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【Galaxy カメラ】公式より詳しく解説!使い方の基本からコツ・裏技まで完全解説|基本編
Galaxyスマホ、特にフラグシップモデルのSシリーズは、カメラ性能が高いことが魅力のひとつ。
カメラや写真の知識が無くても、ただカメラアプリを起動してただシャッターボタンを押すだけでも、それなりに綺麗に撮影できちゃいます。
でも、CMのようなきれいな写真がなかなか撮れないんだよね…
実はGalaxyのカメラアプリの機能は非常に多くて、知っておくだけでもっと便利に使えるようになります。
そこでこの記事では、Galaxyスマホのカメラ機能の基本的なことからちょっとした裏技まで全部まとめて紹介します。
Galaxy信者の私が、カメラの超基本的なところから、普段はあまり使わない設定項目、そしてGalaxyカメラでより綺麗に撮るために私なりに意識しているポイントなどなど、公式サイト以上に詳しく網羅して説明します。
その使い方で満足していますか?もっと使いこなしたいと思いません?
初めてGalaxyスマホを購入した人や、今まであまりカメラ設定をしてこなかった人、もっと便利に使いたいという人にとって、何かしら参考になれれば幸いです。
後半の応用記事はこちら!
Galaxyスマホカメラだけで旅行をしてみた記事
カメラの基本を理解する
カメラの構成を知る
まず、スマホについているカメラの構成を知っておくことが大切。
適当に撮ってもそれなりに綺麗に写ってしまうのが、スマホカメラのいいところなんですが、カメラの特性を知ることでその状況に応じた撮影ができるようになり、より一層撮影が楽しくなります!
S22 Ultra | S22 Plus/S22 | S21 Ultra | S21 Plus/S21 | |
---|---|---|---|---|
広角 | 108MP/f1.8 1/1.33インチ 焦点距離23mm OIS | 50MP/f1.8 1/1.56インチ 焦点距離23mm OIS | 108MP/f1.8 1/1.33インチ 焦点距離24mm OIS | 12MP/f1.8 1/1.76インチ 焦点距離26mm OIS |
超広角 | 12MP/f2.2 1/2.55インチ 0.6倍(13mm) | 12MP/f2.2 1/2.55インチ 0.6倍(13mm) | 12MP/f2.2 1/2.55インチ 0.6倍(13mm) | 12MP/f2.2 1/2.55インチ 0.6倍(13mm) |
望遠 | 10MP/f2.4 1/3.52インチ 3倍(69mm) OIS | 10MP/f2.4 1/3.94インチ 3倍(69mm) | 10MP/f2.4 1/3.24インチ 3倍(72mm) OIS | 64MP/f2.0 1/1.72インチ 3倍 OIS |
超望遠 | 10MP/f4.9 1/3.52インチ 10倍(230mm) OIS | – | 10MP/f4.9 1/3.24インチ 10倍(230mm) OIS | – |
インカメラ | 40MP/f2.2 1/2.82インチ 焦点距離26mm | 10MP/f2.2 1/3.24インチ 焦点距離26mm | 40MP/f2.2 1/2.8インチ 焦点距離26mm | 10MP/f2.2 1/3.24インチ 焦点距離26mm |
最近のスマホは、複数のカメラを搭載することで撮影できる画角を広げているわけですが、各画角の間の区間はデジタルズームを使っています。デジタルズームの特性上、どうしても画質が劣化が発生してしまいます。
そこで、各カメラ本来の画角付近で撮影することを意識すれば、できるだけ劣化の少ないきれいな撮影ができることになります。
また、OIS(光学手ブレ補正)がついているカメラは、より手ブレを抑えた撮影ができることも知っておいた方がいいです。
各カメラごとに画素数・F値・センサーサイズが異なっています。カメラに詳しくない人向けに、基本的には、
- センサーサイズ・F値が大きい:暗くてもきれいな写真が撮れる・ボケみのある写真が撮れる
