ノイキャン搭載なのに1万円で買えるコスパ優秀なOneOdio A10のレビュー
普段はコンパクト軽量さを重視して、外出先ではイヤホンを愛用していますが、長時間音楽や映画を視聴したいときは、着け心地の良いヘッドホンでしっかり聴きたいものです。
また個人的にワイヤレスヘッドホンで一番重要だと思っているのはバッテリー持ち。やはり聴きたいときにバッテリー切れで使えないというのがものすごくストレスです。
今回紹介するワイヤレスヘッドホン OneOdio A10は、1万円以下で購入できる上に、ノイズキャンセリングと外音取込、そしてマルチポイント接続にも対応しているというかなりコスパの高いヘッドホンです。
装着感の良さと万能で聴きやすい音鳴りで、長時間視聴も疲れにくく、おまけにバッテリーも超長持ち!
しばらく使ってみましたが、同価格帯の中では音質と機能ともに高いレベルでバランスの良いヘッドホンだと感じました。
ワイヤレスヘッドホンの初心者にもおすすめ。
この記事では、「ノイキャン&ハイレゾ対応!1万円で買えるコスパ優秀なOneOdio A10のレビュー」について書きます。
ワイヤレスヘッドホンが欲しいけどあまり予算を出せない、でも音質も性能も妥協したくない!そんな人にぴったりなヘッドホンだと感じたので、気になる人はぜひチェックしてみてください!
- 大人しく鳴って、どんなジャンルにも使える万能な音
- イヤーパッドがフカフカで、長時間つけていても疲れにくい
- 便利なマルチポイント接続に対応
- ノイキャン有でも40時間再生できるロングバッテリー
- 10分間の充電で2時間の再生ができる急速充電
- ノイズキャンセリングは悪くないけど、実用性は低め
- 価格の割に音はいいけど、派手さに欠ける
OneOdio A10の特徴
OneOdio A10の特徴
OneOdio(ワンオディオ)は、高品質なヘッドホンを手頃な価格で提供する10年来の歴史があるオーディオメーカー。中でもプロ用のモニターヘッドホンは、同価格帯の商品の中では評価が高くコスパに優れているとユーザーの中からは人気があります。
そんなオーディオメーカーのOneOdio A10は、一般リスニング向けに作られたアクティブノイズキャンセリング搭載のBluetoothヘッドホンです。
- Bluetooth&有線接続に対応するオープン型ヘッドホン
- 高性能なアクティブノイズキャンセリング機能を搭載
- ハイレゾオーディオに対応
- マルチポイント対応(最大同時2台まで)
- 超ロングバッテリー
- 10分の充電で2時間の音楽再生ができる急速充電
OneOdio A10の主なスペック
タイプ | オープン型 40mmドライバー |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング |
外音取込 | あり |
接続方式 | 3.5mmオーディオジャック Bluetooth V5.0 |
マルチポイント | 同時に2台まで接続可 |
音楽再生時間 | 50時間(Bluetooth接続) 40時間(Bluetooth接続+アクティブNC) 62時間(アクティブNCのみ) |
充電 | USB-C(満充電まで2時間) |
サイズ・重量 | 約295g |
OneOdio A10の外観デザイン
OneOdio A10の梱包はしっかりしており、高級感を感じられます。
パッケージを開けると、ヘッドホン本体や付属品は専用ケースに入っています。
- OneOdio A10ヘッドホン本体
- 専用ケース
- 充電ケーブル(USB-C to USB-A)
- 有線接続用 3.5mmケーブル
- マニュアル
では早速ヘッドホン本体を見ていきます。
最初に手にした時の印象としては、全体に質感が高く、安っぽさは感じられません。パーツの要所要所に金属が使われていて、長く使えるヘッドホンという安心感があります。
シンプルでスマートなデザインはどんな服装にも合わせられることもあり、普段から使いやすいヘッドホンだと感じます。
サイズ感は一般的な音楽ヘッドホンと同じくらいです。バンドの調整もきくので、頭の大きめの人でもしっかり装着できそうです。
イヤーパッドは楕円型の大きめのものがついており、感触はかなりフカフカで適度な硬さもある低反発素材。装着しなくとも分かる着け心地いいヤツです。
パットの内側に左右に大きくLとRの文字が書かれていて、装着向きが分かりやすいようになっています。
ちょっと主張しすぎな気もしますが、装着すると文字は隠れてしまうので、個人的には小さくて左右が分かりにくいものよりも良いと感じます。
頭頂部内側のクッションも十分な厚みと程よい硬さがあるので、長時間装着していてもズレにくく快適に視聴ができそうです。
