【Galaxy Z Fold5レビュー】進化点は3つ。それでも使いたくなる魅力を紹介!
様々なメディアで「折りたたみスマホ史上最高の完成度」と高評価の声。
ところが実際にしばらく使ってみて、前作のZ Fold4と比べてZ Fold5の体感できる進化点は、たったの3つだけ。
- スキマが小さくなり、さらに薄く軽く。ヒンジはスムーズに。
- ディスプレイの輝度が上がった
- 最新チップセットで処理能力とバッテリー性能が向上
え、たったこれだけ?と思われますが、正直これだけです。
外観のデザイン、ディスプレイ、本体のサイズ感、カメラ性能など、両者並べて比べてようやくわかる程度の違い。
それでも、毎日メインで使うからには最高を求めたい。
Z Fold4からZ Fold5に乗り換えて体感できる違いは多くないですが、前作の出来の良さに満足していたので、個人的には変わらなくてよかったと感じている部分もあります。
この記事では、Z Fold5の進化点の感想とZ Fold5(4も含めて)のメインスマホとしての使用レビューをお伝えします。
また、Z Fold5とZ Fold4とZ Fold3、全てを使ってきた経験を元に、どんな人にはどの端末がおすすめかについて、個人的見解についてもまとめてみます。
- 折りたたんだときの画面の隙間が小さくなった
- わずかに軽く薄くなり、ヒンジの開閉がスムーズになった
- 最新チップセットで特にバッテリー性能が向上
- ディスプレイの輝度が向上
- カメラ性能では、AI補正が向上
- スリムになった純正Sペンケース
- 前作Z Fold4のメリット7つはそのまま継承
- 前作Z Fold4からの大きな進化点が少ない
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完成された折りたたみスマホ:Galaxy Z Fold5
Galaxy Z Fold5の特徴
今年は、Google初の折りたたみスマホ Pixel Foldが発売されたり、海外スマホメーカーからも様々な特徴を持つ折りたたみスマホが多く発表されたりと、世はまさに折りたたみスマホの過渡期といえます。
そんな中、いち早く「折りたたみスマホ」というラインナップをシリーズ化。
そして今期で5代目に当たるGalaxy Z Fold5は、これまでのノウハウを凝縮した非常に完成度の高い折りたたみスマホです。
- ヒンジの改良によって、折りたたんだ画面の隙間が小さくなった
- ヒンジの改良によって、前作より薄型化(閉じた状態で-2.3mm)
- ヒンジの改良によって、前作より軽量化(-10g)
- ディスプレイの明るさが向上
- 最新チップセットで性能とバッテリーの向上
本レビューで撮影しているケースは、薄くて軽くて丈夫なPitakaのアラミドケースです。
Galaxy Z Fold5の基本情報
前作から変わったところは、青字にしています。
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM ストレージ | 12GB(LPDDR5X) 256/512GB/1TB(UFS 4.0) |
メインディスプレイ | Dynamic AMOLED 2X 7.6インチ 2176 x 1812(QXGA+) 1~120Hz(可変) 最大1200nits(ピーク:1750nits) |
サブディスプレイ | Dynamic AMOLED 2X 6.2インチ 2316 x 904(HD+) 48~120Hz(可変) 最大1000nits(ピーク:1750nits) |
アウトカメラ | 広角 50MP/f1.8/23mm/OIS 望遠 10MP/f2.4/66mm/OIS 超広角 12MP/f2.2/12mm |
インカメラ(サブディスプレイ) | 10MP/f2.2/24mm |
インカメラ(メインディスプレイ) | 4MP/f1.8/26mm |
生体認証 | 波指紋認証(サイドキー) 顔認証 |
防水防塵規格 | IPX8 |
WiFi | Wi-Fi 6E |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
充電 | 有線:25W 無線:10W |
バッテリー | 4400mAh |
本体サイズ | 154.9 x 129.9 x 6.1mm(開) 154.9 x 67.1 x 13.4mm(閉) 253g |
Galaxy Z Fold5の進化点の感想
スキマが小さくなり、さらに薄く軽く。ヒンジはスムーズに。
Z Fold5の進化ポイントとして一番大きいと言えるのが、「ヒンジの改良」。
これによって、
