【熱問題】ハイエンドなパソコンを押入れに入れた結果【Thermaltake Core V1】

【熱問題】ハイエンドなパソコンを押入れに入れた結果【Thermaltake Core V1】

前回、キャビネットに入るコンパクトなサイズでありながら写真のRAW現像や動画編集をサクサク行えるような高スペックPC(自称キャビネットPC)を自作することを宣言。

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コスパを重視し、今のタイミングで買えるベストなパーツを調達できたので、さっそく組んでみた。
無事起動して、性能自体にはかなり満足。

しかし、恐れていたあの「〇問題」が発生してしまったことで、せっかくのキャビネットPCを断念することに。
組んだ時期が「夏」ということもあり、お察しのいい方はもう気づいているはず。あの問題です。

 


購入したパーツ一式

購入したパーツの一覧はこんな感じ。
なかには発売してからしばらく経過している古めのパーツもあるが、今回はコスパ重視ということで、新品中古問わず、「その時に買えるパーツのうち最もコスパがよさそうなもの」という基準で選定。

パーツ メーカー 型番
CPU AMD Ryzen 9 3900X
CPUクーラー Cryorig M9 Plus
マザーボード GIGABYTE B550I AORUS PRO AX
SSD CFD CSSD-M2B1TPG3VNF 1TB
メモリ G.Skill Trident Z Neo DDR4-3600 CL16 16GB x2
グラボ Palit GeForce GTX1060 3GB
ケース Thermaltake CORE V1
電源 Cooler Master V750 Gold 750W(ATX)

グラボのGTX1060は手元にあったものを使用し、それ以外のパーツを調達。クーポンやポイントを駆使して、費用は合計おおよそ10万円。

  • SSDはPCIe Gen4対応のM.2 1TB
  • メモリはDDR4-3600のOCメモリ 32GB

あたりにロマンを求めてしまったため、思ったより高くなってしまったと反省。

 

コンパクトボディで高性能なキャビネットPCを組む

さて、いきなり完成型。
今更自作パソコンの組み立て方指南はニーズがないだろうから割愛。

コンパクトなキューブ型パソコン、しかもハイエンドスペックの出来上がり。
大きさは、ゲームキューブを二回りほど大きくした感じ。コロっとした形状も悪くない。

 

このThermaltake Core V1 は、Mini-ITXケースながらも比較的作業がしやすかった。
いわゆる2階建て構造。1階部分には電源ユニット(ATX電源もOK)、そして2階部分にマザーボードを配置することになる。
Mini-ITXマザーボードなのでそもそもが配線しにくいことはあるけど、サイドパネルを全てオープンにすることもできるので、割と作業性はいいと思う。

 

早速、M.2 SSDにWindowsをインストール。
Ryzen 9 3900Xの12コア24スレッドってすごいよね。タスクマネージャを開いてひとりニヤニヤタイム。

 

今回は、あまり値段が変わらなかったこともあり、SSDにはPCIe Gen4の爆速SSDを使ったが、これはマジで速いと感じた。(2.5インチSSD使用時比較)
Windowsのインストール中、お風呂に入ろうと思っていたが、服を脱いでいる間に終わってしまっていた。

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また、今回は奮発して高級なDDR4-3600のOCメモリを購入。
”Ryzenの性能はメモリ速度に結構影響される”とどこかで聞いた気がするので、ちょっと高いけどRyzenに最適化されたG.SkillのTrident Zを使う。OC界隈では定番のメモリ、しかもRGBで光るやつ。

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初期設定は定格2100MHzで動いているけど、BIOSの設定からメモリのXMPを読み込んで適用したところ、無事3600MHzで起動。
ビフォーアフターでベンチはとらなかったけど、恐らく速くなるんだろうと期待。
その後念のため、夜中にメモリテストMemTest86を回してみたところ、問題なく完走でエラーなし。

 

そして、肝心なキャビネットインした状態がこちら。
サイズ測ってから購入したから当たり前だけど、このThermaltake Core V1 ケースがキャビネット内にシンデレラフィット。キャビネットの奥行350mmという制限内に収まるケースが意外と少なく、搭載パーツの制限が少ないことも、優秀なポイント。

このケース唯一の欠点が、電源ボタンとフロントインターフェースが左側面にある。普通に置くと、ボタンやUSBが壁側に来てしまうので使いづらい。
なので、90度回転させて置くことにした。このケース、サイドパネルと底面は入れ替えることができるので、見た目の違和感はなし。ただし、正面ロゴが90度傾いた状態。

