Galaxyスマホ買うならどのモデル?国内版、海外版の違いとおすすめを紹介【歴代型番まとめ】
Galaxyスマホが欲しいけど、国内版は端末代金が高いから海外版を検討する人も少なくない。
実際調べてみると、海外版だけでもかなり種類があるようで、どれを買ったらいいのか迷います。
この記事では、Galaxyスマホの国内版と海外版の違いを解説した上で、それぞれどういう人におすすめできるのか、失敗しないような選び方を紹介します。
また、Galaxyスマホの国内版・海外版のモデル型番の一覧もまとめるので、合わせてチェックしてみてください。
Galaxyスマホの国内版、海外版の違いは大きく5つ
国内版 | 海外版 | |
---|---|---|
おサイフケータイ、Felica | 対応 | 非対応 |
対応バンド | 国内に最適化 | 一部バンドには非対応 |
SIMカード仕様の違い | 端末やモデルの種類によって異なる | |
シャッター音の消音 | 不可 | (韓国版は不可) | 可
国内での端末修理・サポート | 有 | 無 |
おサイフケータイ、FeliCaの対応
モバイルSuica、楽天Edy、QUICPay(クイックペイ)などのおサイフケータイ機能は国内版でしか使うことができず、海外版では使うことができません。
これは、非接触で使える近距離無線通信 NFCの対応規格が、海外版と国内版では異なるため。
- 海外版スマホ搭載のNFC規格:Type-A、Type-B
- 国内版スマホ搭載のNFC規格:Type-A、Type-B、Type-F(FeliCa)
NFC自体は搭載されているので、FeliCa規格以外での用途には使えるので、NFCタグや一部のNFCサービスでは海外版でも利用できます。
対応バンド
海外版では4Gや5Gといったモバイル通信の方式やバンド帯域が日本とは一部異なるため、一部の地域ではネット通信がつながりにくくなる可能性があります。
ややこしいことに、国内版と海外版の中にもそれぞれいくつか種類があり、そのモデルの違いによっても対応するバンドが異なります。
最新のGalaxyであれば、海外版でも国内の多くのバンドをカバーできていますが、特に地方に住んでいる人や通信速度を心配する人は、使用する通信会社のバンド帯域も踏まえて、少し気にした方がいいです。
SIMカードの仕様
モデルによって、SIMカードの仕様が異なります。
以前まで国内版Galaxyでは、物理SIM1枚のみのシングルSIM仕様が主流でしたが、最近では物理SIM+eSIMのデュアルSIM仕様が増えてきました。
一方、海外版Galaxyだと、
- シングルSIM:物理SIM
- デュアルSIM:物理SIM+eSIM
- デュアルSIM:物理SIM x2
- デュアルSIM:物理SIM+物理SIM or eSIM(排他仕様)
といったように、端末やモデルの種類によって異なる仕様のものがあります。
複数のSIMを同時に使うことを想定している人は、自分の用途に応じたモデルを選ぶ必要があります。
シャッター音の消音
ご周知のとおり、国内で販売されるスマホはカメラのシャッター音が消せない仕様になっています。
音がしないカメラを公共の場で使うと「迷惑防止条例違反」に当たってしまうことから、メーカー側で抑制をしています。
シャッター音が消せない仕様は、日本と韓国のみになっており、それ以外の海外版ではシャッター音を消すことができます。
悪意がなくてもシャッター音を鳴らしたくない場面はあったりするので、実際に回避する方法はいくつかありますが、どうしても消したい人は無難に(?)海外版を検討するといいです。
国内での端末修理・サポート
国内版であれば、キャリアやSamsung Japan公式から端末の修理やサポートを受けることができます。
これは自分でキャリア契約したスマホでなくとも、中古スマホ販売業者などから購入した白ロムであっても、国内版であれば修理を受けることができます。
一方海外版の場合には、国内の修理・サポートを受けることはできません。
日本国内にはキャリアのサポートデスク以外にも、東京原宿の実店舗Galaxy Harajukuにて店頭修理を申し込めますが、海外端末については原則観光等による訪日外国人のみの対応とのことです。
購入経路にもよりますが、基本的に海外版を購入した国に送り返してからサポートを受けることになるので、あまり現実的ではないように感じます。
その他細かい仕様の違い
そのほかにも細かい仕様の違いなどがありますが、上記の5つと比べても今のところ比較的影響は少なめです。
- 国内版、韓国版:電話の通話の自動録音ができる
- 国内版:端末にキャリア(ドコモ端末)とFeliCaのロゴがある
- 海外版:不要なプリインストールアプリが少ない
- 海外版:Bixby Voiceが使える
- 海外版:OSのアップデートの頻度が高い
- 海外版:国内版にはないRAM/ROMの仕様やカラバリを選べる
- 海外版:技適マークがない(いろいろお察しください)
また、2021年10月1日以降に発売されたスマホ(GalaxyはS22シリーズ以降)は、原則SIMロックが廃止になりました。
これまではSIMロックが心配で海外版を使っていた人は、今後国内版でも安心してキャリアの変更ができるようになりました。
海外版Galaxyの種類と違い
海外版だけで5つくらいモデルがある
一言に海外版といっても、発売地域によってモデルが異なります。
Galaxy端末の型番を確認することで、どの国のモデルか特定することができます(「設定>端末情報>モデル名」)。
特徴 | 型番の見分け方 | |
---|---|---|
韓国版 | ・国内版と仕様が似ている(SIM仕様、機能面) ・流通価格が最も安い ・リセール価格も安い ・国内で流通ルートが多く、よく出回る | 末尾が「N」 |
香港版/台湾版/中国版 | ・シャッター音が消せる ・デュアル物理SIMモデルが多い ・国内で流通ルートが多く、よく出回る | 末尾が「0(ゼロ)」 |