- 折りたたんだ時の画面隙間が小さくなった
- スマホの厚みが薄くなり、重量が軽くなった
- 画面の開閉がスムーズになった
というのが大きなメリットです。
折りたたんだZ Fold5とZ Fold4を比べると、完全にではありませんが確実に隙間が小さくなっています。
これまでディスプレイの隙間にゴミが入ると散々言われ続けてきましたが、Z Fold5にしてついに改良、これでようやくデメリットがなくなりました。
ケースをつけると10gという軽量化はほぼ体感できませんが、折りたたんだ時に2.4mmほど薄くなったことは持ち比べてみると体感できます。
Z Fold5 | Z Fold4 | Z Fold3 |
---|---|---|
154.9 x 67.1 x 13.4mm(閉) 253g | 154.9 x 129.9 x 6.1mm(開)155.1 x 130.1 x 6.3mm(開) 155.1 x 67.1 x 15.8mm(閉) 263g | 158.2 x 128.1 x 6.4mm(開) 158 x 67 x 16mm(閉) 271 g |
個人的に最も体感できる差としては、ヒンジの開閉がスムーズになったこと。
Z Fold4のヒンジはグイッと開く感覚でしたが、Z Fold5では少し力を加えるだけでパカッと開くような感覚。
両者比べてみると、明らかにZ Fold5の方が良くなっていると感じます。
ディスプレイの輝度が上がった
Z Fold5のディスプレイ輝度は前作から向上し、特にメインディスプレイは屋外でよりハッキリと見えるようになりました。
Z Fold5 | Z Fold4 | Z Fold3 | |
---|---|---|---|
メインディスプレイ | 1750nits(ピーク) | 1200nits(最大)1000nits(最大) 1300nits(ピーク) | 900nits(最大) 1200nits(ピーク) |
カバーディスプレイ | 1750nits(ピーク) | 1000nits(最大)1000nits(最大) 1500nits(ピーク) | 1000nits(最大) 1500nits(ピーク) |
写真ではなかなか伝わりませんが、実際の目で見ると同じ白い背景を表示させるとZ Fold5の方がより白くはっきり写っている気がします。
個人的には、Z Fold4でも特に見にくいと感じたことはないので、あくまで並べて比べると差がある程度。
それほどまでに、Z Fold5とZ Fold4の違いはありません…。
最新チップセットで処理能力とバッテリー性能が向上
Z Fold5では、2023年トレンドの最新チップセット Snapdragon 8 Gen 2が搭載。
- パフォーマンスは前作比で
- CPU 18% 向上
- GPU 32% 向上
- NPU 25% 向上
- 冷却システムの向上で、長時間使用時のパフォーマンス低下を低減
- 電力効率の向上でバッテリー持続時間が向上
NPUとは?
NPUとは、簡単に言えばAI処理専用のプロセッサーのこと。
スマホの動作そのものに影響するCPU、ゲームや映像などのグラフィック性能に関係するGPU。
そしてNPUは、主にカメラや写真でのAI補正や被写体の認識などの処理に使われます。
一世代前とはいえ、Z Fold4のSnapdragon 8+ Gen 1と比べても通常使用では大きな差はないと感じます。
普通に使っている中で、差を感じるところとしてはバッテリー性能の向上です。
前作のZ Fold4と環境を丸ごと移行させた上で同じ使い方をしている中で、Z Fold4では平日22:00頃の時点で20%前後が多く、Z Fold5では40%以上残っていることが多かったです。
日中はカバーディスプレイを主に使っていたので、Z Fold4でも特に不満はありませんでしたが、Z Fold5だと更に余裕があると感じます。
バッテリーの余裕は心の余裕。
そういうことです。
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Galaxy Z Fold5(Z Fold4)をメインスマホにして感じたこと
今作はZ Flip 5の出来が良すぎて乗り換えようとも検討しましたが、やはりZ Fold5の方がワタクシのスマホライフに合っていると感じています。
しばらくメインスマホだったZ Fold4を含め、Z Fold5を使って気に入ったポイント、感じたことをまとめます。
スマホ依存症にとって最高に使いやすいカバーディスプレイのサイズ感
まずは折りたたんだときのこのサイズ感が素晴らしい。
折りたたみスマホは分厚いから操作しにくいイメージがあるかもしれませんが、Z Fold5はその辺のスマホよりも手に馴染みやすい形状。
