どちらにすべき?a7CユーザーがZV-E10を買ってみた感想【小型ミラーレスカメラ比較】
カメラ選びにおいて、どこでも気軽に持っていけるコンパクトさは超重要!
最近では、SONYのコンパクトフルサイズカメラ a7CとSigma F2.8 28-70mm DG DN の組み合わせを愛用しています。
とはいえ、フルサイズカメラとしてはコンパクトなa7Cであっても、まだまだ大きくて重いと感じているのが正直な感想…。
そこで、ちょうどSONYからZV-E10というVLOGに特化した超軽量コンパクトのAPSCミラーレスカメラが発売されたので、追加ポチしてしまいました。
この記事では、a7CユーザーがZV-E10を使ってみた感想を、それぞれSigmaのコンパクトな大三元ズームレンズと合わせてレビューしていきます。
a7Cユーザー目線で、それぞれどういう違いがあり、どっちの方が使い勝手が良いのかについて、私なりのファーストインプレッションをまとめたいと思います。
今日はそんなお話っ!
a7CがあるのにZV-E10が欲しくなった理由
既にフルサイズ機のa7Cがあるのに、なぜ今更APSC機のZV-E10が欲しくなったのか。
その理由はひとつ。
さらに軽量でコンパクトなミラーレスカメラであるから!
私がカメラを始めたきっかけは、子供の写真や動画をきれいに撮りたいと思ったことで、それは今でも変わっていません。
基本的に撮影対象は、子供や家族です。(たまにブログ用の物撮りなんかもしますが)
そのため、持ち運びしやすく気軽にボケ感のあるきれいな写真を撮るのが目的です。
- コンパクトなボディ
- 手振れ補正あり
- 室内撮りが多いので、暗所撮影に強い
- バッテリーが長持ち
- 動画も撮りたい(写真7割、動画3割)
- 明るいレンズ、使いやすい標準便利ズーム
そして選んだ最適な組み合わせが、a7C + Sigma F2.8 28-70mm DG DNでした。
在 Instagram 查看這則貼文
a7cの写りについては十分過ぎるほどに満足しています。
ですが、最近になってより外出の機会も増え、荷物が増えることが多くなりつつあることから、ちょっとした散歩などではカメラを持って行かないこともしばしば…。
そこで写りを多少犠牲にしても、もっとコンパクトにできないかなと思い、ZV-E10を試してみたいと思いました。
また、ZV-E10用のレンズとしては、これまたシグマのコンパクトズームレンズ Sigma F2.8 18-50mm DC DNを用意。
F2.8通しのレンズとしては破格の小ささで、SONYのコンパクトなAPSCカメラとの相性も抜群!
今回もGooPassさんからレンタルさせて頂きました。ありがとうございます!
ZV-E10とa7Cの基本比較
スペック比較
a7CとZV-E10のスペック比較 | ||
a7C | ZV-E10 | |
センサーサイズ | フルサイズ | APSC |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2420万画素 |
ISO感度 | 静止画:ISO100-51200 (拡張: 下限ISO50、上限ISO204800) 動画:ISO100-51200相当 (拡張: 上限ISO102400) |
静止画:ISO100-32000 (拡張: 下限ISO50、上限ISO51200) 動画:ISO100-32000相当 |
検出輝度 | ±5EV | ±5EV |
写真撮影時 瞳AF | 人物/動物(静止画、動画) | 人物/動物(静止画、動画) |
手ブレ補正 | 光学手ブレ補正 | 電子手ブレ補正 |
ファインダー | 〇 | × |
動画記録 | 4K 3840 x 2160 (4:2:0, 8bit):24p、30p FHD 1920 x 1080 (4:2:0, 8bit):24p、30p、60p、120p |
4K 3840 x 2160 (4:2:0, 8bit):24p、30p FHD 1920 x 1080 (4:2:0, 8bit):24p、30p、60p、120p |
