブラウン) | ボストン型フルリム ウェリントン型フルリム ウェリントン型ハーフリム スクエア(ブラック/グレー) ウェリントン(ブラック/グレー) |
発売日 | 2023/11/3 | 2022/8/9 |
Huawei Eyewear 2の外観デザイン(前作との比較も)
今回購入したモデルは、OWNDAYSコラボのHuawei Eyewear 2 ボストンウェリントン(ブラック)。
対して以前購入したモデルは、OWNDAYSコラボのHuawei Eyewear スクエア(ブラック)。
フレームの形状が違うので印象が違いますが、どちらも一見するとただの眼鏡のようにしか見えないシンプルデザインのオーディオグラスです。
オーディオグラスの本体部分は、このテンプル(つる)の部分にあって、ここにチップやマイクやスピーカーなどが詰まっています。
Huawei Eyewear初代と並べて比べると、Huawei Eyewear 2はかなりスリムな印象。
構造上の大きな変更点がひとつ。
Huawei Eyewear初代ではオーディオグラス本体部分とレンズ部分を引っ張ると簡単に外れましたが、Huawei Eyewear 2ではヒンジのネジ固定で簡単には外せなくなりました。
まぁ、つまり、洗浄がしにくくなったわけです。
テンプル先端も丸みを帯びた形状になり、コンパクトになりました。
よりすっきりしたHuawei Eyewear 2の充電端子ですが、初代Huawei Eyewearとの互換性がないのは旧ユーザーにとって少し残念。
見た目はHuawei Eyewear 2の方が明らかに良いですね。
正面の両端にある楕円マークは、OWNDAYSモデルの専売特許であるSNAP LENDSを取り付けるためのマグネット。
磁力も強くて、外そうとしない限り外れることはありません。
Huawei Eyewear 2の使用レビュー
オーディオグラスなのにメイン眼鏡として十分使えるデザイン
Huawei Eyewear 2は高性能なオーディオグラスですが、ぱっと見てもただの眼鏡のようにしか見えない、そこがとてもいい。
プライベートはもちろん、仕事中やビジネスの場面でも全く違和感なく使うことができるシンプルなデザインがとても気に入っています。
ワタクシのHuawei Eyewear 2は超ド近視レンズを含めて42g。
実際にかけていると普通の眼鏡と遜色ないくらいで、オーディオグラスであることを忘れるほどに自然なかけ心地です。
またオーディオグラスの中には、サングラスレンズや度入りレンズに対応していなかったりと、毎日使うメイン眼鏡として運用しにくいものが多い。
Huawei Eyewear 2は、『OWNDAYS』という全国に店舗を持つ大きな眼鏡チェーン店との連携があり、度入りレンズはもちろん、ブルーライトカットレンズや調光・偏光レンズといった特殊レンズを入れることも可能。
度入りレンズでメイン眼鏡として使うのも良し。
伊達メガネやPCメガネとして使うのも良し。
Huawei Eyewear 2は、普段使いできるオーディオグラスを探している人にはぴったりの1本です。
1日中使える長時間のバッテリー持ち(音楽再生11時間・通話9時間)
今回、メイン眼鏡にしようと決めた大きな理由はバッテリーの大幅強化。
Huawei Eyewear 2の「音楽再生 11時間」「音声通話 9時間」「待機時間 96時間」というロングバッテリーはマジで驚異的です。
これなら1日つけっぱなしのメイン眼鏡としてでも十分。
平日は、
- 数分~数十分の音声通話
- 軽いデスクワーク時のBGM 4時間程度
- 帰宅後の動画視聴 2時間程度
毎日これだけのルーチンを行っていますがバッテリーには十分余裕があり、あまり使わない日だと寝る前に半分近くバッテリーが残っていることも。
前作のHuawei Eyewear初代でも決して悪くありませんでしたが、Huawei Eyewear 2は初代よりもスリム化したにも関わらずバッテリーが大幅強化。
この理由だけでも、個人的には十分に買い替える価値があったと言えます。
バッテリーの心配をしながらケチって使うようなことはなくなり、Huawei Eyewear 2は日常でも快適に使うことができます。
オープン型イヤホンで音質は十分、マイクの音声通話も不自由なし
Huawei Eyewear 2は、静かなオフィスや自宅で使う上では十分に満足できる音質だと感じます。
最近流行りの耳をふさがないタイプのオープン型イヤホンと似ている視聴体験で、頭の周りにスピーカがあって自然に音が鳴っているような感覚。
しっかり音の広がりを感じることができ、聴いていてとても心地よい。
イヤホンやヘッドホンとは違って直接耳への負担が少ないし、長時間音楽を聴いていても疲れにくいです。
Huawei Eyewear 2内蔵のマイクも非常に優秀で、右側のテンプル前方にあるデュアルマイクで声を集音しつつ、風ノイズ低減設計でクリアな通話ができます。
電話がかかってきても、手を止めずにそのまま通話ができるのは素晴らしく、こちらからの声もしっかりノイズを軽減してくれているようで、屋外でも普通に会話できました。
もちろん、LINEの音声通話も問題ない。
相手の声が聞きづらいときは、手で耳を覆いかぶせるとスピーカーの音が集中するので、かなり聞こえやすくなります。
オープン型イヤホンという特性上、環境音が大きいと音楽や通話に集中しにくいという弱点はありますが、そんなときはワイヤレスイヤホンを併用すればOK。
基本的に後から接続したワイヤレスイヤホンの方が優先されるので、オーディオグラスはかけっぱなしで、しっかり聴きたいときだけワイヤレスイヤホンを耳に装着する、という使い方もできます。