- 画素数が高い:高精細な写真が撮れる
と考えていればよくて、大体はメインカメラである広角カメラが一番性能が高くなっています。撮影の仕方にもよりますが、超広角カメラで寄って撮影するのと、広角カメラで引いて撮影するのでば、印象が変わってきます。こればかりは、色々試してみて自分の好みのポイントを見つける必要があります。
カメラの起動方法
さっそくカメラを起動させます。起動する方法は主に2つ、カメラアプリを直接タップするか、サイドキー2回押しショートカットでカメラを起動させることができます。
サイドキー2回押しでカメラをクイック起動する設定
サイドキー2回押しのショートカットを設定するには、「設定」の「便利な機能」からサイドキーの設定ができます。
カメラアプリのUI説明
カメラアプリを開いたときのUI、それぞれのアイコンの意味を説明します。
写真モードのUI [タップして開く]
- ①カメラの設定
-
カメラの詳細設定を開きます(次項で詳しく紹介)。
- ②フラッシュON/OFF
-
「フラッシュ切」「オートフラッシュ」「強制フラッシュ」の3つから選べます。
- ③セルフタイマー
-
「設定なし」「2秒」「5秒」「10秒」から選べます。
- ④アスペクト比
-
「3:4(標準)」「3:4/108MP(高画質)」「9:16」「1:1」「Full」から選べます。
- ⑤モーションフォト
-
シャッターを押す前後3秒の動画を撮影します。
- ⑥エフェクト
-
フィルターやフェイスエフェクトを付けられます。標準で用意されているフィルター以外にも、Galaxyストアからダウンロードで追加したり、オリジナルのフィルターを適応することが可能。
- ⑦カメラ選択(ズーム)
-
カメラを切り替えて画角を変更します(ズーム)。タップすると更に細かくズームできます。
- ⑧AI補正機能オン/オフ
-
撮影対象・状況に応じてカメラが自動で認識して最適な補正を提案してくれます。
- ⑨撮影モード
-
撮影モードを切り替えられます。
- ⑩ギャラリーアプリ
-
直前に撮影した写真・動画をプレビューできます。
- ⑪シャッターボタン
-
写真・動画の撮影を行います。
- ⑫インカメラ切替
-
インカメラとアウトカメラを切り替えます。画面を上下にスワイプしても切り替えることができます。
動画モードのUI [タップして開く]
- ①カメラの設定
-
カメラの詳細設定を開きます(次項で詳しく紹介)。
- ②フラッシュON/OFF
-
「フラッシュ切」「オートフラッシュ」「強制フラッシュ」の3つから選べます。
- ③セルフタイマー
-
「設定なし」「2秒」「5秒」「10秒」から選べます。
- ④アスペクト比
-
「3:4(標準)」「3:4/108MP(高画質)」「9:16」「1:1」「Full」から選べます。
- ⑤モーションフォト
-
シャッターを押す前後3秒の動画を撮影します。
- ⑥エフェクト
-
フィルターやフェイスエフェクトを付けられます。標準で用意されているフィルター以外にも、Galaxyストアからダウンロードで追加したり、オリジナルのフィルターを適応することが可能。
- ⑦カメラ選択(ズーム)
-
カメラを切り替えて画角を変更します(ズーム)。タップすると更に細かくズームできます。
- ⑧AI補正機能オン/オフ
-
撮影対象・状況に応じてカメラが自動で認識して最適な補正を提案してくれます。
- ⑨撮影モード
-
撮影モードを切り替えられます。
- ⑩ギャラリーアプリ
-
直前に撮影した写真・動画をプレビューできます。
- ⑪シャッターボタン
-
写真・動画の撮影を行います。
- ⑫インカメラ切替
-
インカメラとアウトカメラを切り替えます。画面を上下にスワイプしても切り替えることができます。
カメラUI上でアイコンを長押しすると、その機能を表示してくれるので、確認することもできます。
カメラで撮影する
シャッターを切る
カメラアプリを開き、撮影モードを選択して、写真や動画撮影を切り替えて撮影ができます。画面内のシャッターボタンもしくは物理ボリュームボタンでシャッターを切れます。それ以外にも、Galaxy S22 UltraやGalaxy Noteシリーズでは、Sペンを使うことでシャッターを切ることができます。
