OBSBOT Meレビュー|自動追跡してくれるスマホスタンド!使い方がシンプルなのがすごく良き
AI搭載のカメラでは、カメラで撮影した映像から対象を認識して、追跡することができます。
これが一般的に何に使えるのかというと、自分の動きを追って撮影したいシーン、例えばプレゼンやスポーツなどで動き回っているときなんか、日常的にも多々あるんじゃないかと思います。
誰かに撮ってもらうなら簡単だけど、自分ひとりなら厳しいね…
今回紹介するアイテムは、そんなAIカメラが搭載されたスマホスタンド。
OBSBOT Me
- 使い方がシンプルで分かりやすく、汎用性が高い!
- 追従性が高く、素早く動いてもしっかりと追ってくれる!
- コンパクトで軽く、自撮り用途にも良い!
- 追跡はパン方向のみ…
- タブレット端末も固定できればもっと汎用性が上がる…
この記事では、OBSBOT MEを実際に使用してみたレビューをお届けします。
AIカメラが搭載されており、自分の動きを常に追ってくれるだけスマホスタンドなんですが、OBSBOT Meならではの優れた特徴があり、そのおかげで色々使い道がありそうな面白いデバイスでした。
今日は、そんなお話っ!
ただのスマホスタンドではない!AIカメラ搭載の「OBSBOT Me」
OBSBOT Me(オブスボット ミー)は、中国のスマートカメラブランドREMO TECH社(レモテック)が取り扱う、追跡型スマホスタンド。
あまり馴染みのないメーカーですが、AIカメラ技術を用いたアプリケーションが強みで、OBSBOT Me以外にも、USBケーブルでPCとつなぐだけで使える高性能なWEBカメラなどが人気のようです。
そんな商品の中で、OBSBOT MeはAIカメラが搭載されているスマホスタンド。
- AIカメラ搭載のスタンドアローンで動くので、スマホとの連携は不要
- ジェスチャーコントロールに対応して、離れていても操作ができる
- ブラシレスモーター搭載でスムーズかつ安定した動作ができる
- センサーの範囲は120度と広角で、スタンドの前後を回転させることでスマホのリアカメラでの撮影も可能
- コンパクトなボディで持ち運びができる
OBSBOT Meに搭載されているカメラは、あくまで自動追跡するためのものであり、撮影機能はスマホに任せる。
そんな感じで、モノとしてはただのスマホスタンドなんですが、「自動追跡する」機能に割り切ったおかげで、シンプルに使うことができるのがOBSBOT Meの大きな特徴です。
その他にも、撮影カメラも搭載されいているハイエンドなWEBカメラなんかも販売されています。
自動追跡してくれる4K WEBカメラ
OBSBOT Meのフォトレビュー
基本情報
本体サイズ | 55mm x 66.5mm x 209mm(展開時) 68mm x 56mm x 139mm(収納時) 200g |
使用可能スマホサイズ | 重量:200±70g スマホの幅:55~84mm スマホの厚み:10.5mm以下 |
可動域(パン方向) | 動作可動範囲:±150° 構造上可動範囲:±160° 最大速度:120°/秒 |
バッテリー | 950 mAh 使用可能時間:120分 充電時間:75分 |
充電 | USB Type-C |
その他 | 三脚ネジ穴 1/4インチ x1 |
付属品と外観チェック
付属品をチェック
- キャリングケース
- USB Type-Cケーブル
- ミニ三脚
- ジョイント調整コイン
- マニュアル・保証書類
早速、OBSBOT Me本体の外観を見ていきます。
OBSBOT Meの本体は、スマホアーム部、カメラ本体部、台座の大きく3つに分かれます。
まず正面から見ると、カメラ本体部にはカメラレンズ、台座のロゴ下には小さいインジケーターLEDと電源ボタンが並んでいます。
カメラ本体部と台座の境目にもLEDが仕込まれています。
台座部分の真後ろには、充電用のUSB Type-Cコネクタ。
台座の底面には汎用性の高い、1/4インチのネジ穴があります。
ここに付属品のミニ三脚を固定することで、スタンドとして使ったり、手持ちのハンドルとしても使ったりできます。
スマホホルダーのアームを展開するには、アームの部分をぐるりとひねるように回転させて上に起こすことでスマホ固定部分がでてきます。
固定できるスマホは、幅最大84mm・厚み10.5mm・重さ270gなので、比較的大型のスマホでも取り付けられます。
手持ちのGalaxy S22 Ultraも、余裕で固定できました。
根本部分は自由雲台のパーツがあり、縦横の回転や上下左右の傾きも多少調整することが可能。
付属のジョイント調整コインを使って、しっかり締めて固定していきます。
基本的にロゴとボタンがあるところが正面になので、スマホのカメラの方向と合わせれば良いですが、スマホアーム部は180度前後反転させることができます。