細長いカバーディスプレイについては賛否が分かれますが、個人的にはこのサイズ感が手にフィットしてとても心地よいと感じます。
最近のスマホは、画面サイズの大型化に伴って横幅がどんどん広くなり、両手で使うのが当たり前のような機種が多い。
折りたたんだZ Fold5の横幅 67.1mmと厚み13.4mmが、手のひら中心から中指第一関節の長さに完全にフィットして、実際片手で持ったときの収まりが良く、安定感がとても高いのです。
Z Fold5のサイズ感なら、手のひらでしっかりホールドしながらも、親指で画面の端まで難なくとどいて、ストレスフリーな操作ができます。
かなり縦長のディスプレイなので、もちろん画面の上部には指が届きません。
ですが、Galaxyスマホの十八番カスタムアプリ One Hand Operation+ を使えば、片手操作でも全く苦に感じません。
縦長画面とはいえ明るくて見やすいディスプレイは情報量も必要十分であり、縦長であることを活かして、画面分割して上下にアプリを並べてもしっかり情報を見ることができます。
ワタクシの定番設定で、次のタスクを片手で行うとこんな感じのスマホ操作も楽々行えます。
- Amazonアプリで商品を検索する
- 楽天市場アプリで商品を検索する
- 画面分割で電卓を表示して実質価格を計算する
- 安い方の商品ページのスクショを撮る
- One Hand Operationを最適化
- エッジパネルによく使うアプリを入れる
- RegiStar(NiceLock)で背面ダブルタップでスクショを撮る
複雑そうに見えますが、慣れると快適です。
Z Fold5はZ Fold4よりもわずかに薄型化・軽量化されて、片手のスマホ操作が更にしやすくなりました。
ポケットに入る大きさの重量253g端末1台で、
- 出先や移動中は小さいディスプレイでささっと操作
- 座って落ち着いて操作するときは大きいディスプレイで快適に操作
という二刀流の使い勝手が実現できます。
同じスマホでも人によって使い方が全然違っていて、人によってはこの細長すぎる画面が気に入らない人がいるのも事実。
普段から、
- カバーディスプレイが7割(日中)
- メインディスプレイが3割(帰宅後、週末)
で使っているワタクシにとって、Z Fold5のサイズ感はとても合理的。
何か作業をしながら、ご飯を食べながら、歩きながらスマホを触ることが多いスマホ依存症のワタクシにとって、この片手で扱いやすいサイズ感は大きなアドバンテージです。(歩きスマホはダメです)
Z Fold5がZ Fold4と同じ画面であることの恩恵
Z Fold5の画面サイズはZ Fold4と全く同じ。
つまり、型落ちで安くなったZ Fold4のカバーディスプレイ用の保護フィルムがZ Fold5でも使えます。
Z Fold4からの乗り換え勢は、以前2枚セットを買って余っているならZ Fold5でそのまま使えるので、ちょっと得した気持ちになれます。
少なくとも、貼り付けキット付のZ Fold4用Spigen EZ Fit ガラスフィルムは、Z Fold5でも使えました。
ご報告まで。
広げるといつでもそこには大画面
いつでもタブレットのような大画面が使えるのは横折りスマホの最大のメリット。
既にタブレット端末を愛用している人ならば想像してみてください。
「そのタブレット、いつもポケットに入っていたら最高でしょう?」
「折りたためる画面なんて、どうせイマイチなんでしょ?」
と思われますが、Z Fold5のメインディスプレイは、普通のディスプレイに全く引けを取りません。
2年前に発売されたタブレットは比較対象として分が悪いですが、小型タブレットとして人気のiPad mini 6と比べてもZ Fold5の方が快適だと感じられるでしょう。
Z Fold5(メインディスプレイ) | iPad mini 6 | |
---|---|---|
画面 | 有機EL | Infinity Flex DisplayLiquid Retina Display 有機ELではない |
サイズ | 7.6インチ | 8.3インチ |
解像度 | 2176 x 1812 | 2266 x 1488 |
画素密度 | 373ppi | 326ppi |
リフレッシュレート | 1~120Hz | 60Hz |
輝度 | 最大1200nits | 最大500 nits |
対応ペン | Sペン(Fold用) | Apple Pencil 2 |
タブレット端末の使用用途は人によってさまざまですが、特に本格的な写真・動画編集やお絵描きなどクリエイティブ作業をしないワタクシにとっては、十分快適に使えます。