実際の着け心地は後ほど。
操作ボタンとポート類は、左右のハウジングの下の方にあります。
ボタン類は、タッチ方式と比べても誤操作が少ない押し込める物理ボタン方式。ボタン形状がそれぞれ異なることやボタン間のスペースも十分なので、指だけでも操作がしやすくなっています。
R側 | 電源ボタン | 1回押し | 音楽再生/停止 受話/終話 |
2回押し | リダイヤル 着信拒否 | ||
長押し | 電源のオン/オフ ペアリングモード | ||
ボリュームボタン | 1回押し | 音量の調整 | |
長押し | 曲送り/曲戻し | ||
上・下同時押し | 音声ダイヤル機能 | ||
L側 | ANCスイッチ | 1回押し | ANCオン→ANCオフ→外音取込 |
左右の操作ボタン付近にLEDランプがあり、電源・接続状態の確認(R側)とノイズキャンセリングの有無(L側)を確認することができます。
青と赤で交互に点滅 | ペアリング待機状態 |
青で点滅 | 接続成功 |
青でゆっくり点滅 | 音楽再生中 |
赤で点灯 | 充電中(充電完了時は消灯) |
OneOdio A10はBluetooth接続以外にもケーブルを使って、有線で音楽を聴くこともできます。
オーディオケーブルを接続するとBluetoothがオフになり、バッテリーを消費せずに音楽を聴くことができますが、バッテリーが動作限界を下回ってしまうと有線モードでも使用できなくなるようです。
有線接続のときは、ノイズキャンセリングや外音取込機能は使えません。
充電はありがたいUSB-Cコネクタ。付属の充電ケーブルでなくても一般的なUSB-Cケーブルをさすことで充電できます。
最後に、ハウジング部分は内側に折りたたむことができ、専用ケースに収納することができます。
このセミハードの専用ケースは質感が非常によくて、適度な硬さとなめらかな肌触りでヘッドホンをしっかり守ってくれます。
全体的な質感の高さとしっかりした作りで、価格を考慮すると非常に満足できるヘッドホンだと感じました。
OneOdio A10のレビュー
装着感
OneOdio A10を装着してみます。
一般成人男性としての感覚は、特に問題なく装着できます。装着時に軽くヘッドホンを広げて、耳に装着できます。
頭の押さえつけの側圧もちょうどよく、特に強いと感じることはありません。
十分な厚みと適度な硬さのイヤーパッドが優しく押さえている感覚で、少し首を振ったりする程度ではズレることもなさそうです。
イヤーパッドの大きさも個人的にはちょうどよく、耳が押さえられる感覚は少ないです。耳をすっぽり覆ってくれる大きさで、多少の雑音であればこれだけでも結構遮断してくれます。
外観チェックでも伝えたように、シックな色合いと金属の無機質な感じで大人の男性に合うデザインは個人的には好みです。
ヘッドホンの形状もスマートで主張しすぎないデザインが、普段から使いやすいヘッドホンだと感じます。
無線接続・マルチポイント
ペアリング方法は、電源オフの状態から「電源ボタン」を3秒間押してペアリングモード(LED:青と赤の点滅)にすることで、デバイスから接続できるようになります(LED:青)。
OneOdio A10はこの価格帯のワイレスヘッドホンとしては貴重なマルチポイント接続にも対応しているので、例えばスマホとPC両方に接続して同時待ち受けにすることができます。
マルチポイントの接続方法は、1台目のデバイスのBluetoothをオフにして接続を切った状態で、2台目のデバイスとペアリングをし、2台目との接続ができた状態で1台目のデバイスを再度接続すると設定できます。
実際に、スマホとパソコンとマルチポイント接続してみました。
2つのデバイスの同時の待ち受けはできましたが、ワタクシのデバイスとの相性が原因なのか、片方の音楽を再生中だともう片方の再生開始に切り換えられませんでした。片方の音楽を停止してからだと、もう片方の音楽再生もできたので、一応マルチポイント接続は果たしているようです。
同時に接続するデバイスの再生をシームレスに切り換えられるメリット以外にも、例えば、
外出先ではスマホに接続して音楽を聴いて、帰宅するとペアリング切換操作不要で自宅のPCやタブレットに自動で接続
といった使い方が非常に便利。
マルチポイント接続は、複数台のデバイスで使用したいのであれば、今後購入するヘッドホンには個人的にマストな機能のひとつです。
音
OneOdio A10の音についての印象は、低音から高音まで程よくしっかり聴けて、全体的におとなしく、長時間でも聞きやすい。ちょっと低音が強いかなとも感じますが、比較的どんな音楽も聴きやすいヘッドホンだと感じます。
