【カメラのグリップをDIY】α7Cに自作グリップを取り付けてみたらめっちゃ良くなった
ソニーのa7Cはボディがコンパクトなのはすごくいいんだけど、ちょっと大きめなレンズをつけると、そのグリップの浅さが気になるトコロ。
SmallRigのグリップ付きケージをつけるという選択肢はあるものの、カメラ自体が大きくなってしまうので、個人的にはNG。
じゃあ、いっそのこと自作でグリップを取り付けてやろうじゃん!
ということで、完成したのが、こんな感じ。
我ながら、結構いい出来だと思うんですが、どうですかね?
ちなみにかかった材料費は、合計4000円弱。
あと半分くらいの材料が残っているので、実質おおよそ2000円で作れました。
実際に自作グリップを作った感想としては、
- グリップが深くなって、重めのレンズでもいい感じに握れる
- 自分の手にフィットしたグリップが作れる
- 重量はほぼ変わらない(※正確に計測できなかったけど、体感はほぼ変わらない)
というわけで、このナイスなグリップをどうやって作ったのか、紹介していきます。
a7Cのみならず、他のカメラでもできるので、グリップを深くしたいと思っている方は参考にドゾ。
ほな、ぼちぼちいくでー。
用意するもの
今回グリップの原材料として使ったのは、「手びねりプラスチック」。
お湯につけると柔らかくなって、冷めるとプラスチックのように固くなる便利素材です。
そのままでは滑りそうなので、グリップ力強化のために、マウス用の滑り止めグリップテープを用意。
α7Cに自作グリップを取り付けてみる
グリップ部にマスキングテープを貼る
まず、原状復帰しやすいようグリップ部にマスキングテープを貼る。
私が使ったのは、パーマセルテープの代用としてよく使われる評判のこちらのマスキングテープ。
ちなみに私のα7Cは購入時から、傷防止用のスキンシールを貼っているので、マスキングテープはなくてもいいかもしれないけど、念の為グリップ部に貼っておくことにした。
百均の軽量樹脂粘土でイメージを作る
本番の前に、ダイソーで売っている軽量樹脂粘土でグリップのイメージを固めてみることにした。
この軽量樹脂粘土は、固まるまでなら何度でも形を変えられるので、いくつか試作を作ってみた。
最終的に、α7iiiのような形のグリップが持ちやすいと感じたので、大体の大きさと形を把握。
風通しの良いところに1日も置けば乾いて硬くなるので、ペロっと剥がすことができる。
これでイメトレはバッチシ!
手びねりプラスチックでグリップを作る
さて、本番で使う材料はこちらの手びねりプラスチックという材料。
手びねりプラスチックとは、60度以上のお湯に入れると柔らかくなって成型することができ、冷めるとプラスチックのようにカチコチに固まってくれるというもの。
最初はこのように白い粒粒のペレット状のプラスチックが入っており、お湯に溶かすとどんどん透明になって柔らかくなる。
取り出すときは、手や服に引っ付かないように、そして火傷しないように注意。(←手にも服にもひっついてしまい、おまけに火傷しそうになった男)
まずは濡れた割りばしなどで取り出してから、ビニル手袋などでこねると扱いやすいと、後々気付いた。
今回私が購入したのには着色料がセットになっており、手びねりプラスチックにこの着色料をねりこむことで色付けすることができる。
(もし着色料を使わない場合、固まると白くなる)
あとは、樹脂粘土のときと同じようにマスキングテープの上から直接成型する。
ここで重要なのは、「スピードが命」だってこと!
思っている以上に冷めるのが早いので、ゆっくりやっているとすぐに硬くなってしまう。
もし硬くなってしまっても、剥がしてお湯につけるとまた柔らかくなるので、何度もやり直せるとこがこの手びねりプラスチックの良いところ。
何度も何度もやり直した結果、納得できる形に仕上がったので、これで行くことにした。
イメージとしては、α7iiiのグリップを意識してみた。
そして、丸一日ほど十分に固まったのを確認した状態がこちら。
うん、カチコチになっている。
割といい感じじゃない?