- 大画面で情報が見やすいブラウジング
- 大画面で電子書籍を存分に楽しむ
- 画面内の情報や撮った写真を大画面で近くの人に共有
- 大画面でお気に入りのスマホゲームを楽しむ
- スマホで撮影した写真・動画を大画面でライトに編集
Z Fold5では、画面の最大輝度が向上しており、明るい環境下でも画面が見やすくなりました。
屋外の使用はもちろん、例えば車のナビとして使いたいときも、Z Fold4に比べて文字が確認しやすくなり画面が見やすくなりました。
メインディスプレイの不満点として、「指紋」「反射」「折り目」の3つの課題は前作から変わらないところですが、普段の生活で特に困ったことはありません。
「折りたためるスマホはいらない?使い勝手は?メイン端末で感じたメリットとデメリット」の記事でも語ったように、
普段から使っているスマホ環境を大画面で使えることに
折りたたみスマホの意味がある
と思っています。
- 普段使っているアプリを大画面で楽しむ
- 普段から撮影しているスマホカメラの写真を大画面で楽しむ
- 大画面で調べたメモや内容を折りたたんでそのまま持ち出せる
そりゃもちろん、同じアプリを入れたり、データを共有したりすればスマホとタブレットを同じように使うこともできます。
ですが、完全にシームレスに使えるのはやっぱり大きな強みであると、実際に使っていて感じます。
意外と使う場面がある半折りスマホ(Flexモード)
半折りスマホとは、折りたたみスマホを半分だけ閉じた状態のこと(自称)。
メインスマホとしてZ Fold4をしばらく使ってきましたが、半折りスマホの使いどころは意外と多くありました。
例えば、作業をしながらスマホで動画をながら見したいときなど。
BGM的に使うのであれば、完全に開く必要はなく、ちょっとしたサブディスプレイのように使えます。
そして、バッテリーの消耗も抑えられます。
メインディスプレイで視聴すれば、コントローラを下画面に表示できるので、画面操作をしていてもスマホが倒れにくい。
ごはん中のニュース飛ばし聞きには便利な機能です。
また、カメラスタンドとしても活躍できます。
友人たちとの集まりで集合写真を撮りたいとき、Z Fold5を半折りで使うと周りからの注目間違いなし。
電子書籍などを読むときは、正に文庫本を読んでいるような感覚でしょうか。
電車の車内であれば、ついでに左右からの目隠しにもなるので、のぞき見対策としても有効。
一応、Galaxy公式的にはFlexモードといって、Z Fold5のヒンジを自由な角度で止めて使うことができます。
カメラや一部対応アプリだと、画面上部にメイン画面、画面下部には操作画面を表示することで机に置いた状態で操作しやすいような機能になっています。
画面下部をノートPCのトラックパッドのような機能として使うことも可能。
いろいろな使い勝手を楽しめるのは、折りたたみスマホの魅力とも言えます。
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ソフトウェアの完成度は秀逸
Z Foldシリーズは本機で5代目にもなり、ソフトウェア周りの作りこみは完璧に近いと感じます。
単にタブレットとしても使えるよ!という端末ではなく、ユーザーの使い勝手をよく考えられている機能が多くあります。
例えば画面下のタスクバーは、PC画面でいうとドックのように使うことができ、アプリの移動やお気に入りを登録することで快適な操作ができます。
タスクバーは常駐させたりワンタップで非表示にさせたり、また最近使ったアプリ最大4つまで表示することもできたり。
こんな細かいところまで選択肢を与えてくれるのは、さすがカスタマイズキングのGalaxy。
カバーディスプレイからメインディスプレイ、そしてその逆についても、アプリ動作を継続させるかさせないか、アプリごとに設定することができます。
ちょっと調べものをしていて更に細かく調べたいときや、大画面で見ていたコンテンツを半分の大きさにして移動しながら見たい、という場面でもシームレスに操作ができます。
大画面を活かした複数アプリの同時起動も、かなり実用的。
- 動画視聴を中断せずに、ウェブ検索やSNSをチェック
- 複数のECサイトで商品スペック・価格の比較
- 運転中にマップで経路を表示させながら、音楽を流す
3アプリの画面分割+1アプリをポップアップ表示、合計で最大4アプリの同時起動もロマンある使い方。
ソフトの最適化に加えて、強力なチップセットとRAMメモリのおかげで、マルチタスクでも動作はサクサク。
スマホが遅くなるようなことはありません。
