【サムヤン AF 24mm F1.8 FEレビュー】明るくて軽くて安いソニーEマウントの広角単焦点レンズ

【サムヤン AF 24mm F1.8 FEレビュー】明るくて軽くて安いソニーEマウントの広角単焦点レンズ

ソニーのミラーレスカメラで、広角大口径単焦点レンズ「GMレンズ SEL24F14GM」は誰もが憧れるレンズのひとつ。写りに関しては、最高なんだろうけど、そのお値段についても高額すぎて、一介の庶民ではなかなか手が出せない。

 

そう思っていた矢先、海外のレビュー記事で「サムヤン(Samyang)から天体写真向けの広角大口径レンズが発表」というニュースを知り、国内発売を待ち望んでいたわけだが、ついに購入することができた。

それがこちらの、AF 24mm F1.8 FE

 


この新しいレンズAF 24mm F1.8 FEをしばらくの間使ってみたところ、24mmというスナップ的にも使いやすい画角とF1.8の明るさ、そしてα7Cに装着したときのバランスの良さも合って、すっかり気に入ってしまい、今ではほぼつけっぱなしのメインレンズに昇格。

 

今ではすっかり「α7Cのつけっぱなしレンズ」となったこのサムヤン AF 24mm F1.8 FEを使ってみて、良かった点とイマイチだった点を作例も交えてレビューをお届けしようと思う。

サムヤン AF 24mm F1.8 FEのメリット

  • 明るい、軽い、安いの三拍子が揃ったレンズ
  • 最短撮影距離が19cmと短い
  • AFが早く、駆動音も気にならない

サムヤン AF 24mm F1.8 FEのデメリット

  • リングがひとつしかない
  • アストロフォーカスモードの使い道がない

 


サムヤン AF 24mm F1.8 FEの基本情報

基本スペック

スペック
F値 F1.8~F22
焦点距離 24mm
最短撮影距離 0.19m
最大撮影倍率 0.21倍
レンズ構成 8群11枚
絞り羽 9枚
フィルター径 Φ58mm
サイズ・重量 65(最大径)x71.5(全長)mm
230g
フォーカス AF/MF
レンズマウント ソニー FEマウント

 

 

外観

今回購入したレンズ「AF 24mm F1.8 FE」は、2021年6月に発売されたサムヤンの小型軽量レンズ「Tiny」シリーズのひとつ。

 

公式の紹介動画はこちら。

 

付属品として、以下のものが付属。

  • レンズポーチ
  • レンズフード、キャップ
  • 説明書、Thank youカード

 

最初手にしたときの第一印象はなんといっても”軽い!コンパクト!”

プラスチックな質感だがつくりはしっかりしている。GMレンズなどの高級レンズとは異なるが、普段使いとしては十分ちょうどよい質感だと感じる。

 

F1.8という明るいフルサイズ用レンズなのに、このサイズ感と軽さ。もちろん電子接点付のオートフォーカスレンズ。また嬉しいことに、防塵防滴仕様とのことなので、多少の雨であれば気兼ねなく使うことができそうだ。

 

このレンズには、カスタムスイッチとフォーカスホールドボタンがついている。

フォーカスホールドボタンでは、フォーカス位置を固定することができたり、カメラ本体からの設定で別の機能を割り当てることが可能。

カスタムスイッチでは、リングの動作を切り替えることができる。AF 24mm F1.8 FEにはレンズ側のリングがひとつしかないため、このスイッチを切り替えることで、フォーカスリングか絞りリングとして使うことができる。

  • MODE1:フォーカスリングモード
  • MODE2:絞りリングモード

公式のサイト曰く、今後のファームウェアアップデートにより更に多くの機能が追加されるようなので、楽しみにしている。(ただし、レンズのアップデートには、別途アクセサリLens Stationが必要)

ちなみにリングは、クリック感のないスムーズな回転ができるので、動画用途としても使いやすい。

 

手持ちのソニーのα7Cに装着してみるとこんな感じになる。

コンパクトボディなα7Cと組み合わせると、全長およそ12cm(フードなし)、重量およそ740gと軽くて小さい。

参考までに、同じ焦点距離24mmの別のレンズ、ソニーのF1.4 GMレンズ(445g)、シグマのF1.4 Artレンズ(665g)と比べた際の大きさはこんな感じ。F1.4とF1.8と、明るさは1/2段ほど異なるが、サイズ感の違いは分かっていただけるだろう。

左からサムヤン、GMレンズ、Artレンズのサイズ比較(出典:camerasize.com)

左からサムヤン、GMレンズ、Artレンズのサイズ比較(出典:camerasize.com)

軽さと取り回しのしやすさを重視する私にとっては、むしろ他の2本よりも使いやすいかもしれないとさえ感じてしまう。高級なレンズだと気軽に持ち運ぶには多少気をつかってしまうが、このレンズだと「つけっぱなしでいいや」という気にさせてくれる。

 

フードを付けた状態でホールドするとこんな感じ。

これくらいのサイズ感であれば、小さいバッグに入れて街中のスナップ撮影としても使い勝手が良さそうだ。

 

実はこのAF 24mm F1.8 FEは、天体写真のためのレンズとしてアピールされおり、その特別な機能として「アストロフォーカスモード」が搭載されている。

フォーカスホールドボタンを押しながらレンズを装着、もしくはカメラの電源をいれることでアストロフォーカスモードを起動させることができ、ボタン1つで設定したピント位置に移動することができる。レンズ側面にLEDランプがあり、設定したピント位置を確認することができたりするらしいが、いまいち使い方は分かっていない。