軽く握ってみてもホールド感はバッチリ!これは完成が期待される。
接着剤でグリップを固定する
この状態だと力をいれるとすぐに取れてしまうので、接着剤で固定することに。
下地のマスキングテープとプラスチックを固定する必要があるので、強力な接着剤が必要そうだったので、こちらを用意した。
水場の隙間埋めに使うシーリングのような粘度のある接着剤で、付属のパテを使えば塗りやすかった。
これまた念のため、丸一日ほど乾かしたところ、いい感じに固定された。
滑り止めグリップを貼る
最終仕上げはグリップシールを貼る。
ちょうどいい素材がないかと物色していたところ、このマウス用の滑り止めグリップテープが良さげと思い、早速注文。
恐らく材質はゴムなんだろうけど、適度なクッション感とグリップ感があって、触ってみるとすごくいい感じ。
マウス用の既定サイズではなく、DIY用として売られているこちらには、70mm x 140mmサイズのグリップテープが2枚入っていたので、コスパもいいと思う。
同梱の型取り用マスキングテープをグリップに当てて、グリップテープを貼る形で線を引く。
それをグリップテープに張り付け、同じ形で切り取る。
あとはきれいに貼るのみ!
α7Cの自作グリップ完成
【外観】結構ええやん
実際に完成したのがこちら。
ジャジャジャーン!!
よく見ると多少ごつごつ感はあるけど、細かいことは気にしちゃいけない。
むしろ表面のひし形加工も結構いい感じで、元々純正でありそうなデザインじゃないかな?
【グリップ】めちゃええやん(体感5割増し)
さて、肝心なグリップ力を検証してみる。
お気に入りの単焦点レンズ SEL35F18Fを取り付けてみると、しっかりホールドできるようになった。
体感でグリップ感5割増しといったところ。
どれくらいグリップ力が増したかというと、ほら、こんな感じ。
軽く指にひっかけて持っても(スナップカメラ持ち?)、深くなったグリップと滑り止めグリップテープのおかげで、しっかり引っかかってくれる。
いやぁ、ますますα7Cが使いやすくなっちゃったよ!
【重量】ほとんど変わらない
最後に、体重測定を実施。
ウソ!?10gしか増えていない!?
正確に測ったわけではないし、かと言って何度も検証しなおすのも無意味。
要は、自作グリップを付けたところで重量にはほとんど影響ないですよ!ということで結論づけよう。
【まとめ】α7Cに自作グリップを取り付けてみた
[st-kaiwa-kunnyoshi-kirari]本記事では、「【カメラのグリップをDIY】α7Cに自作グリップを取り付けてみたらめっちゃ良くなった」について、まとめてみた![/st-kaiwa-kunnyoshi-kirari]
以上、a7Cの自作グリップを作ってみました。
手作り感は否めないものの、それなりにいい感じにできたと個人的には大満足。
これなら、大きめのレンズをつけてもしっかりグリップできそうです。
実際に購入した道具と費用はこちらの通り。
α7Cの自作グリップに使った材料 | |
カモ井加工紙 マスキングテープ | ¥498 |
ダイソー 軽量樹脂粘土 | ¥110 |
TFabWorks手びねりプラスチック100g + 着色料セット | ¥1,507 |
スコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド | ¥555 |
Hotline games アンチスリップ DIY用 | ¥1,280 |
合計 | ¥3,950 |
下地にはマスキングテープを貼っているので、気に入らなかったり、カメラを売ることになってもきれいにはがせるはず。
興味のある方はチャレンジしてみるといいけど、あくまで自己責任でよろしくね。
本記事で紹介した商品・サービス
▼SONYのミラーレスカメラ α7C
▼パーマセルテープの代わりにぴったりのマスキングテープ
▼今回の主役。お湯につけるだけで柔らかくなる粘度のようなプラスチック「手びねりプラスチック」
▼プラスチックにも使える強力接着剤
▼程よいクッション感とグリップ感で触り心地も素晴らしいグリップテープ