メインディスプレイでChromeブラウザを開くと、PCライクのウィンドウでページもPC表示になります。
この表示の方が見慣れている人もいることでしょう。
「リンクを長押し>新しいウィンドウで開く」で、Chromeを2画面同時に表示ができるので、並べて表示したいときには便利に使えます。
色々な画面サイズのあるAndroidスマホでは、多種多様なアプリが絡んでくると、対応しきれなくなるのが解像度による表示がおかしくなる問題。
Galaxyも例外ではありませんが、設定項目から表示解像度をアプリごとに「16:9」「4:3」「全画面」から選ぶことができます。
本機で第5代目ということもあり、ソフトウェアの作りこみや完成度は、他折りたたみスマホと比べてもGalaxyが1枚も2枚も上手ですね。
物理指紋センサーはやっぱり使いやすい
いまや画面内指紋認証の端末は珍しくないどころか、多くのハイエンドスマホにはほぼ標準搭載。
個人的には、なんやかんやサイドキー内蔵の物理指紋認証の方がやっぱり安定して使いやすいと感じます。
Z Fold5の指紋認証精度は高く、多少指や画面が汚れていても反応してくれて、画面を見ずとも指の感覚だけでロック解除することができます。
登録できる指紋は4つまでとなっていますが、1つの指紋登録に2本の指を登録する裏技を使えば、左右の親指・人差し指・中指の合計6つ+αを登録可能。
さらにサイドキーに触れるだけでアンロック機能をオンにすれば、どんな持ち方であっても即座にロック解除でストレスフリー。
さらにさらに、Z Foldシリーズに限らず、Galaxyスマホは指紋認証と顔認証を併用することができるので、ロック解除でイライラしていたあの頃とはおさらばです。
大画面で使えるSペンはデジタルノートそのもの
GalaxyスマホのNoteシリーズ、今ではUltraシリーズの十八番機能であるSペンは、Z Fold5の大画面メインディスプレイではさらに快適に使えます。
最低でもZ Fold5ほどの画面サイズがあれば、わざわざ文字を細かく書いたり、こまめにピンチイン/アウトと画面スクロールをしなくとも実用的に使えます。
Galaxy UltraシリーズのSペン仕様とは異なり、Galaxy Z Fold用のSペンはBluetooth非搭載で機能はシンプル。
実際は、Sペンの遠隔シャッター機能やエアジェスチャーコマンドが使えない程度であり、実用上は全く問題ありません。
4096段階の筆圧感知や画面遅延の少なさ、Sペン手元の便利なショートカットボタンもあって、非常に快適に書き込めます。
例えば、その場で撮った写真にメモを書き込んで周りの人に共有、すぐにLINEやメールで送ることもできるので、実際ビジネスの場ではとても重宝しています。
従来のFoldシリーズ用Sペンもそのまま使えますが、今回新たに発売された薄型Sペン付属の純正ケースを購入。
本体の厚みや重さは増しますが、スマホ背面がフラットながらもSペンを収納できるので、これはこれで便利なケースだと感じます。
メインディスプレイは硬いガラス素材ではなく、少し柔軟性のある強化プラスチックフィルムが使われています。
あまり気にするほどではないですが、筆圧が強すぎると画面を痛めてしまうので少し注意です。
高い堅牢性と防水IPX8で、どこでも気兼ねなく使える
可動するヒンジや曲がるディスプレイの耐久性を心配する声もありますが、過度な心配はご無用。
実際にZ Fold4は、ワタクシのメインスマホとして約9カ月間毎日使ってきましたが、これまで全く問題は起きていません。
普段は工場の現場作業勤務で、汚れた手のままスマホを操作したり、ホコリやチリが多い作業環境でも基本ポケットに入れっぱなし。
一般のユーザーよりもかなりラフに使ってきたZ Fold4ですが、全く問題なく使えています。
さらにZ Fold5は、ヒンジ構造の改良によって閉じたときの画面の隙間が限りなく小さくなりました。
前作に続き防塵性能の明記はないですが、Z Fold5の耐久性は更に上がっていると言えます。
もちろん前作に引き続き、IPX8の防水性能は健在。
アウトドアシーンやお風呂シーンにがっつり持ち込んで使っていますが、おかしな挙動は一切なし。
重いスマホではありますが、片手でもしっかり手の中に収まるサイズのおかげかGalaxy S22 Ultraよりも落としそうになることはかなり減りました。
使用しているケースも薄型軽量を重視したアラミドケースで、何度か地面に落としたこともありますが、今のところ画面の割れや開閉のガタツキなどは一切なし。
薄さ重さを犠牲にしてでも安心感を求めたい人は、耐久性の高いSpigenのアーマーケースなど、ケースの選択肢はいろいろあります。