これでスマホを付け替えることなく、インカメラとアウトカメラを簡単に切り替えて撮影することができます。
OBSBOT Meを使ってみる
では、OBSBOT Meを起動していきます。
OBSBOT Meは、スマホとの接続が不要のスタンドアローンで使えるカメラスタンド。
よくあるスマホとのペアリングやアプリのインストールも不要で、そのまま使うことができます。
OBSBOT Meのボタンを長押しすると電源が入ります。音は出ません。
ボタン操作 | 機能 |
---|---|
1回押し | 電池残量の確認 |
3秒押し | 電源をオン/オフ |
OBSBOT Meの電源が入っていると、インジケーターLEDが光ります。
インジケーターLEDの緑/黄/青の点灯点滅状態によって、現在のステータスが分かるような感じです。
デバイスの状態 | ライトの反応 |
---|---|
デバイスが初期化中 | ステータスインジケータが青に変わり、5秒間点灯した後、1秒ごとに青に点滅 |
ターゲットがロックされていない状態 | 緑に点灯 |
ターゲットがロックされている状態 | 青に点灯 |
ジェスチャ認識 | ステータスライトが2回点滅してから、ライトが点灯 |
追跡対象検索モード | 青に点滅 |
追跡対象を見失った状態 | 黄に点灯 |
デバイスのアップグレード中 | 緑と青に点滅 |
アップグレードに失敗 | 黄に点滅 |
ジンバルエラー、AIのエラーなど | 緑、黄、青に点滅 |
電源ボタンでジェスチャーコントロールをオン/オフ | ステータスライトが青に2回点滅 |
OBSBOT Meに追跡対象をロックさせます。
ボタンを押すこともできますが、OBSBOT Meではハンドジェスチャーで追跡対象をロックさせることができます。
スタンバイ状態(LEDランプが緑に点灯)でカメラを正面にして、手の平を向けると対象をロック。
ロックが成功すると(LEDランプが青に点灯)、すぐに自動追跡が開始されます。
自分が動いても常に正面を向くように、左右に回転します。
ロックを解除するには、同じように手の平を向けると、追尾が終わります(LEDランプが緑色に点灯状態)。
ハンドジェスチャー操作の代わりに、本体のボタンを押すことでも追跡対象ロックは可能。
ボタン操作 | 機能 |
---|---|
1回押し | 追跡対象のロック/解除 |
3秒押し | 電源をオフ |
3回連続 | ジェスチャーコントロールのオン/オフ切替 |
OBSBOT Meを使ってみた感想
使い方がシンプルで分かりやすく、汎用性が高い!
OBSBOT Meは、ロックした対象を自動追尾し続けてくれるだけのスマホスタンド。
機能はたったこれだけなんですが、それがシンプルで非常に使いやすく、汎用性が高いです。
自動追尾機能のあるスマホジンバル DJI OSMOシリーズ
自動追尾してくれるスマホ用ジンバルにも、似たような機能が搭載されていますが、専用アプリのインストールやペアリング作業が必須。
加えて追跡機能を使うには、専用カメラアプリを使う必要があったり、設定が必要だったりと、色々面倒なことが多い。
ジンバル用の専用アプリって、重くて動作が遅かったり、
正直使いにくいものが多い…
OBSBOT Meだと、AIカメラが本体に内蔵されているので、そのような作業は一切不要!
スマホをOBSBOT Meに固定したら、あとはハンドジェスチャーで対象をロックさせるだけ。
OBSBOT Meのジェスチャーコントロールも優秀であり、スタンドを設置して離れた位置から追跡開始/停止を遠隔操作できるのも使い勝手が良いです。
手順としては、
たったこれだけで、撮影スタンバイOKなわけ。非常に簡単!
この追跡機能をOBSBOT Me本体のみで完結できているところが良くて、OBSBOT Meが使いやすい理由のひとつ!
スマホスタンドという名称ですが、普段使っている軽量なアクションカメラをのせたりすることもできるし、専用カメラアプリじゃなくても自分の好きなアプリを使うことができます。
撮影するカメラをユーザーが自由に選べるのが大きなメリットです。
カメラ撮影以外にも、スマホで動画や情報を表示させておいて、自分が動き回っていても常に画面をこちらに向けてくれるスタンドとして使うこともできます。
キッチンなんかで使うといいかもしれないです。こうなったら、自動追跡ディスプレイ的な使い方もアリです。
追従性が高く、素早く動いてもしっかりと追ってくれる!
気になるカメラの追従性については、想像していたよりも遥かに良くて十分実用できると感じました。
試しに部屋の中心にOBSBOT Meを設置して、周りをぐるぐる待ってみましたが、しっかりと追跡してくれました。
ちょっと意地悪して、近づいたり離れたりしながら動いても大丈夫!