最高シャッター速度 | メカ:1/4000~30秒 電子:1/8000~30秒 |
メカ:1/4000~30秒 電子:1/8000~30秒 |
Wi-Fi / NFC | IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz帯/5GHz帯) | IEEE 802.11b/g/n (2.4 GHz帯) |
バッテリー | 静止画:740枚 動画:140分 |
静止画:440枚 動画:80分 |
質量 | 約124.0 x 71.1 x 53.5mm 約509 g |
約115.2 x 64.2 x 44.8 mm 約343 g |
それぞれのカメラの主要なスペックを比較したところで、私なりに気になったのが以下のポイントになります。
- センサーサイズが大きい(フルサイズ)
- ISO感度が高く、暗所撮影に強い
- 光学手ブレ補正があり、特に写真で有利
- Catalyst Browserで手ブレ補正が使える
- バッテリーの持ちが良い
- WI-FI 5GHzに対応している
- フルサイズの次に大きいAPSCセンサー
- 電子手ブレ補正(アクティブ)があり、動画で有利(クロップ有)
- Catalyst Browserで手ブレ補正が使える
- ズームレバーがある
- とにかく軽量コンパクト(a7Cは1.5倍の重さ)
ZV-E10とa7Cの外観比較
a7Cはブラックを、ZV-E10はホワイトを購入。レンズはそれぞれ、SEL2860とSELP1650のSONYレンズをつけております。
ふたつを並べると兄弟のような感じもしますね。もちろん、a7Cが兄貴でZV-E10が弟。
これがセンサーサイズの違いです。
面積比でいうと、フルサイズセンサーはAPSCセンサーの約2倍の大きさだそうです。
横からみると、ボディの厚みは一回りa7Cの方が大きいです。
ファインダーや天面ダイヤルが少ないため、ZV-E10の方がすっきりしています。
MENUボタンが右の方にきてくれたので、ホールドしながらでもラクに届くようになりました。
a7Cのモードダイヤルや露出補正ダイヤルはなくなりました。
ZV-E10では、電源スイッチがスライド式になり、ズームレバーを搭載。撮影モード切り替えボタンを押すと「静止画→動画→S&Q(スローアンドクイック)」の順番に切り替わります。
シグマの小型標準ズームレンズを着けた外観比較
次は、私がメインで使っている大三元ズームレンズを付けた状態です。
a7Cには、フルサイズ用レンズとしては最軽量クラスの Sigma F2.8 28-70mm DG DNをつけており、最近ではほぼすべてこのレンズで撮影しています。
ちなみに毎回レンズカバーの取り外しが面倒なので、ラピッドフィルターをレンズカバー代わりに使っています。
そしてZV-E10には、今回GooPassさんから、これまたSigma F2.8 18-50mm F2.8 DC DNをお借りしました。
同じシグマさんのAPSC用のコンパクトなズームレンズですね。
ボディについてはひと回り、レンズについてはふた回りほど、ZV-E10の方が小さいですね。
サイズ的には、フルサイズ用のSigma F2.8 28-70mm DG DNの長さに、ZV-E10+Sigma F2.8 18-50mm F2.8 DC DNがすっぽり収まるくらいの大きさ。
ZV-E10は、片手にすっぽり入るサイズ。a7Cも、なんとかぎりぎり片手には入りますが、ずっしりと重さを感じます。
それもそのはずで、重さとしては、a7Cの方がほぼ倍でした。
- ZV-E10 + Sigma F2.8 18-50mm F2.8 DC DN ⇒ 642グラム
- a7C + Sigma F2.8 28-70mm DG DN ⇒ 1062グラム
a7Cの方には、自作グリップ・クイックシューマウント・ラピッドフィルターなども付けていて、標準状態より肥えています。
でも、それを考慮してでも結構な差があります。
自作グリップの記事はこちら!