スマホを道具としての使いやすさを重視する人は、薄型軽量ケースでも十分なんじゃないかと、個人的には感じます。
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Z Fold5のカメラ性能をチェック
最高ではないが、満足できるカメラ性能
Galaxyスマホの最高峰Ultraシリーズのカメラと比べると、物足りなさを感じるのは事実。
ですが、広角・超広角・望遠の3眼カメラと2つのインカメラの構成は日常的に使いやすく、スマホ撮影において困ることはまずありません。
カメラの詳細スペック
センサー | 焦点距離 | 絞り | 光学手振れ補正 | |
---|---|---|---|---|
広角 | 50MP 1/1.56インチ Samsung GN3 | 23mm | f1.8 | あり |
望遠 | 12MP 1/3.06インチ Sony IMX258 | 66mm | f2.4 | あり |
超広角 | 10MP 1/3.94インチ Samsung S5K3K1 | 12mm | f2.2 | なし |
カバーディスプレイ | 10MP 1/3インチ Sony IMX374 | 25mm | f2.2 | なし |
メインディスプレイ | 4MP 1/3インチ Sony IMX471 | 25mm | f1.8 | なし |
実際に撮影した写真は、Galaxyカメラらしいビビットな写りで、スマホカメラとしては十分満足できるレベル。
Ultraシリーズの特徴である超望遠レンズはありませんが、デジタルズームを合わせた30倍スペースズームで月の撮影も可能でした。
また夜間撮影でも、それなりに仕事をしてくれそうなカメラです。
倍率による画角の違い
0.6倍
1倍
3倍
10倍
20倍
30倍
ポートレート撮影
Z Fold5のカメラ構成はZ Fold4と同じハードウェアですが、チップセットの進化に合わせて色味やダイナミックレンジ、ポートレートでの認識精度が向上しているとのこと。
個人的によく使うポートレート撮影やオブジェクト消去機能についても、かなり精度よく仕上がっていると感じます。
また、折りたたみスマホであるメリットとしては、
- カメラスタンドとして使える
- メインカメラでプレビューを確認しながら自撮りができる
- 俯瞰撮影、ローアングル撮影が簡単にできる
などがあり、使う人にとっては便利な撮影ができます。
Galaxyカメラの便利機能については、こちらの記事で詳しく紹介しているので、興味があれば合わせてチェックしてみてください。
高いハイエンドスマホだからUltraシリーズのような最高のカメラ性能を求めたい気持ちは分かりますし、ワタクシも全く同感。
実際S22 Ultraから乗り換えたときにもZ Fold4のカメラ性能の物足りなさを感じた時期もありましたが、しばらく使っている中で「これで十分満足」だと感じられるようになりました。
それよりも、サクッと撮影したきれいな写真をすぐに大画面で見たり、編集したり、シェアしたりできることが大きな魅力です。
【Z Fold5 写真作例】娘と通天閣フォトウォーク
Z Fold5を手に、娘と通天閣へおでかけしていろいろと撮影してきました。
いつものおでかけ感覚で撮影した作例をいくつか紹介します。
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Z Flip5のカメラでは満足できなかった話
同時期に発売された携帯性抜群の縦折りのZ Flip5は、実際に使ってみてすごく良かったのですが、どうしてもワタクシのスマホスタイルに合わなかったのがカメラシステム。
- 自撮り・SNSに向いているカメラシステム
- 自撮りを多用しない人には使いづらい
- アウトカメラが広角・超広角レンズの2眼構成
- 望遠レンズはポートレート撮影に欲しい
カバー画面が大きくなったことでかなり実用性が増したZ Flip5でしたが、意外にもカメラの使い勝手が盲点となりメインスマホとして使い続けることを断念しました。
Galaxy Z Fold5とZ Fold4(とZ Fold 3)
Z Fold5のレビューならびにZ Fold4の長期使用感をお伝えしました。
これまでZ Fold3、Z Fold4、そしてZ Fold5を実際に使ってきた経験を元に、それぞれの特徴や得られる体験をまとめるとこんな感じです。
Z Fold5 | Z Fold4 | Z Fold3 | |
---|---|---|---|
1.折りたたんだ画面の隙間が少ない | 〇 | △ | △ |
2. 画面の明るさ ※ピーク輝度 | ◎ 1750nits | 〇 1300nits | 〇 1200nits |