OBSBOT Meには、広角120度のカメラが搭載されており、これがかなり広い範囲でしっかりと認識をしてくれます。
公式的には0.5メートルから3メートルが最適な範囲、スペック上最大15メートルまでは追跡可能とのこと。
なんでよほど遠い距離に行かない限り、もしくはものすごく近づけない限りは、問題なく使えそうです。
またOBSBOT Meの特徴でもあるブラシレスモーターの動きも非常に高速でスムーズに追跡してくれました。
1秒間に120度の速度とのことなので、これは相当速いです!
使い方として、スポーツ撮影の定点カメラとしても使えるとのことで、ある程度の速い動きでも追跡してくれそうです。
なので日常生活内での動きからあまり激しく動かないスポーツであれば、全く問題ないはず。
コンパクトで軽く、自撮り用途にも良い!
OBSBOT Meの重量は、たったの200g。
大きさも折りたためば手に収まるほどのコンパクトサイズなので、持ち出して使う上でもあまり邪魔にはなりません。
普段のVLOG撮影には、Shutter Grip 2を自撮り棒として使っていますが、試しにOBSBOT Meでも撮ってみました。
Shutter Grip 2を使った撮影レビューはこちら!
なんといってもメリットは、見切れることを気にせずに画質のきれいなアウトカメラでの撮影ができること。
いつもなら、フレームから見切れることを心配してインカメラで撮っているんですが、OBSBOT Me+ミニ三脚を手持ちでアウトカメラを使って自撮りをしても、常にカメラをこちらに向けてくれているので安心できます。
片方で子供を抱っこしつつもう片手で自撮りをすることが多いのですが、腕を持ち替えても毎回方向を気にする必要がなく、常にフレームに収めてくれました。
スマホとの接続も必要ないので、撮影の度にペアリングをして専用アプリを立ち上げるという手間もなく、撮影したいときにすぐに撮影できるのがまた良い!
手持ちだとハンドジェスチャーではなく、ボタンを1回押すことで追跡ロックさせた方が早いので、手間もそこまでかかりません。
軽量である反面、全体的にプラスチック素材が使われていて、少し安っぽい印象も受けますが、手持ちで撮影するのであればできるだけ軽いのに越したことはない!
2万円程度という価格を考えるのであれば、これはこれでアリだと思います。
OBSBOT Me
追跡はパン方向のみ…
構造上、OBSBOT Meの追跡はパン方向のみなので、縦に動く対象は追尾してくれません。
これがジンバルとの大きな違い。
2軸や3軸ジンバルでは、パン・チルト・ロールのそれぞれに駆動軸があるのでより幅広い動きができますが、OBSBOT Meではパン方向のみの動きになります。
そもそもOBSBOT Meはジンバルではないので比較するのもおかしな話ですが、自撮り用途で手持ち撮影がメインの場合は、手振れ補正機能が優秀なジンバルの方が向いています。
どちらかといえば、動き回る対象を定点で追跡しながら撮影したいという用途に向いています。
例えば、会議やスピーチなどの演説を、動き回るプレゼンターを気にすることなく撮影できるとか。そういう用途にはぴったりな商品ですね。
タブレット端末も固定できればもっと汎用性が上がるのに…
要求としては、ホルダーの大きさと耐荷重をもう少し増やして欲しいこと。
カメラ撮影用ではなく、「常に自分の方向を向いてくれるスタンド」即ち自動追跡ディスプレイとして使うとき、iPad miniやGalaxy Z Fold 3などの小型タブレットを挟めれたらベストなんです。
工夫すれば付けれないことは無さそうですが、耐荷重が270gまでなだけに、重いデバイスだとモーターを痛めそうで怖いです。
アームの固定力は少し弱くて、重さ229gもあるGalaxy S22 Ultraをのせて、大きく動かしてしまうと首がすぐに倒れてしまいます。
取り付けられるデバイスのサイズ、ペイロードについては、もう少し大きいものでも対応できるようになれば、より汎用性が増すアイテムだと感じました。
まとめ:OBSBOT Meのレビュー
以上、OBSBOT Meのレビューをお届けしました。
使ってみた感じ、OBSBOT Meは追従性や安定性が高く実用性の高い追跡スマホスタンドでした。
使い方も非常にシンプルで、スマホ以外のデバイスとも組み合わせられるので、非常に汎用性が高いです。
AIカメラ搭載と聞けば価格が高いとイメージするかもしれませんが、OBSBOT Meは2万円程度で購入できるので、お仕事で使いたい人はもちろんのこと、自分の動きを追って自動追尾で撮影したいユーザーにとっても、試してみる価値はアリです!
OBSBOT Me