しっかりカメラをホールドして、”さぁ、今から撮るぞ”という気にさせてくれるa7C。
対して、”お手軽にサクッと撮影”できるZV-E10。
といった印象でしょうか。
ZV-E10を使ってみた感想
圧倒的に軽量でコンパクト
a7Cのサイズに慣れてしまった私ですが、実際にZV-E10を手にしてみるとかなり小さいです。そして軽いです。
ZV-E10のキットズームレンズ SONY SELP1650をつけてみると、ジャケットのポケットにはぎりぎり入るというサイズ感。以前私が使っていたSONY NEX-5Tに近いですね。(この記事内の写真は、ほぼNEX-5Tで撮影しています)
大三元レンズのSigma 18-50 DC DNレンズを付けた場合もバランスは非常によくて、左手でしっかりレンズを支えられるのでグリップの薄さもさほど気になりません。
もちろん、SONY純正のシューティンググリップ GP-VPT2BTにも対応しているので、自撮りで撮影するときも楽です。
a7Cだと、すぐに腕がプルプルしてきます。
爆速オートフォーカスは健在
SONYのミラーレスカメラの醍醐味のひとつ オートフォーカス性能についても、やっぱり爆速でした。
エントリークラスのAPSCカメラなので性能が抑えられるかと思いきや、a7Cと比べても遜色ないレベルでした。
よく比較対象にされるa6400では、動画撮影時の瞳オートフォーカスには対応しておらず、静止画のみ。
対してZV-E10は、人物と動物の瞳オートフォーカス両方にも対応しているのもGoodです!
内蔵マイクが優秀
巷の噂通り、内蔵マイクはやっぱり優秀。
a7Cの内蔵マイクも決して悪いものではないのですが、比べるとZV-E10の方がより声がはっきり録音できており、マイクの集音性が高いこともうなづけます。
もちろん突き詰めると外部マイクを用いるのが最適解だと思いますが、カメラの取り回しが悪くなるので個人的にはNG。
となると、ZV-E10のしっかり声を拾ってくれるの内蔵マイクはポイント高いです。
アクティブ手ブレ補正が優秀
動画撮影時の電子手ブレ補正「アクティブ」がなかなか優秀です。
a7Cのボディ内光学手ブレ補正は、動画撮影時にはお世辞にもあまり効いておらず、気を付けて撮影していても結局ほぼすべてのクリップをCatalyst Browserで補正しておりました。
どちらかといえば、静止画用。
そこでZV-E10で普段と同じような撮影をしてみましたが、a7Cの撮って出しとは比べ物にならないほどで、手ブレは全く気になりませんでした。
歩きながらの撮影はあまりしない私の場合、このアクティブ手ブレ補正でほぼ事足りると思います。
自撮りもほぼしないので、よく問題視されているクロップ率1.4倍もあまり気になりませんでした。
ズームレバーが便利
ZV-E10には、ミラーレス一眼では珍しくズームレバーが搭載されています。
普段から標準ズームを常用していと、望遠端まで寄ってから「さらにもう少し寄りたい!」と思うことは結構あります。
SELP1650のようなパワーズームレンズで使うと、まずは光学ズームで寄ってくれて、その先にデジタルズームとして機能してくれます。
単焦点レンズをつけた場合でも、ズームレバーを超解像ズームやデジタルズームとして使うことができるので、やっぱりあると便利です。
RAWの写真撮影では超解像ズームは使えないのですが、動画撮影時には便利だと思う場面がありそうです。
ZV-E10のここが心配
正直言って、コンパクトさだけを追求するならa7CからZV-E10に乗り換えてもいいかもと感じていますが、a7Cに対してZV-E10にもデメリットはあります。
- センサーサイズが小さくなり、画質を許容できるか?
- 動画撮影寄りの操作性を許容できるか?
- 写真で光学手ブレ補正がない
- バッテリーの持ちがあまりよくない
これから実際しばらく使ってみて、いろいろ試していきたいと思っています。
まとめ
以上、ZV-E10のレビューでした!
さらっと使ってみた感じ、
ZV-E10は、写真より動画撮影向けなカメラ
でした。
これは購入する前から分かっていたことで、静止画撮影が私にとって不安要素ではありました。
とはいえZV-E10のコンパクトさは私にとっては非常に魅力的で、もしかしたら写真メインでも結構使えるのではないかと期待して購入しました。
ZV-E10には目新しい技術や機能こそはないものの、SONYが誇る最強クラスのオートフォーカスや動画撮影に便利な機能が搭載されており、コスパは非常に高いカメラなのは間違いないです。
a7CとZV-E10のどっちを手元に残すか、これからしばらく使ってみてから決めたいと思います。
ほな、ここいらで。
またぁ!!