アウトカメラ/インカメラを切り替える
Galaxyのカメラは、シームレスにアウトカメラ/インカメラの切り替えが可能。カメラ選択ボタンを押すと、各画角のカメラに切り替わってズームができます。表示されている数字の倍率ズーム以外でも、画面のピンチインピンチアウトなど直感的にズームができます。Galaxy S22 Ultraの場合は、0.6倍の超広角から100倍の超望遠まで幅広い画角の撮影ができます。
インカメラに切り替える場合は、シャッターボタン横のマークを押すか画面を上下ににスワイプすることでもできます。インカメラは標準と広角画角に変更可能です。
またGalaxyのスマホは写真だけでなく、動画撮影に関してもかなり優秀。動画撮影中でもあってもシームレスにカメラを切り替えてズームすることが可能なのはもちろんのこと、S22 Ultraであれば4つのアウトカメラとインカメラ全てで4K60Pの撮影ができます(カメラの切り替えは4K30Pまで)。
フォーカスを合わせる・露出を調整する
カメラを被写体に向けると自動でピントを合わせてくれます。オートフォーカス以外に任意でフォーカスを合わせるには、ピントを合わせたい部分をタップ、更に長押しすることでフォーカスのロックをすることができます。その際に表示される下のバーを左右に動かすことで写真の露出を調整することができます。
Galaxyカメラの便利な使い方
撮影モードを追加・選択する
標準状態では、撮影モードは「写真」「ポートレート」「動画」の3つしかありませんが、その他にも多くの撮影モードを選択できます。良く使う撮影モードは長押しスワイプすることで、画面内に追加することができます。
- 写真
-
通常のオート写真撮影
- ポートレート
-
AIによる背景ボケを活かした写真撮影
- プロ
-
マニュアル撮影
- シングルテイク
-
1回の撮影で複数枚の写真と動画を同時に撮影
- 食事
-
料理や食べ物に適した撮影
- パノラマ
-
風景撮影に便利なパノラマ撮影
- ナイト
-
夜景に適した撮影。暗闇で同時に複数の写真を撮影して合成することで、三脚を使わなくても明るい夜景を撮影できます。
カメラの設定
インテリジェント機能
- シーン別に最適化
-
オンにすると、AIが被写体を認識して写真をいい感じに補正してくれます。合わせて、ドキュメントスキャンをオンにすることで、本やポスターなど文書類の撮影時に歪みを補正することができます。
- 撮影ガイド
-
AIが写っている画像を分析して、ベストだと判断された画角を提案してくれます。
- QRコードをスキャン
-
カメラアプリで直接QRコードの読み取りができるようにします。
Galaxyカメラできれいに撮る便利機能とコツ|写真編
Galaxyのカメラにはきれいに撮影できる便利な機能がいくつかあります。逆に機能が多すぎて、使いこなせていないという人も多いと思います。ここでは、Galaxyカメラの特徴的な機能とその使い方・使い道あたりを私の経験を踏まえて紹介します。
動画撮影について知りたい方は、以下のリンクから飛んでください!
シーンオプティマイザーでAI補正の撮影をする
シーンオプティマイザーは、AIで被写体の種類を認識し、その撮影に最適な彩度、コントラスト、ホワイトバランスを自動で調整してくれる賢い機能。Galaxyの撮って出し写真が綺麗に見えるのも、このシーンオプティマイザーのおかげとも言えます。全てを確認できたわけではありませんが、調べたところ30種類ほどあるようです。
- 顔
- 赤ちゃん
- 人
- 犬
- 猫
- 食物
- 人々
- ビーチ
- 空
- 山
- 日没
- 日の出
- 街
- 雪
- 滝
- 水辺
- 景色
- ステージ
- 車両
- 飲み物
- 花
- 木
- 緑
- 動物
- 靴
- バックライト付き
- 屋内
- 文章
- 服
- 夜景
場合によってはオフにした方が好みだってこともあるので、画面内にシーン最適化マークが表示されたら、オンとオフを切り替えてどのように補正されるか確認してみるといいです。
写真の高画素モードはここで使え!