US版 | ・シャッター音が消せる ・シングルSIMモデルが多い | 末尾が「U」※キャリア 末尾が「U1」※メーカー |
グローバル版 | ・シャッター音が消せる ・物理SIM+物理SIM or eSIMモデルがある | 末尾が「B」 末尾が「B/DS」 |
東南アジア版 | ・一部のモデルで存在 ・シャッター音が消せる ・物理SIM+物理SIM or eSIMモデルがある | 末尾が「E」 |
こちらのサイトで詳細に解説されているので、もっと詳しい違いが知りたい人は合わせてチェックしてみてください。
海外版の通信バンド帯域の違い
国内のキャリアで使われている通信バンドと海外版で対応しているバンドを簡単にまとめます。
端末の対応バンドについては、スマホの機種やモデルによって細かく異なりますが、ここでは傾向に従ってざっくりと紹介します。
◎は各キャリアのメインバンドで、全てはカバーできなくてもこのバンドは抑えておいた方がネット通信でストレスがないでしょう。
〇はあると良いバンドで高速通信や補完的な役割で、△はあまり気にしなくてもいいバンドです。
回線 | バンド | ドコモ | au | SB | 楽天 | 韓国版 | 中華版 | US版 | グロ版 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4G | B1 | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
B3 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | |||||
B8 | ◎ | ||||||||
B11 | △ | △ | |||||||
B18 | ◎ | (au回線) | ◎|||||||
B19 | ◎ | ||||||||
B21 | △ | ||||||||
B26 | △ | ◎ | ◎ | ||||||
B28 | △ | △ | △ | ||||||
B41 | 〇 | 〇 | |||||||
B42 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||
5G | N28 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
N77 | ◎ | ◎ | ◎ | ||||||
N78 | ◎ | ◎ | |||||||
N79 | ◎ | ||||||||
N257 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
いろいろややこしいので、簡単にまとめると次の通りです。
- いずれの海外版モデルも、大手通信キャリアのメインバンドを大方カバーできる
- ドコモの5G N79バンドを気にするなら、「香港モデル」
- 超高速のミリ波通信(N257)に対応した海外版モデルはまだない
以前は、使っているキャリアのバンドをひとつひとつ確認していましたが、最近のモデルだとどの海外モデルを選んでも大体は問題なく使えそうな感じです。
国内版と海外版がおすすめな人と購入方法
国内版と海外版のメリット・デメリットをまとめた上で、それぞれにおすすめな人を挙げてみます。
国内版 | 海外版 | |
---|---|---|
メリット | おサイフケータイが使える 国内でのモバイル通信が安定 国内で修理・サポートが受けられる | 端末価格が安い シャッター音が消せる(韓国版以外) SIMの仕様を選べる キャリアの呪いから解放される |
デメリット | 端末価格が高い キャリアの呪いがある | 国内の通信に最適化されていない トラブルは自己解決 |
国内版がおすすめな人
- おサイフケータイが必須な人
- 地方に住んでいて、キャリアの対応バンドが心配な人
- スマホが壊れるのが怖い、サポートを重視する人
- リセールバリューを気にする人
海外版と比べるとどうしても端末価格は高くなりますが、
国内でしか使う予定はなく、とにかく安定、かつ安心して使いたい人
は国内版を購入するのがやっぱり無難。
キャリアで用意されている端末購入プログラムをうまく利用すれば、トータルで安く使える可能性があります。
それでも少しでも出費を抑えたいのであれば、中古スマホ販売店での白ロムの購入がオススメです。
白ロムであれば、キャリアとの契約がなくとも国内Galaxyでサポートを受けることができます。
白ロムを買うのであれば、赤ロム永久保証で安心して購入できる「イオシス」がやっぱりオススメ。
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海外版がおすすめな人
- とにかく端末を安く手に入れたい人
- 国内販売より早く端末を手に入れたい人
- OSのアップデートが早く、新機能をいち早く試したい人
- 海外によく行くから、現地の対応バンドが大事な人
- デュアルの物理SIM仕様がどうしても必要な人
- キャリアアプリやロゴ印字がどうしても気に入らない人
- なにがなんでもシャッター音を消したい人
とにかく安く買いたい、サポートやトラブルは自己解決、リセールバリューを気にしない人
は、海外版がおすすめできます。
価格が最優先であれば、韓国版のGalaxyが最も安価に手に入れられます(その分手放しにくく、リセールバリューが低くなる傾向があります)。
韓国版最安値を狙うのであれば、オススメの購入先として最近見つけたのが「Qoo10」。
シンガポール拠点の企業が運営する日本国内向けのネットモールで、サポートが充実して安心して買えることや頻繁に発行されているクーポンやキャンペーンを駆使すれば、かなりお得にゲットできます。
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他には、物理SIM x2でドコモバンドを多く対応していて、国内でも流通量が多い香港版が比較的人気のようです。
また、
スマホを触ることが楽しい!常に新しいものを早く体験したい!
