一眼レフ?ミラーレス?呼び方によるカメラの違いと特徴を整理解説

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レンズが交換できるカメラのことを「一眼レフ」と呼んでいませんか?

実はこれ、間違いなんです。

というのも、カメラにはレンズ交換式やレンズ一体型、一眼や多眼、レフやミラーレスなど、切り口によって色々な種類のものがあります。分かっている人ならいいんですが、周りで結構間違えて使っている人が多いんで、どうしても教えてあげたくてこの記事を書いています。

この記事では、レンズ一体型カメラと一眼カメラ、一眼と多眼、レフカメラとミラーレスカメラという呼び方に着目して、それぞれのカメラの特徴を整理解説していきます。

カメラを楽しむ上で、呼び方や特徴なんて細かいことは正直どうでもいいんですが、知っておいて損はない!今日はそんな話。

目次

「レンズのタイプ」「レンズの数」「レフ板の有無」の3つの切り口

ひとえにカメラといっても、いろいろな種類のカメラがあります。それこそレンズが交換できる一眼カメラや、スマホについているカメラ、GoProやinsta360のようなアクションカメラ。もっと言えば、写ルンですのようなインスタントカメラやフィルムカメラ、チェキのようなポラロイドカメラなど、挙げ出したらきりがない。

本記事では、主に次の3つの切り口で話していきます。

  • レンズのタイプ:一眼カメラとレンズ一体型カメラ
  • レンズの数:一眼と多眼
  • レフ板の有無:レフカメラとミラーレスカメラ

一眼カメラとレンズ一体型カメラ

「レンズのタイプ」という切り口で分けると、大きくふたつのカメラ構造に分けることができます。

レンズのタイプによるカメラの種類
レンズ交換式カメラ(一眼カメラ)

カメラボディとレンズが分離できて、交換することができるカメラ

レンズ一体型カメラ

カメラボディとレンズが一体型になっているカメラ

一眼カメラの特徴

厳密な定義ではないんですが、「一眼カメラ」といえば、一般的にレンズ交換式のカメラのことを指すことが多いです。これは後に説明する「一眼レフ」と「ミラーレス一眼」の総称であることから来ていると言えるかもしれないですね。

一眼カメラの特徴
  • 撮影対象やシーンに応じて最適なレンズが選べる
  • 高性能なレンズ、カメラが多い
  • 「俺、写真撮ってる!」という気にさせてくれる

写真を撮るカメラには必ずレンズがあり、光を外部からカメラ内部のイメージセンサーに届ける役割をしてくれます。そのレンズには、広い範囲の光を取り込める広角レンズや狭い範囲を取り込む望遠レンズ、取り込む範囲を調整できるズームレンズと調整できない単焦点レンズなど、レンズごとに特徴があります。ただ、どんな状況でも対応できるレンズは存在しないので、状況に応じて適切なレンズを交換して撮影できることが一眼カメラの大きなメリットになります。

また、レンズ一体型カメラと比べて高画質で高性能なカメラ・レンズが多いです。美しいボケと高い解像感、いわゆる「きれいな写真」を撮りたいのであれば、選べる選択肢が多いです。

あとは、カメラを構えた時に、「おし、今から写真を撮るぞ!」というモチベーションを上げてくれるという意味で、レンズ一体型カメラにはない魅力になっています。

レンズ一体型カメラの特徴

レンズ一体型カメラの特徴
  • 操作しやすく誰でも扱えるモデルが多い
  • コンパクトで扱いやすいカメラが多い
  • 撮影シーンに特化したカメラを選べる

一眼カメラに対して、レンズ一体型のカメラは普段から生活に馴染んでおり、誰しもが一度は使ったことがあるでしょう。今ではスマホカメラにその地位を奪われそうになっていますが、カメラの知識がなくとも誰でも簡単にシャッターを押せば写真が撮れるカメラが多いです。

加えて、レンズ一体型カメラは、レンズ込みでのボディ設計ができることで、カメラシステムを全体的に小さく収めることができるのが大きなメリットにもなります。GoProやDJI Pocketのようなアクションカメラ、ウェアラブルカメラなんていう最近の小型カメラは本当に小さくできています。

また、「水中での撮影」「動きながらの撮影」などといった特有の撮影シーンに応じて特化したカメラが多いのも特徴。カメラを使う用途が決まっているのであれば、レンズ一体型カメラを選ぶ方が便利に使えることもあります。

一眼カメラと多眼カメラ

カメラの形をイメージすると、レンズ1本なんて当たり前じゃんと思うかもしれませんが、実際に1本以上のレンズのカメラもあります。例えば、二眼カメラというものは、昔ながらのカメラ屋やレトロ喫茶に飾っているようなこんな形のカメラ。

レンズがふたつついていますが、実際上のレンズはファインダーとしての役割をしており、撮影で使うレンズは下のレンズだけになります。レンズが2つだから二眼ということです。

また「眼」の意味が少し異なりますが、近年のスマホにみられるような、1台のスマホに複数のカメラレンズがついていることを多眼カメラなんて呼んだりすることもあります。例えば、Galaxy S22 Ultraを例にすると、「広角」「超広角」「望遠」「超望遠」という4つのカメラ、つまり四眼カメラ(5つ見えるのは、ひとつは被写界深度センサーであり、レンズではない)。二眼カメラとは異なり、これら全てのレンズで実際に撮影を行っています。