音楽以外にも実際に2時間半の映画を視聴するときにつけてみましたが、十分没入感を高めてくれます。2時間半程度の連続使用だけでしたが、着け心地も快適で耳が痛くなるようなことはありません。
人の声もしっかりと聞き取れて、音声コンテンツのリスニングにも向いていると感じます。
いい意味で無難な音の出方なので、個人的には長時間聴いていても心地よいヘッドホンでした。
ノイズキャンセリング・外音取込機能
OneOdio A10のノイズキャンセリングの性能としては、まずまずという感じでしょうか。
屋内でノイズキャンセリング機能をオンにすると、わずかに聞こえていた扇風機や冷蔵庫の音、隣の部屋で回っている洗濯機の音などの生活音はほとんど聞こえなくなります。
また安価のノイズキャンセリングイヤホンでよくある「サァーーー」という違和感も感じません。
屋外で使ってみると、車やバイクの音、雑踏での飛び交う人声についてはあまりノイズキャンセリングが効いていない印象。
どんな環境でも外界の雑音を遮断して音楽に没頭したい用途としては向いていません。
OneOdio A10の外音取込機能は、音がこもった感じに聞こえて、少し不自然さを感じます。
相手と自然に会話するのは難しいですが、電車やホームのアナウンス・車のクラクションなどの情報はしっかり聞き取ることができます。
普段はノイズキャンセリングが優秀なSONY WF-1000XM4を使っていて耳が慣れていることもあり、ワタクシにとってOneOdio A10のノイズキャンセリングは少し物足りなさを感じます。
総じて、決して悪くはないのですが、屋外でノイズキャンセリングをしっかり効かせて音楽視聴したい場合は少し物足りないと感じるかもしれません。
屋内で気になりだしたら集中できないような細かい雑音はある程度抑えてくれるので、屋内で無音環境下で作業をしたい場合には十分使えるノイズキャンセリング性能だと感じました。
バッテリーの持ち
OneOdio A10のバッテリー持ちはスペック通り本当に素晴らしいです。
連続再生テストはしていませんが、毎日ちょくちょく音楽を聴いたり、映画を見たり、動画編集時の音を確認したりと使っていますが、満充電の状態から約8日目でバッテリー切れのアラートが出ました。
ノイズキャンセリングで連続40時間再生できるのは、ワイヤレスヘッドホンの中でも上位に入るバッテリーの持ちです。
また急速充電にも対応しているので、いざ外出しようとしてバッテリー切れだったとしても、わずか10分間の充電でおおよそ2時間の再生ができます。
ノイズキャンセリングはイマイチかもしれませんが、このロングバッテリー目当てで外出用ヘッドホンとしてOneOdio A10を選ぶのは十分アリな選択肢だと感じます。
OneOdio A10のレビューのおすすめな人
- 「予算1万円以下」「万能な音質」「長時間でも疲れにくい」「無線/有線に対応」「マルチポイント接続」「長時間バッテリー」に魅力を感じる人
OneOdio A10は、同価格帯のヘッドホンの中で、アクティブNC&マルチポイント接続&ロングバッテリーを求める人にとって、ベストな選択肢のひとつだといえます。
この価格帯のヘッドホンの中には、どれもそこそこ程度で「器用貧乏」が多い印象ですが、OneOdio A10は全体的にバランスが良く、マルチポイントやバッテリー時間などのユーザビリティーも高く、非常に使いやすいヘッドホンだと感じます。
逆に、普段から1万円を超えるヘッドホンを使っている人にとっては、特に「音」「ノイキャン」に物足りなさを感じてしまうかもしれません。
なにかに尖ったヘッドホンではありませんが、高いレベルでバランスが良くコスパの高いヘッドホンだと感じるので、気になる人はぜひチェックしてみてください!
まとめ:安価だけど満足度が高い優秀なヘッドホン OneOdio A10
以上、「ノイキャン&ハイレゾ対応!1万円で買えるコスパ優秀なOneOdio A10のレビュー」について書きました。
OneOdio A10は、あまり予算をかけられないヘッドホンの選択肢として、音質や機能に妥協したくない人にとってはとても魅力的なヘッドホン。
とりあえず1台マトモに使えるヘッドホンが欲しい人や、機能面でも妥協したくない安価なヘッドホンをお探しの人にはおすすめです。
ぜひチェックしてみてください!
- 大人しく鳴って、どんなジャンルにも使える万能な音
- イヤーパッドがフカフカで、長時間つけていても疲れにくい
- 便利なマルチポイント接続に対応
- ノイキャン有でも40時間再生できるロングバッテリー
- 10分間の充電で2時間の再生ができる急速充電
- ノイズキャンセリングは悪くないけど、実用性は低め
- 価格の割に音はいいけど、派手さに欠ける