Galaxy S22 UltraやS21 Ultraでは最大108MPの超高画素の写真撮影ができます。写真撮影の画角選択を「4:3/108MP」にすれば、広角カメラが選択されて、12000×9000という超細かい写真が撮れます。更に、画面内のディテールエンハンサー機能をオンにすることで、補正を加えた更にシャープな写真が撮れます。
1億8000万画素の写真は、ファイルサイズも大きかったり、処理に時間がかかるのですぐに次に撮影にうつれないなど、普段から多用できるものではないんですが、効果を発揮するシーンとしてはこの辺りが挙げられます。
- 写真の一部を拡大クロップしたいとき
- 離れた位置にある文字をしっかり確認したいとき
- 星空などの繊細な写真を撮影したいとき
逆に言えば、通常の写真撮影では12MPで十分!必要に応じて、要所要所使い分けてみてください。
マクロ撮影で設定すべきこと
Galaxyカメラにはマクロという撮影モードがないんですが、被写体に近寄れば自動で最適なカメラに切り替えて接写撮影が行えます。例えば、Galaxy S22 Ultraの場合、被写体に近づくと超広角カメラに切り替わり、2cmくらいの位置まで寄ることができます。被写体に近づいたときに画面内に出るフォーカスエンハンサー機能がオンであれば、被写体に近づきつつ全体的にくっきりピントの合った写真が撮影できます。
ただし場合によっては、奥の方をボカしてより奥行きのある接写撮影がしたい場合があります。この場合は、このフォーカスエンハンサーをオフにすることで、広角のメインカメラで接写撮影が可能です。最短撮影距離こそは伸びてしまいますが、大きなセンサーでより綺麗に撮影できるので、使い分けが可能です。
ポートレート・ポートレート動画のコツ
Galaxyスマホでは、ポートレート(ポートレート動画)撮影モードを使うことで、一眼カメラライクな背景ボケを活かした撮影ができます。AIを用いたデジタル処理によって、被写体と背景を認識して、背景にのみボケ効果を加えることをしているわけですが、これが意外と優秀なんです。完璧とは言えませんが、写真をものすごく拡大して粗探しをしない限り、素人目にはただただきれいな写真にしか見えないレベル。
ポートレートエフェクトの種類一覧(静止画) [タップして開く]
ぼかし
スタジオ
回転
ズーム
カラーポイント
ポートレートエフェクトの種類(動画) [タップして開く]
ぼかし
大きな円
カラーポイント
グリッチ
ポートレートモードで撮影した写真は、後からピント面を変更させたり、ポートレートエフェクトの変更をすることができます(静止画のみ)。また、人物やペット以外の物でも、一応認識してくれるようです。
このポートレート撮影を使うにはいくつか注意点があるので、万能というものではありません。これらを理解した上で、要所要所で使えばすごくかっこいいおしゃれな写真や動画が簡単に撮影できます!
- 被写体から1~1.5メートルほど離れる必要がある
- 全てのレンズが使えるわけではない(Galaxy S22 Ultraの場合は、広角カメラと3倍望遠カメラ、インカメラのみ対応)
- ポートレート写真なら後から被写体の変更やボケの調整ができるが、ポートレート動画の場合は何もできない
- ポートレート動画の場合、被写体が人でないと認識しない
- ポートレート動画の場合、解像度はFHD/30Pに固定される
自撮りで役に立つ便利機能3選
Galaxyスマホで自撮りをするときに便利な機能があります。中でもよく使うものを取り上げて紹介します。
- 簡単にシャッターを切る3つの方法+1
- 顔色を良く見せるための色調調整
- 広く撮りたいときは画角を広げる
簡単にシャッターを切る3つの方法+2
スマホを手で持って自撮りをするとき、シャッターボタンに指が届かなくて落としそうになった経験はありますか?Galaxyスマホであれば、次の3つの方法で簡単にシャッターを切ることができます。
- 音量ボタンでシャッター
- ジェスチャー・ボイスでシャッター
- シャッターボタンを移動させる(フローティングシャッターボタン)
中でももっとも手軽にシャッターを切れるのは、「手のひらを向けてシャッターを切る」方法。カメラに手のひらを向けると、カウントダウンが始まり、自動でシャッターを切ってくれる、Galaxyカメラの醍醐味のひとつでもあります。もちろん、画面内に写る誰の手でもいいので、手がふさがっている時でも他の人にお願いすることができます。
- Sペンでシャッターをきる
- スマートウォッチでリモートシャッターを切る
簡単にシャッターを切る方法の残りのふたつは、全てのGalaxyスマホでできるわけではありませんが、もし対応機種を持っていれば使える便利な機能。
Galaxy S22 UltraやNoteシリーズのようにSペン内蔵の機種であれば、Sペンのボタン操作でシャッターを押すことができます。Sペンを使うとシャッターを切るだけでなく、カメラの切り替えやズームなどの遠隔操作も可能なので、使いようによっては便利な機能です。
最後は、Galaxyのスマートウォッチ Galaxy Watchシリーズを使ってリモートシャッターをきることができます。スマートウォッチの画面にはプレビュー画面が表示されるので、離れたところにスマホを置いた状態でもアングルを確認して写真が撮れます。
顔色を良く見せるための色調調整
カメラ設定から自撮りの色調を「ナチュラル」と「明るさ」から選ぶことが可能。顔だけではなく、写真全体の明るさを持ち上げているので、撮影環境次第になります。特に不自然さは感じないので、両方を試してみてお好みの色合いに設定することができます。