3. チップセット(処理能力・バッテリー) | ◎ | 〇 | △ |
4. カバーディスプレイの使い勝手 | ◎ | 〇 | △ |
5. 広げるといつでも大画面 | ◎ | ◎ | ◎ |
6. 半折りスマホの使い勝手 | ◎ | ◎ | ◎ |
7. ソフトウェアの完成度 | ◎ | ◎ | ◎ |
8. 物理指紋センサー | ◎ | ◎ | ◎ |
9. Sペン | ◎ | ◎ | ◎ |
10. 防水防塵性能 | 〇 | 〇 | 〇 |
11. カメラ性能 | 〇 | 〇 | △ |
この中で、③から⑪までは、Z Fold4でも使い勝手はほとんど同じ。
さらに④から⑩までは、Z Fold3でさえもほぼ同じようなスマホ体験ができます。
一見するとZ Fold3以降は革新的な進化が少ないZ Foldシリーズ。
いま、折りたたみスマホに興味があり、そろそろ試してみようかなと思っている人、買い替えようと思っている人にとって、どれを選ぶべきかは悩みどころ。
結論、個人的な見解はこんな感じです。
Z Fold5 | 現状最高の折りたたみスマホが欲しい |
Z Fold4 | コスパ的におすすめ |
Z Fold3 | とにかく安く折りたたみスマホを体験したい |
Z Fold2/Z Fold | やめておきましょう |
Galaxy Z Fold4から乗り換えるメリット
- 折りたたんだ画面の隙間がなくなる
- 端末がわずかに薄く、軽くなる
- ディスプレイの輝度が向上
- バッテリーの持ちが更によくなる
Z Fold5はZ Fold4のマイナーアップデートという感じで、もともと完成度が高いZ Fold4が更にブラッシュアップされた印象。
既にZ Fold4を持っている人であれば、Z Fold5へのアップデートで得られる体験は、買い替えるコストを考えると割りに合わないと感じるかもしれません。
Z Fold4からZ Fold5へ乗り換えた身として、Z Fold4に大きな不満はなく、単に毎日使うものだからベストを求めたい、そういう気持ちでZ Fold5に買い替えました。
なので、特にZ Fold5の特徴に魅力を感じないのであれば、Z Fold4でも十分だと感じます。
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Galaxy Z Fold3から乗り換えるメリット
- カバーディスプレイが広くなり使いやすくなる
- カメラが強化される
- 端末が薄く、軽くなる
- ディスプレイの輝度が向上
- 処理能力、バッテリーの持ちがよくなる
- 折りたたんだ画面の隙間がなくなる
Z Fold3からの乗り換えについては、特に太字の項目については大きく体感できる差。
今のZ Fold3という折りたたみスマホの使い勝手が気に入っており、そろそろ新機種へ買い換えたいなという人はZ Fold5への買い替えを検討するのは十分にアリかと考えます。
またどうしても予算が気になる人は、Z Fold4に買い替えるという選択肢もアリだと感じます。
Z Fold4も完成された非常に良い端末で、Z Fold5との差は少ないため、コスパを重視するのであれば型落ちで手ごろになってきたZ Fold4を狙うのもひとつの手です。
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まとめ:一度使い出したら折りたたみ以外は考えられない
以上、「【Galaxy Z Fold5レビュー】進化点は3つ。それでも使いたくなる魅力を紹介!」についてまとめました。
- 折りたたんだときの画面の隙間が小さくなった
- わずかに軽く薄くなり、ヒンジの開閉がスムーズになった
- 最新チップセットで特にバッテリー性能が向上
- ディスプレイの輝度が向上
- カメラ性能では、AI補正が向上
- スリムになった純正Sペンケース
- 前作Z Fold4のメリット7つはそのまま継承
- 前作Z Fold4からの大きな進化点が少ない
いろいろなメーカーから折りたたみスマホが発売されつつある中、しっかり安定して使えるという意味では現状最も完成度が高いZ Fold5。
前作と比べて進化ポイントが少なかったので、乗り換えるか正直迷ったところもありましたが、モバイル端末は1台だけで毎日使っているワタクシとして、とりあえずは満足です。
Z Fold5があれば、スマホ・タブレット・PC(DeXモード)の1台3役の使い方ができると考えれば、人によっては価格以上に魅力を感じるデバイスだと感じます。
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