このように最近のスマホでは、画角の異なるレンズを複数搭載することで、デジタルズームではなく光学的に広い焦点距離をカバーできるようになっています。これは、センサーが小さいスマホだからこそできる芸当とも言え、すごく合理的な技術です。

一眼レフとミラーレス一眼

ここまで、一眼カメラとレンズ一体型カメラ、そして一眼と多眼の特徴についてそれぞれ説明しましたが、いよいよ一眼レフとミラーレス一眼のお話。

一眼レフとミラーレス一眼の違いは、内部構造が大きく異なっています。

内部構造の違いによるカメラの種類
レフカメラ

カメラ内部にレフ板(ミラー)が入っているカメラ

ミラーレスカメラ

カメラ内部にレフ板が入っていないカメラ

レフカメラの特徴

レフカメラ、いわゆる一眼レフっていうのは、カメラの内部にレフ板というミラー(鏡)が入っている構造のカメラのこと。このミラーの役割は、レンズからカメラ内に入ってくる光をファインダーへ届けるために反射させることにあります。レンズを外して正面から見たときに、斜めの小さな鏡が入っているカメラがレフカメラになります。

レフカメラの特徴
  • 光学ファインダー搭載で、ファインダーから見たままの風景を覗ける
  • 歴史が長く、各社メーカーのフラグシップ機が揃っている(過去の話)
  • レンズの種類が豊富(過去の話)

一眼レフカメラは、レンズが捉えた景色をそのままファインダーから覗き込める光学ファインダーが特徴であり、「自分の目で見たままの風景を覗ける」のが最大の売りになります。もともと、古くからあるフィルムカメラ時代の技術がそのまま現代のデジカメへ流用された技術のひとつであり、今でも光学ファインダー愛好家からの信頼は厚かったりします。

そのほかの特徴としては、後述のミラーレスカメラと比べて機械的な構造が多いことを好む愛好家の人がいたり、歴史が長くプロユースとして使われる機会が多かったことで各カメラメーカーがフラグシップ機を用意していたり、レンズの種類が非常に豊富なことが挙げられます。

ただ、それらは既に過去の話とされていて、今では各メーカーも後述もミラーレスカメラを主軸に開発していく流れのようです。

ミラーレスカメラの特徴

ミラーレスカメラとは、ミラーがレス(無い)すなわち先ほど説明したレフカメラのレフ板がないカメラのことになります。

じゃあどうしてミラーが無くてもファインダーが写るのかというと、レフカメラで使われていた光学ファインダー(ただのガラス)ではなく、電子ファインダー(いわゆる小さな液晶画面)を埋め込んでイメージセンサーに届いた情報を写すということをしているからです。これは、技術が進歩してイメージセンサーが高機能化することで、昔ではできなかったことを今では実現可能になったわけです。

ただ、中には光学ファインダーと電子ファインダーを切り替えられるミラーレスカメラも存在します。

ミラーレスカメラの特徴
  • カメラ構造がシンプルになり、開発・生産しやすくなる
  • ボディを小型化しやすくなる
  • 技術の進化で高性能、高機能化しやすい
  • 将来性がある

レフ機構を失くしたことで、単純にカメラの厚みを小さくすることができるので、ミラーレスカメラは小型化がしやすいメリットが生まれました。また、よりシンプルな設計構造になったことで、その結果部品数が少なくなり、コストを下げられる恩恵も受けられます。

またイメージセンサーやカメラ内部の電子部品についても、今後ますます技術が発展するとともに、もっともっと高性能に進化できうる伸びしろが残っています。

近年では、一眼レフを開発し続けてきたメーカーも徐々にミラーレスカメラへシフトし出しており、フラグシップ機をはじめ、どんどん新しい機能や高性能なカメラが開発されていることから、将来性でいえば今後はミラーレスの時代といっても過言ではないでしょう。

そしてこれからカメラをはじめようと思うのであれば、レフ板に強い思い入れが無い限り、ミラーレスカメラ一択と言えます。

これまでは一眼レフに比べてレスポンスが悪いだの、バッテリーが持たないだの、レンズの種類が少ないだの言われていましたが、既にその課題は解消されつつあります。

そんなことよりも、一眼カメラをもっと軽快に便利に使えることの方が、一般のカメラユーザーとしては大きなメリットです。

まとめ

以上、「レンズのタイプ」「レンズの数」「レフ板の有無」の3つを切り口でカメラの呼び方の違いとその特徴についてお話しました。

最後にもう一度まとめると、

レンズのタイプレンズの本数レフ機構
交換できない⇒レンズ一体型カメラ
交換できる⇒一眼カメラ
1本⇒一眼
複数本⇒多眼
レフ有り⇒レフカメラ
レフ無し⇒ミラーレスカメラ

と、たったこれだけの話でした。

ここまできちんと読んでくれた人であれば、もう一眼レフとミラーレス一眼の違いはご理解頂けたはず!

もうSONYのαシリーズだったり、CANONのEOS Rシリーズを持って、「一眼レフ!」なんて呼ぶのはやめてくださいね。
そして、周りに間違って使っている人がいれば、こっそりこのページを教えてあげてください!

ほな、ここいらで。
では、またぁ!

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