広く撮りたいときは画角を広げる
自撮りの画角を2段階から選択できます。画素数や画質を見る限り、ただ引き伸ばしているだけのようなので、複数人で撮影したり背景も一緒に写したいときは広角を、それ以外では標準を選ぶと良いです。
シングルテイクとモーションフォトの違いと使い道
写真と動画を同時に撮影できる機能としては、モーションフォトとシングルテイクがあります。それぞれ使用用途や目的が違うので、それぞれ簡単に紹介します。
モーションフォト
モーションフォトは、シャッターを押す前の3秒間を動画として残しておくことで、その中からベストショットを改めて静止画として保存できる機能です。撮影モードがオート写真のときのみに使えます。ただし、3秒の動画自体はファイルで保存されているわけではないので取り出すことはできません。iPhoneでいうところの、Live Photoのように思えますが、主な用途としては例えば集合写真で誰かが目をつぶってしまったとき、数秒前に遡って全員の目が開いている写真をピックアップする、なんてときに便利に使えます。
シングルテイク
シングルテイクは、最大20秒間の間、自動で写真と動画を同時に何枚も撮ってくれる撮影モードです。その中身は、20秒間の動画撮影をしながらAIが分析してナイスな動画と写真を自動で提案してくれるもの。撮影モードでシングルテイクを選択したときのみ撮影ができ、動画はFHD/30Pの固定になります。人やペットであればポートレートエフェクトや被写体に応じた補正を、動画であればちょっとしたトリック動画なんかをAIが自動で作成してくれます。用途としては、動きのあるものをただ漠然と撮るんだけど何か印象的な写真や動画を残したいといった場合に使えるかもしれません。
Samsungとしてもシングルテイクはイチオシ機能みたいなんで、詳しい紹介はGalaxy公式サイトを参考にどうぞ!
> Galaxy S22 AI カメラでシングルテイクを最大限に活用する方法 | Samsung JP
月をオート撮影で簡単に撮る
Galaxy S20シリーズ以降、Galaxyカメラの代名詞のひとつとなったのが、望遠レンズとデジタルズームをハイブリッドさせたスペースズーム。誰がも一度は撮ってみたい「月」の写真を、Galaxyスマホならオート撮影で簡単に撮ることができます。
方法はすごく簡単で、カメラを月に向けて構えて、倍率を30xにするだけでOK!最初は月が明るすぎてボヤッと見えますが、しばらくすると明るさを調整してくれて、すごくいい感じに撮れます。
Galaxyカメラで20倍以上のズームを使うと画面左上のような、どの部分を拡大しているのかを表示してくれるので、対象を見失いにくいです。望遠カメラだと手振れがシビアですが、強力に抑えてくれるので、手持ちで撮影することも可能です!
色々試したところ、30倍の倍率が一番ちょうど良かったと感じます。もっと大きく見せたい場合は、30倍で撮影してからクロップして拡大したほうがくっきり写っていました。
ドキュメントスキャナーで傾きを補正した文書を撮影
壁に貼ってある張り紙や名刺など、普段からよく文書を写真で撮ることが多い人に使って欲しいのがこの機能。大抵の場合、文書に対してまっすぐ撮影できずに斜めに写ってしまうことがありますが、この機能を使えば、その傾きをまっすぐに補正した文書を保存してくれます。補正箇所は調整することができるので、上手く認識しなかった場合、自分で合わせることも可能。また、Tアイコンをタップすると、その文字を認識してテキスト情報として抽出コピーすることができます。
Galaxyカメラできれいに撮る便利機能とコツ|動画編
写真だけじゃなく、Galaxyカメラは動画撮影においても非常に強いです。動画の撮影をより便利にしてくれる機能もかなりたくさんあるので、気になった内容だけでも参考にしてみてください!
動画のフォーマットを変更する
動画を撮影する際に、フォーマット選びは大事。撮影した動画をスマホで再生するだけならあまり気にしなくていいですが、編集して動画まとめを作ったり、LINEやSNSで共有したりと、どのように動画を使うかによって撮影するフォーマットを選ぶ必要があります。
どのフォーマットを使うかで悩んでしまったら、まずはUHD/30Pで撮影することをおすすめします。なぜなら、高画質でありながら最低フレームレートも抑えられて、かつファイルサイズも許容できるちょうど良いバランスだと思うから。またUHD/30Pであれば、4眼カメラ+インカメラ全てにおいて切り替えて撮影できるので、動画を繋げて視聴していても違和感が少ないのも理由です(UHD/60Pだと、動画撮影中のカメラ切り替えは不可)。
- 無難なフォーマットで撮影したい:UHD/30P
- 画質はそこまで要らない。容量を節約したい:FHD/30P
- シネマティックに撮影したい:フレームレート 25fps(24fps)
- 後々編集でスローモーション(2倍)として使いたい:フレームレート 60fps
- テレビやPC画面でも視聴する:アスペクト比 16:9(ランドスケープ)
- インスタ、TwitterなどSNSで共有したい:アスペクト比 1:1
注意しないといけないのが、以下の動画撮影モードを使用した場合は、撮影される動画が制限されてしまうこと。特に後から動画素材を編集する場合は、最終的にどのフォーマットで書き出すか決めておいた方がいいです!
