Z Fold 5/Z Flip 5/Watch 6/Tab S9ってどう?Galaxy Unpacked July 2023の感想然然
2023年7月27日にGalaxyの新製品発表イベント Galaxy Unpacked July 2023が行われました。
数々の新製品が発表されたので、イベントを見た直後の率直な感想を主観的にまとめたいと思います。
Z Flip5を買ってしまいました。
メインスマホをZ Fold5に乗り換えました。
Galaxy Z Fold 5:前作Z Fold 4のブラッシュアップ版
Galaxy Z Fold 5は、前作のGalaxy Z Fold 4をさらにブラッシュアップさせたマイナーアップデートという印象。
一目みるだけならGalaxy Z Fold 4とあまり違いはないと感じますが、進化したところはユーザーの使い勝手に直結するところで、堅実な進化といったところでしょう。
- ヒンジの改良によって、ギャップがなくなり、より薄型化、そして軽量化
- 最新チップセットで性能とバッテリーの向上
- 画面の明るさが向上
これまで折りたたんだ状態だと画面との間にあった隙間ですが、新しいヒンジ構造の採用によってギャップがなくなり、その分の薄型化に成功。
重量についても、Galaxy Z Fold 4の263gからGalaxy Z Fold 5では253gまで軽くなりました。
まだまだ重量とサイズについて課題のある折りたたみスマホですが、かなり普段使いしやすいサイズ感となってきました。
Galaxy Z Fold 5 | Galaxy Z Fold 4 | Google Pixel Fold | Galaxy S23 Ultra |
---|---|---|---|
開:154.9 x 129.9 x 6.3mm 閉:154.9 x 67.1 x 13.5mm | 開:155.1 x 130.1 x 6.3mm 閉:155.1 x 67.1 x 15.8mm | 開:139.7 x 158.7 x 5.8mm 閉:139.7 x 79.5 x 12.1mm | 163.4 x 78.1 x 8.9mm |
253g | 263g | 283g | 234g |
Galaxy S23シリーズで初採用されたチップセットSnapdragon 8 gen 2 for Galaxyは、性能の向上と省電力性のバランスが優れているとなかなかの高評価。
Galaxy Z Fold 5にもこれと同じチップセットが搭載されるので、特にバッテリーの駆動時間には期待が持てます。
細かいところですが、メモリ規格はLPDDR5X、ストレージ規格はUFS 4.0対応で、基本性能でいうとGalaxy S23シリーズと同等にスペックアップしています。
またディスプレイの明るさは前作Z Fold 4よりも向上しており、実用上は2割ほど明るいそうです。
Galaxy Z Fold 5 | Galaxy Z Fold 4 |
---|---|
最大:1200nit (ピーク:1750nit) | 最大:1000nit (ピーク:1300nit) |
Galaxy Z Fold 4でも既に完成されていましたが、Z Fold 5ではさらに薄くなって軽量化、そして性能とバッテリーも向上。
これだけでアップグレードする理由になるかは人それぞれですが、個人的には十分アリな選択肢だと考えています。
Galaxy Z Flip 5:カバーディスプレイ大型化がアツい
今回の発表で一番盛り上がったのは、Galaxy Z Flip 5でしょう。
カバーディスプレイが3.4インチと大型になり、使える幅がさらに広がったという印象です。
- カバーディスプレイの大型化で、さらに使いやすくなった
- ヒンジの改良によって、ギャップがなくなり、より薄型化(重量は同じ)
- 最新チップセットで性能とバッテリーの向上
- 画面の明るさが向上
最近の縦折りスマホのトレンドであるカバーディスプレイの大型化は、他のメーカーでも取り組んでいました。
Galaxy Z Flip 5の3.4インチというカバーディスプレイは、最新型の縦折りスマホの中でも大きい方であり、軽量コンパクトながら使いやすいディスプレイ。
Galaxy Z Flip 5 | Galaxy Z Flip 4 | Motorola razr 40 Ultra | Oppo Find N2 Flip | Vivo X Flip |
---|---|---|---|---|
メイン:6.7インチ カバー:3.4インチ | メイン:6.7インチ カバー:1.9インチ | メイン:6.9インチ カバー:3.6インチ | メイン:6.8インチ カバー:3.26インチ | メイン:6.74インチ カバー:3インチ |
187g | 263g | 189g | 191g | 198g |