いいよね、このぴったり感。もはやぴったりというか、ぎりぎり。

配線をキャビネット内に引き込む必要があるので、扉がちゃんとしまらないけど、とりあえずは気にしないことに。
ここまでは大満足な結果。

 

悲劇のはじまり

無事Windows10のインストールも完了したということで、負荷テストおよびベンチマークを測っていく。
とまぁここで、悲劇が発生します。(某グンマー帝国民風)

 

Ryzen 9 3900Xが冷えない

予想していたことだけど、Ryzen 9 3900Xの温度が全然下がらない問題が発生。
試しに負荷テストOCCTを30分間回してみると、最大温度が100度に到達しているではないか。

ベンチ中の平均温度が95度と、さすがにこれは熱すぎる。Ryzen 9 3900Xのリミット温度が確か95度だったはずなので、限界までかなりギリギリ。
普段からここまで高負荷な作業を連続で行うことはないだろうけど、理想としては高負荷時でも80度前後にとどまってほしいところ。

 

また、Cinebench R23で計測してみると、1回目は18425で、2回目だと極端に下がって16732となった。
もちろん、マザーボードやメモリとの兼ね合いもあるだろうけど、CPU温度が下がっていないことを考えると、おそらくサーマルスロットリングが起きている予感。

 

ケースファンでは力不足

もちろん、こんな狭い空間に小さいキューブ型PCを押し込むから、熱問題は想定しており、それなりの対策はしていたつもり。

Thermaltake Core V1 は、前面に200mmという超大型なケースファンと裏面に80mmのケースファン2基を搭載。サイドパネルはメッシュ構造で空気の流れも良いはず。

そのあと、ケースファンの向きを変えて排気と吸気を調整してみるものの、大きな変化はない。

こちらの記事によると、条件にもよるがメッシュ型のケースの場合はケースファンを全排気方向にしたほうがケース内温度は下がるとのこと。

 

だがしかし、キャビネットという閉ざされた空間なので、排熱された空気をそのまま吸気しているのであろう。あぁ、まさに負のループ。

 

Mini-ITXケースに空冷CPUクーラーは厳しいか

このケースに取り付けられるCPUクーラーの高さは140mmまでなので、それに収まりかつ最大級の風量があるCryorig M9 Plusを使用。
しかし、BIOSからCPUクーラーの回転数を最大にしたとしても結果変わらず。

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CPUクーラーの空冷と水冷の冷却性能について、私の理解の範囲だと、

CPUクーラーは空冷 or 水冷?

ケース内のエアフローをきっちり考えて理想的に配置できるのであれば、空冷でも必要十分な冷却性能なんだけど、少なからず排熱がケース内に残ってしまう。一方水冷の場合、一般的にラジエーターをケース面につけて排熱を直接外に排出できるので、空冷よりも冷却効率は良くなる。

 

このThermaltake Core V1内でRyzen 3900Xを空冷CPUで冷やすには、限界があるのかもしれない。

また水冷クーラーへの換装も考えたものの、ケース外に排熱したところで、そこはキャビネット内。結局熱がこもってしまい、冷え切らない気もするわけだ。

 

そもそもキャビネット内にPCを入れるべきではないのか

キャビネット内にPCを入れることは想像以上に困難であり、稼働中のキャビネット内は排熱地獄と化していた。
扉を開けていても空気の流れはほぼない上に、排気と吸気が入り混じったせいか、ケース内は全く冷えない状態に。

キャビネットに穴を開けて換気口やファンを取り付けるか、常に開けっ放しで外から扇風機を使ってエアフローを確保しようかとも思ったが、見た目も悪くなるので却下(リビングなので見た目重要)。

 

もしこれが、ミドルエンドの比較的省電力なCPUであれば、おそらく排熱は問題ないんだろうけど、RAW現像と動画編集のためのハイエンドPCが欲しいので、これではだめだ。
キャビネットPC、完全に詰みました…。

 


路線変更 ⇒リビングに合うおしゃれなPCに組み替える

仕方ないので、路線変更することにする。

当初は、”リビングに置くパソコンはできるだけ存在感を消したい”と考え、パソコンをキャビネットに隠してしまう「キャビネットPC」を組んだものの、キャビネット内に熱がこもり、全く冷えない状態に

冷えないということは、せっかく高性能なPCなのにその性能を発揮することができないのでアウト。

もはやPCは外に置くしかないので、いっそのこと「インテリアに合うおしゃれなPC with 存在感薄め」という方向でPCケースを買いなおして、組み替えようと思う。

 

RAW現像と動画編集ができる小型自作PCの旅は続く。

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