撮影モード | 撮影できるフォーマット |
---|---|
ポートレート動画 | FHD(1920×1080)/30P |
スローモーション | FHD(1920×1080)/30P |
スーパースローモーション | HD(1280×720)/30P |
写真モード中の動画撮影 | FHD(アス比は写真モードの設定)/30P |
シングルテイクでの動画 | FHD(アス比は写真モードの設定)/30P |
動きのある被写体はモーショントラッキングとオートフレーミングで撮影
カメラのオートフォーカスでは、基本的にカメラから一番近くピントが合うものにフォーカスを合わせてくれます。そこで、例えば動きまわる子供、風になびく花びら、それに集まる虫たちなど動く被写体を撮影する際は、モーショントラッキングを使うことでフォーカスを被写体に固定することができます。
対象をタップしてトラッキングを開始すると、一度カメラフレームから外れてまたフレームインしてもトラッキングし続けてくれますので、なかなか便利に使えます!
また広い範囲を撮影する場合、超広角カメラのみオートフレーミングという機能が使えます(Galaxy S22 Ultra)。例えばスマホをどこかに固定した状態で、人物が動いている様子を追い続けながらクロップして撮影してくれます。ただし、使えるのは使いどころは限られてしまいますが、こういう機能があること自体覚えておいて損はないでしょう。
動きながら動画を撮影するときのコツ
歩きながら被写体を撮影するとき、どうしても動画がブレブレになって悩んでいるという声をよく聞きます。OIS(光学手ブレ補正)内蔵のカメラを指定して選択することで、ブレは結構抑えられるものですが、さらにブレを抑えたい場合は、カメラ設定から動画手振れ補正機能をオンにすることができます。デジタル処理によって手ブレを補正してくれるので、若干画角が狭くなることと、デジタル処理によるぼやけが生じてしまいますが、体感できるほどに手ブレを抑えてくれます。
更に激しく走りながらの撮影をする場合は、より強力な手振れ補正機能「スーパー手ブレ補正」を使うこともできます。画角は更に狭くなり、動画の解像度も最大FHD/60Pまでの制限がかかってしまいますが、ジンバルにのせたようなかなり滑らかな動画撮影が可能になります。
ここまではスマホの手振れ補正の機能で、動画撮影の手ブレを抑える方法でしたが、それ以外にも撮り方ひとつで手ブレを抑えることは可能です。
- きっちり脇をしめてスマホを両手で構える
- 歩くときは、体を揺らさず、抜き足差し足で(ジンバル歩き)
- できるだけ明るいところで撮影する
この2点を意識するだけでも、動画の質は上がりますので、是非チャレンジしてみてください。
それでも、ブレは完璧になくなるものではありません。あくまで手振れ補正であって、歩きブレ補正ではないのですから。ちなみに、さらにCMや映画のワンシーンのようなヌルッとした動画を撮影したいのであれば、ジンバルなどのスタビライザーに頼るか動画編集ソフトで補正をかけるかぐらいしか方法はありません。もしくはアクションカメラや360度カメラなどを使うとか。スマホの手振れ補正は一眼カメラなんかよりも全然優秀ですので、あとは工夫次第といったところです!