というスマホマニアの人にも、海外端末はおすすめ。
キャリアからの余計なしがらみがなく、クリーンな環境を自分好みにスマホをカスタマイズしたり、新機能をいち早く試したい人は、海外版が向いていると言えます。
海外スマホの購入には、これまた「イオシス」がオススメで、国内サポートのない海外端末でも未使用品であれば6カ月保証、中古品だと3カ月保証がつくので、安心して購入できます。
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Galaxyの端末はハード面とソフト面ともに非常に安定していて、世界中のユーザーも多く情報がよく出回っていることからも、サポートが必要になるケースは個人的には少ないように感じます。
とはいえ、毎日使うものだから少しでも安心して購入したいと考えるのであれば、これらのショップから購入するのがオススメです。
Galaxyシリーズの国内版/海外版の型番一覧
Galaxy Z Fold5の型番一覧
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
ドコモ版 | SC-55D | 物理SIM+eSIM |
au版 | SCG22 | 物理SIM+eSIM |
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
韓国版 | SM-F946N | 物理SIM+eSIM |
中華版 | SM-F9460 | 物理SIM x2 |
US版 | SM-F946U | 物理SIM+eSIM |
グローバル版 | SM-F946B | 物理SIM+物理SIM or eSIM※排他仕様 |
Galaxy Z Flip5の型番一覧
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
ドコモ版 | SC-54D | 物理SIM+eSIM |
au版 | SCG23 | 物理SIM+eSIM |
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
韓国版 | SM-F731N | 物理SIM+eSIM |
中華版 | SM-F7310 | 物理SIM |
US版 | SM-F731U SM-F731W(カナダ) | 物理SIM+eSIM |
グローバル版 | SM-F731B | 物理SIM+eSIM |
Galaxy S23シリーズの型番一覧
Galaxy S23 Ultra
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
ドコモ版 | SC-52D | 物理SIM+eSIM |
au版 | SCG20 | 物理SIM+eSIM |
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
韓国版 | SM-S918N | 物理SIM+eSIM |
中華版 | SM-S9180 | 物理SIM x2 |
US版 | SM-S918U | 物理SIM+eSIM |
グローバル版 | SM-S918B | 物理SIM+物理SIM or eSIM※排他仕様 |
Galaxy S23+
モデル | 型番 |
---|---|
ドコモ版 | 取扱無し |
au版 | 取扱無し |
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
韓国版 | SM-S916N | 物理SIM+eSIM |
中華版 | SM-S9160 | 物理SIM x2 |
US版 | SM-S916U | 物理SIM+eSIM |
グローバル版 | SM-S916B | 物理SIM+物理SIM or eSIM※排他仕様 |
Galaxy S23
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
ドコモ版 | SC-51D | 物理SIM+eSIM |
au版 | SCG19 | 物理SIM+eSIM |
モデル | 型番 | SIM仕様 |
---|---|---|
韓国版 | SM-S911N | 物理SIM+eSIM |
中華版 | SM-S9110 | 物理SIM x2 |
US版 | SM-S911U | 物理SIM+eSIM |
グローバル版 | SM-S911B | 物理SIM+物理SIM or eSIM※排他仕様 |
まとめ:
以上、「Galaxyスマホ買うならどのモデル?国内版、海外版の違いとおすすめの人【歴代型番まとめ】」について書きました。
以前まではいろいろ制限が多かったキャリア販売の国内版ですが、最近では国内のスマホ事情も大きく変わってきて、国内版でも割と使いやすくなってきたと感じます。
とはいえ、海外版にしかないロマンもあるので、是非自分に合ったスマホを探してみてください。