音漏れは想像以上に優秀
Huawei Eyewear 2の音漏れは前作と同様なかなかに優秀。
耳に直接届く音以外を打ち消す音漏れ防止の性能がさらに強化されたそうです。
初代Huawei Eyewearと聞き比べて大きく改善したとは感じられませんが、生活雑音や静かなオフィス程度の環境なら周りに聞こえることはほとんどないと言えます。
まだ検証できてませんが、新機能として自動的に周囲の環境音を識別して音量を自動で調整してする機能もあるそうです。
タッチの操作性はまずまずで必要最低限
Huawei Eyewear 2は左右のテンプルを「ダブルタップ」「長押し」「スワイプ」することで、必要最低限の操作は耳元で簡単にできます。
しばらく使って感じたことは、ダブルタップでの再生停止操作の反応がちょっとイマイチ。
どうも反応しにくいことがあり、強すぎても弱すぎてもダメ、ダブルタップの間隔もシビアな気がします。
Huaweiの公式アプリ AI Lifeを使うことで、一部だけ操作のカスタマイズができますが、ダブルタップの感度は変えられません。
AI Lifeは、Google Playストアからダウンロードできませんが、以下の公式サイトからインストールできます。
2台までのデバイスを同時待ち受けできるマルチポイントに対応
最大2台のデバイスまで同時接続できるマルチポイントに対応していることも、素直に嬉しい。
マルチポイント対応イヤホンには、毎回手動で接続先を切り替えないといけない「なんちゃってマルチポイント」もありますが、Huawei Eyewear 2はしっかり2台同時待ち受けで通知や再生に応じて自動でデバイスを切り替えてくれます。
1台目はスマホ、2台目にPCとペアリングしておくことで、どちらのデバイスから着信や通知がきても聞き逃してしまうことはありません。
OWNDAYSモデルのSNAP LENDSがいい仕事をする
最近ではワンタッチでサングラスにできるメガネフレームも珍しくありませんが、オーディオグラスで使えるのはおそらくHuawei Eyewearシリーズだけ。
OWNDAYSモデル限定にはなりますが、マグネットで簡単に脱着できるサングラスレンズは、日常生活でも非常に重宝します。
Huawei Eyewear 2を使って気になったところ
長時間つけると耳の付け根が痛くなる
Huawei Eyewear 2は、オーディオグラスの中でも軽量スリムではありますが、長時間使っていると耳の付け根辺りが痛くなることがありました。
初代Huawei Eyewearと比べてテンプル部分が約20%、テンプル先端が約28%スリムになりましたが、それでも一般の眼鏡と比べると厚みを感じます。
特に耳の付け根と接触する部分に厚みがあるので、マスクと併用していると痛くなりがちです。
苦痛とまではいきませんが、ちょっと疲れている日だったりすると不快に感じることもありました。
充電ケーブルがちょっと使いづらい
Huawei Eyewear 2は付属の充電ケーブルで充電しますが、毎日使っているとこの充電ケーブルの取り回しがちょっと面倒。
テンプル先端の充電接点に充電コネクタを近づけるとマグネットで簡単に固定できるのはいいのですが、左右両方とも充電する必要があったり、二股に分かれるケーブルの長さも短めで使いにくい。
近々、3Dプリンタを使って簡単に充電できるスタンドなんかを作ろうかと考え中です。
洗浄には気を遣う、お風呂には入れたくない
メイン眼鏡としてHuawei Eyewear 2を使い始めて、ちょっと困っていることは洗浄に気を遣ってしまうこと。
Huawei Eyewear 2の防水防塵性能 IP54は、いわゆる生活防水程度。
そこまで神経質にはならなくていいですが、お風呂に入るついでに眼鏡を洗うようなオッサンの使い方はやめた方がよさそうです。
いままでの感覚でついHuawei Eyewear 2をかけたままお風呂に入りそうになりますが、そこは普通の眼鏡にスイッチしています。
店舗でフレーム調整をしてもらえるが、フィットするかは顔次第
Huawei Eyewear 2は一般の眼鏡フレームと比べて柔軟性が低く、顔にフィットしにくいと感じる人もいるかもしれません。
特にテンプル部分は中に電子部品が詰まっているため、強く曲げることができず、調整できる幅はほとんどありません。
ワタクシも2回ほどOWNDAYS店舗に通って調整してもらい、なんとかフィットして常用できるレベルに。
メイン眼鏡として使うのであれば、フィット感は大事にしたいところ。
Huawei Eyewear 2の取り扱いがあるOWNDAYS店舗では眼鏡の試着ができる店舗もあるので、心配の人はオンラインで購入する前に一度足を運んでみるといいですね。
まとめ:毎日使える実用性の高いオーディオグラス
以上、「【Huawei Eyewear 2 レビュー】メイン眼鏡にして1か月使い続けた感想」についてまとめました。
- 度付きレンズOK!オーディオグラスなのにメイン眼鏡として十分使えるデザイン
- 1日中余裕で使える長時間バッテリー
- 音漏れは優秀、スピーカーとマイクも実用性十分
- 最大2台までのデバイスに同時接続できるマルチポイント
- OWNDAYSモデルのSNAP LENDSの使い勝手がいい
- 長時間つけると耳の付け根が痛くなる
- 洗浄には工夫が必要
- 眼鏡としてのフレーム調整はあまりできない
前作の出来も非常に良くて、弱点であったバッテリーの持ちが大幅に改善されて、かなり実用性の高いオーディオグラスに進化しました。
全ての眼鏡ユーザーとガジェット好きに強くお勧めしたいオーディオグラスで、これからも毎日使っていきます。