(とか、偉そうに言ってますが、私の撮影動画もブレブレばかり。でも、多少ブレのある動画の方が、臨場感があっていい!と開き直ってます)
動画から静止画写真を切り出す
撮影した動画から一部を写真として切り取りたいことってあると思います。Galaxyのギャラリーアプリで左下のマークを押すことで簡単に動画から静止画を切り出すことが可能。動画という動きモノから写真を切り出すので、少しブレた写真(モーションブラー)にはなってしまいますが、場面によっては決定的瞬間を静止画として残すことができるので、便利に使えます。
各フォーマットで撮影した動画から切り出せる写真のサイズは以下の通りです。動画のフォーマットの項で紹介した通り、普段からUHDで撮影していれば、あとから写真を切り出したいとしても8MP程度の画素はあるので、なんとか使えることがあります。
動画フォーマット | 解像度(画素数) | 切り出した写真のピクセル数 |
---|---|---|
8K | 7680×4320 | 33MP |
UHD | 3840×2160 | 8MP |
FHD | 1920×1080 | 2MP |
HD | 1280×720 | 0.9MP |
写真フォーマット | 解像度(画素数) | ピクセル数 |
---|---|---|
標準画素 | 4000×3000 | 12MP |
高画素 | 12000×9000 | 108MP |
動画から静止画を切り出す以外にも、モーションフォトやシングルテイクを使えば、動画と静止画撮影を同時に行うことができて、あとからベストショットを決めることができます。
8K動画撮影はここで使え!
4Kの更に4倍の解像度でより精細で細かく撮影できるのが8K動画。せっかくだから撮ってはみるものの、画角がかなり狭くなることや、ファイルサイズが大きすぎること、8Kモニターが無い限り使いどころが限られてきます。
じゃあ、どこで使えるのかといえば、前項で紹介した動画から写真を切り出して保存したいというときに、8K動画の素材を使えばより高画素な写真を切り出すことができます。UHDから静止画を切り出すと8MP、対して8Kから静止画を切り出すと33万画素という高画素な写真を得られます。例えば、風景などの景色を8Kで撮影した後、切り出して使うという用途が考えられます。
後々写真として残すなら、写真モードで撮影するに越したことはないですが、まずは動画で撮影しておいて後々写真として使うかもという場合は、8K動画で残すのもアリです。ただし、ファイルサイズが大きいので多用するには要注意。
外部マイクを使う方法
動画を撮影するときに、通常はスマホの内蔵マイクを使って録音しますが、マニュアルによるプロ動画撮影では外部マイクを使うことができます。有線マイクをUSB Type-Cコネクタで接続したり、Galaxy BudsなどのBluetoothイヤホンをマイクとして使うことも選択可能。
また、内蔵マイクと外部マイクの両方を使うという設定もできるので、状況に応じて選ぶといいですね。Vlog的な使い方をしたい人は、愛用しているワイヤレスマイクを使うことで、高音質での動画撮影もできます!
簡単にGIFアニメを作れる
GIFとは容量の軽いアニメーション画像のフォーマットの一つ。容量が軽いからブラウザ上でループ再生するコンテンツなんかで一時流行ってました。本来はパソコンなどのソフトで作成するGIF画像ですが、Galaxyスマホはカメラで撮影した動画をGIF画像として簡単に保存することができます。
カメラ設定のシャッターボタンのスワイプ設定より「GIFを作成する」を選択するだけで、簡単にGIF画像が作れます。頻繁に使うものではないでしょうが、欲しい人にとっては便利な機能かもしれません。GIF画像を作成するアプリは色々ありますが、標準アプリの機能で気軽に作れるのはいいですね!
Galaxyカメラのマニュアル撮影
カメラに慣れたらマニュアル撮影
Galaxyスマホのカメラにはマニュアル撮影モード(プロとプロ動画)があります。カメラ詳しい人なら説明不要ですが、これから触ってみようかなという人に向けて、簡単にだけ紹介しておきます。特にプロ動画では、細かいマイクの設定なんかもできるので、知っておいて損はありません!