詳しくはこちらの公式動画をどうぞ。

 

サムヤン AF 24mm F1.8 FEの良いところ

明るい、軽い、安いの三拍子が揃ったレンズ

このレンズで最も惹かれたのは、24mm F1.8で、230gという軽さで、実売6万円以下というコスパの高さ。

ソニーのフルサイズ用レンズで、24mmの大口径単レンズといったら、ソニーのGMレンズやシグマの単焦点レンズが候補に上がるが、値段も重量も半端ない(もちろん、写りに関しても半端ないだろうけど)。

かといって、AF 24mm F1.8 FEの写りは悪いかと言ったら、決してそんなことはない。先行発売された海外のレビューをみてみても、「優秀なレンズ」として認識されているようだ。
レンズの詳しい性能については、別の方のレビューを参考にして頂きたいが、少なくとも私が見る限りピント面の写りは非常にシャープで、背景のボケもいい感じ。

 

F2.8までのレンズであれば、かなり選択肢は増えるわけだが、F2.8とF1.8とでは1段分の明るさの差とボケ量があるので、表現の幅は結構違うんじゃないかと思う。同じ値段であれば、できるだけ明るいレンズを選びたくなるもので、このサムヤンのレンズは価格と性能のバランスがとてもいいように感じる。

24mmという広角よりの画角は、スナップ撮影やポートレートにも使える上に、動画撮影でのシネマスコープサイズとの相性もとてもいいように感じており、軽量さも相まって、非常に万能なレンズだと思う。

 

最短撮影距離が19cmと短い

レンズ選びで気になるポイントのひとつが、最短撮影距離、即ちどれだけ被写体によれるかどうか。

AF 24mm F1.8 FEは、センサー面から最短19cmまで寄ることができるので、比較的寄れるレンズになる。最大撮影倍率は0.21倍と被写体もしっかり大きく写せるので、テーブルフォトなどの使い勝手もいいように感じる。

同じカメラ位置で、最短撮影距離から徐々にピント位置をずらした際の後ボケ・前ボケを比較するとこんな感じになる。

最短撮影距離で撮影

最短撮影距離で撮影

カメラから30cmほど離れた位置を撮影

カメラから30cmほど離れた位置を撮影

カメラから2mほど離れた位置を撮影

カメラから2mほど離れた位置を撮影

 

被写体に寄って撮影することで、広角レンズの特性を活かしたダイナミックな撮影ができるというのも、色々なシーンで役立ちそうだ。

 

AFが早く、駆動音も気にならない

サードパーティ製のレンズだと、どうしても気になってくるのがAF速度なんだけど、このレンズは全く問題ないくらい速い。手持ちの純正レンズ SEL35F18Fと比べても、遜色ないくらいにキビキビとフォーカスを合わせてくれる。

またフォーカス音についても、耳をレンズに当ててやっと聞き取れるくらいなので、気にするほどでもない。

そういうことからも、写真以外の動画撮影にも十分に使えるレンズだと感じる。

 

サムヤン AF 24mm F1.8 FEのイマイチなところ

リングがひとつしかない

AF 24mm F1.8 FEを含め、サムヤンのTinyシリーズ全般にいえることだが、レンズのリングがひとつしかない。AF 24mm F1.8 FEなどの比較的新しめのTinyシリーズにはモードスイッチがついており、絞りリングとフォーカスリングを切り替えて使うことができるが、ソニー純正レンズのようにそれぞれ独立して同時に使うことはできない。

  • MODE1:フォーカスリングモード
  • MODE2:絞りリングモード

AFばかり使う私は、基本MODE2にして使っており、そこまで不自由を感じてはいないが、人によっては使いにくく感じてしまうかもしれない。

 

アストロフォーカスモードの使い道がない

サムヤン曰く、AF 24mm F1.8 FEは天体写真用のレンズとして開発されており、その用途に特化したアストロフォーカスモード機能が特徴とのことだが、一般的な用途としては使い道があまり見当たらない。

このピント合わせの位置はユーザーで任意の位置に設定することができ、使いようによってはスナップ撮影的なことで使えるかもしれないが、私にはあまり必要のない機能。

アストロフォーカスモードを使わない通常モードの場合、このレンズ側面ボタンはフォーカスホールドボタンとして使えるので、大人しくそっちを使うのが無難かな。

 


サムヤン AF 24mm F1.8 FEの作例

では最後に、α7Cにサムヤン AF 24mm F1.8 FEを装着して撮影した作例をいくつか紹介。(軽くレタッチしてます)

 

また、ポートレート写真の作例は、私のインスタグラムの方にいくつかあるので、そちらもご覧くださいな。

 

サムヤン AF 24mm F1.8 FEのレビューまとめ

2021年6月発売のサムヤン AF 24mm F1.8 FEは、「明るい・軽い・安い」の三拍子そろった非常に使い勝手の良いレンズ。静止画も動画撮影も使いやすくて、購入してからはずっとα7Cのつけっぱなしになっており、今ではすっかりお気に入りの一本に。

ソニーのGMレンズ SEL24F14GMのような、明るい広角単焦点レンズをお探しの方は是非試していただきたいレンズだ。

 

-カメラ
-,