これまでの小型カバーディスプレイだと、通知の確認やウィジェット表示にしか実用性がありませんでしたが、大型になることでアウトカメラの自撮り撮影が捗りそうです。
また、Galaxy拡張ツール「Nice Lock」をインストールすると、多くのアプリをカバーディスプレイで動かせるので、スマホを開かなくても大半のことはできそうです。
そのほかの進化点はGalaxy Z Fold 5と同じで、
- ヒンジ改良によるギャップレス化
- 最新チップセット搭載
- ディスプレイ輝度の向上
など、基本性能も向上しております。
Galaxy Watch 6 シリーズ:物理回転ベゼル熱はもう冷めました
Galaxy Watch 6シリーズについては、Galaxy Watch 5シリーズと比べて画面サイズの大型化やヘルスケア機能の強化がメインのマイナーアップデートという印象です。
また、Galaxy Watch 5シリーズでは発売されなかった物理回転ベゼルが搭載のClassicモデルが復活しました。
- ベゼルが細くなり、画面が大型化
- Classicモデル再登場で、物理回転式ベゼルが復活
- メモリ/バッテリー容量が増加
- 睡眠トラッキング機能を注力
前作のGalaxy Watch 5の40mm/44mmモデルのサイズ感は同じくして、ベゼルが薄型化することで、画面のサイズが大きくなりました。
Galaxy Watch 6 | Galaxy Watch 5 | ||
---|---|---|---|
40mm | 44mm | 40mm | 44mm |
1.3インチ 432×432 | 1.5インチ 480×480 | 1.2インチ 396×396 | 1.4インチ 450×450 |
上位モデルについて今回はプロモデルではなく、Classicモデルとして物理回転ベゼルが復活しました。
今となってはGalaxy Watch 5 Proで個人的に満足できていますが、回転ベゼルを心待ちにしているユーザーも少なくないので、これは嬉しいニュースです。
Galaxy Watch 6 Classic | Galaxy Watch 5 Pro | |
---|---|---|
43mm | 47mm | 45mm |
1.3インチ 432×432 | 1.5インチ 480×480 | 1.4インチ 450×450 |
物理回転ベゼルあり | – |
細かい点だと、ハードウェア面についても堅実な進化があります。
- チップセットの更新:Exynos W920⇒Exynos W930
- メモリの増加:1.5GB⇒2GB
- バッテリーの増加:3~5%程度
Galaxy Unpackedイベントの中で強調されていた睡眠改善機能は、睡眠スコアの詳細な分析に加え、生活改善を促す睡眠コーチング機能もあるそうです。
そのほかのフィットネス機能やヘルスケア機能は大方従来通りで、相変わらず国によっては使えない機能もあるようです。
Galaxy Tab S9 シリーズ:2023年ハイエンドAndroidタブレットの大本命
最近のAndroidタブレットは、ローエンドかミドルエンドよりのスペックが多く、ハイエンドといえばiPad一強といっても過言ではない。
その中でも、Galaxy Tab Sシリーズは数少ないハイエンドタブレットであり、WindowsやAndroidとの親和性も高いことで根強いユーザーも少なくありません。
数少ないハイエンドのAndroidタブレット Galaxy Tab Sシリーズが、今回もアップデートして登場しました。
- カメラモジュール周りのデザインが一新
- シリーズ初のIP68防水に対応
- 最新チップセットで性能とバッテリーの向上
- より表現力の高い有機ELディスプレイを搭載
Galaxy Tab S9シリーズは、ハイエンドスマホのチップセット、超高精細&高リフレッシュレートの有機ELディスプレイ、クアッドスピーカー、大容量バッテリー、薄型軽量ボディと非の打ち所がない性能。
注目したいのは、タブレットとしては珍しいIP68等級の防水に対応したということでしょう。
スマホほど防水性は求められていないタブレットですが、それだけ耐久性が高いとも言えますね。
サイズも従来通り、11インチ(Tab S9)、12.4インチ(Tab S9+)、14.6インチ(Tab S9 Ultra)の3モデル展開で、基本性能は全て同じというのも嬉しいです。
まとめ
以上、Galaxy Unpacked July 2023を見た感想を主観的にまとめてみました。
大きな進化と感じられたのはGalaxy Z Flip 5で、今後も縦折りスマホのカバーディスプレイ大型化の流れはトレンドになっていくでしょう。
それ以外については、大きな進化こそはないですが、前作の弱点を克服しており確実に完成に近づいた製品という印象でした。