写真のマニュアル撮影 [タップして開く]
- ①カメラの切り替え
-
カメラレンズの切り替えを行います。
- ②ホワイトバランス
-
2300Kから10000Kの範囲でホワイトバランスを調整します。
- ③フォーカス
-
手動でフォーカスを合わせられます。この時、合致しているピント面を表示するピーキングが表示できるので、細かいピント合わせも可能。
- ④露出補正
-
写真に対する適正な明るさを調整します。
- ⑤シャッタースピード
-
1/12000~30秒までの間で、シャッター速度を設定します。
- ⑥ISO
-
ISO感度を50~3200の範囲で設定します。
- ⑦設定リセット
-
設定したマニュアル撮影をリセットします。
- ⑧画質調整
-
コントラスト、ハイライト、シャドウ、彩度、色合いを調整できます。
- ⑨測光モード
-
「中央部重点測光」「多分割測光」「スポット測光」から選べます。
動画のマニュアル撮影 [タップして開く]
- ①カメラの切り替え
-
カメラレンズの切り替えを行います。
- ②ZOOMバー
-
電動ズームのように一定速度でズームできるバーを表示します。カメラを切り替えることはできず、デジタルズームになります。
- ③マイクの設定
-
マイクの指向性を「全方向」「フロント方向」「リア方向」に設定できます。また、外部マイクの設定もここから行えます。
- ④ホワイトバランス
-
2300Kから10000Kの範囲でホワイトバランスを調整します。
- ⑤フォーカス
-
手動でフォーカスを合わせられます。この時、合致しているピント面を表示するピーキングが表示できるので、細かいピント合わせも可能。
- ⑥露出補正
-
写真に対する適正な明るさを調整します。
- ⑦シャッタースピード
-
1/12000~30秒までの間で、シャッター速度を設定します。
- ⑧ISO感度
-
ISO感度を50~3200の範囲で設定します。
- ⑨画質調整
-
コントラスト、ハイライト、シャドウ、彩度、色合いを調整できます。
- ⑩測光モード
-
「中央部重点測光」「多分割測光」「スポット測光」から選べます。
- ⑪音量レベルの表示
-
マイクに入っている左右の音量レベルを表示します。
細かい写真編集をしたいならRAWで撮影
カメラに精通している方ならお馴染みのRAW撮影。RAWとは普段パソコンやスマホで見かけるJPEG画像とは異なり、カメラのセンサーが捉えた情報を全て保存しているので後からより細かい写真編集が可能になります。Galaxy標準カメラアプリのプロ撮影では、JPEGと一緒にRAWデータを保存する設定を選べます。写真作品などを制作したり、より自分の世界観を表現したいセミプロからプロの人まで、スマホカメラをサブカメラとしても十分に使うことができます。
標準のカメラアプリ以外にも、Galaxy公式の「Expert RAW」アプリを使うことでマニュアル撮影でRAWデータの保存ができます。また、撮影してすぐにLightroomアプリと連携してJPEG現像することも可能。Expert RAWアプリのほうがより拡張した設定ができるようなので、興味のある方は一度Galaxy Storeアプリからインストールしてみてください。
【おまけ】知っておくといいかもしれない機能
空き容量が不安なら、OneDriveオンラインストレージがおすすめ
最近のハイエンドスマホはMicroSDなどの拡張ストレージに非対応。普段から写真や動画をたくさん撮る人にとっては、内部ストレージの容量だけではどうしてもすぐにいっぱいになってしまいます。
12MP | 108MP | 10MP | 40MP | |
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JPEG | 3MB | 18MB | 2.5MB | 10MB |
RAW | 25MB | – | 25MB | – |
HD30 | FHD30 | FHD60 | 4K30 | 4K60 | 8K24 |
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38MB | 125MB | 200MB | 350MB | 525MB | 600MB |
普段からGoogleフォトやAmazonフォトなどのクラウドストレージを利用している人やNASのスマホ自動バックアップなどを使っている人であれば、自動でオンライン上にデータをコピーしているのであまり気にすることはないかもしれません。それら使っていなくて、容量が常にいっぱいの状態で、これからクラウドストレージも検討しようかと思っている人にとって、オススメしたいのがMicrosoftのOneDrive。
GalaxyスマホはMicrosoft製品との親和性が高く、ギャラリーアプリの標準でOneDriveと同期する機能が搭載されています。無料プランで使える容量は5GBまでとかなり少ないのですが、もし使っているパソコンで既にMicrosoft 365などのサブスクを利用している人であれば、1TBまで利用することができます。
GalaxyのギャラリーアプリからOneDriveとの同期設定をすることで、スマホ内の空き容量を確保することができます。また、アップロードされた写真や動画は、ネット環境さえあればいつでも閲覧できるので、ストレージを拡張できないGalaxyスマホであっても容量を気にすることなく撮影することができます。
まとめ
以上、Galaxyスマホのカメラ機能完全解説の基本編では、カメラの基本、設定項目、撮影に便利な機能、マニュアル撮影について紹介してきました。
後半の応用編では、よりワンランク上の撮影を行うために、私がスマホで撮影するときの工夫、きれいにとるコツ、Galaxyカメラの裏技を紹介しています。是非こちらも合わせてチェックしてみてください!
また、今回記事で紹介したGalaxy S22 Ultraが気になった方は、スマホレビュー記事とカメラレビュー記事も書いていますので、あわせてご参考ください!
Galaxy S22 Ultraのレビュー記事はこちら!
Galaxy S22 Ultraのカメラレビュー記事はこちら!