【Insta360GO2とDJIAction2】小型カメラのメリデメや使用感をしっかり比較レビュー

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スマホよりも小さい小型カメラで日常を撮影する。

アクションカメラの中でもさらにコンパクト軽量で、本当の意味で「ウェアラブル(身に着けられる)」カメラだといえるInsta360 GO 2DJI Action 2は、発売からしばらく経ってますが、いまだ人気のあるカメラです。

発売当初からあった課題点もファームウェアップデートで克服してきて、いよいよ完成形に近づいてきたと感じます。

そこでこの記事では、「【Insta360GO2とDJIAction2】小型カメラのメリデメや使用感をしっかり比較レビュー」について書きます。

普段から家族との日常動画をVLOGとして記録していますが、手で持って構える必要のあるスマホカメラとは違って、首掛けやキャップに装着しながらハンズフリー撮影できることから自分もその場を楽しんで動画を記録できることが最大のメリット

撮影を楽スル。

Insta360 GO 2とDJI Action 2 を合わせると、すでに1000本以上の動画を撮影して、家族にシェアしたりしています。

本格的な映像撮影よりも、いかに「お手軽に家族VLOGを残す」ことを重視しているので、そんな目線からInsta360 GO 2とDJI Action 2の使い勝手を比較してみます。

同じような目的で、これからInsta360 GO 2かDJI Action 2かどちらを選ぶべきか悩んでいる人にとって参考にしてもらえると嬉しいです!

(参考までに、私が普段行っている撮影~編集のワークフローはこんな感じです)
  • スマホカメラとウェアラブルカメラの両方で撮影
    • 撮影は、数秒~数分程度の短いクリップ
  • 撮影した動画は一度スマホに集約して、スマホアプリ(CapCut)で編集
  • 書き出し後のショートムービーをYouTubeの家族チャンネルにアップ
    • 使わなかった動画などは、家族アルバムサービス「みてね」で家族とシェア
  • 撮影した素材はすべて、自宅のNASに自動でバックアップ
追記

2023年6月にInsta360 GO 2の後継機にあたる、Insta360 GO 3が発売されました!

フリップ型ディスプレイを搭載することで、従来の弱点を克服し、より使いやすいアクションカメラになりました。

目次

コンパクトすぎるウェアラブルカメラの大本命2機種の特徴

親指サイズのアクションカメラ Insta360 GO 2

Insta360 GO 2は、重量たったの26.5gで大きさは親指サイズと同じくらいコンパクト。これだけコンパクトなのに、優秀な手振れ補正と防水機能、そして最大2.5K50Pの動画撮影ができるウェアラブルカメラです。

(c)Insta360
Insta360 GO 2の特徴
  • 超小型カメラのInsta360 GOの第二世代(最長5cm、重量26.5g)
  • 最大2.5K50Pの高精細な撮影、HDR動画にも対応
  • 強力な手振れ補正機能(FlowState)と水平維持撮影(プロ撮影)
  • 本体背面のマグネットで、首掛け・クリップ・粘着スタンドなどの自由なマウント(純正同梱品)
  • 本体の充電、リモコン、三脚にもなる一台三役の充電ケース
  • カメラ単体で30分、ケース込みで150分の撮影ができるバッテリー(ベーシック撮影)

最大4K120Pが撮れるキューブ型カメラ DJI Action 2

DJI Action 2は、4cm角キューブ型のコンパクトカメラ。特徴は、マグネットモジュールシステムを使った様々な拡張モジュールやマウントアダプタを使うことができ、最大解像度は4K120Pまで対応しています。

(c)DJI
DJI Action 2の特徴
  • DJI初のモジュール式アクションカメラ(約4cm角の重量56.6g)
  • 最大4K120P撮影で超高画質のスローモーション、視野角155度の超広角撮影
  • 手振れ補正機能(HorizonSteady)で激しく動いても水平維持撮影
  • マグネットによる拡張モジュールやマウントベースの脱着
  • microSDカード、高性能マイク、バッテリー拡張などの拡張モジュール
  • カメラ単体で70分、フロントタッチ画面モジュールで160分、電源モジュールで180分の撮影

新機種のDJI Action 3は、いわゆるGoProのような形状のカメラになってしまったので、全く別物だと思った方がいいです。撮影性能的には、DJI Action 2と大きな差はありません。

Insta360 GO 2とDJI Action 2のスペック比較

Insta360 GO 2DJI Action 2
レンズF2.2/11.24mmF2.8/12.7mm
センサー1/2.3インチ1/1.7インチ
解像度(最大)2560 x 1440@50fps
1920 x 1080@120fps
4096 x 3072@60fps
3840 x 2160@120fps
2688 x 2016@60fps
2688 x 1512@120fps
1920 x 1080@240fps
ストレージ32/64GB(内蔵のみ)
※拡張不可
32GB(本体内蔵)
※拡張モジュールでmicroSDに対応
無線接続Wi-Fi/BluetoothWi-Fi/Bluetooth
バッテリー駆動時間カメラ単体:30分/20分(プロ)
ケース装着時:150分/110分(プロ)
カメラ単体:70分
電源モジュール併用:180分
フロントタッチ画面モジュール併用:160分
防水性能IPX8、4mまで(カメラ本体のみ)10mまで(カメラ本体のみ)
端子類USB-C(充電ケースに搭載)USB-C(モジュール側搭載)
サイズ・重量カメラ単体:52.9 x 23.6 x 20.7mm/26.5g
ケース装着時:90g
カメラ単体:39×41.6×24.6mm/56g
電源モジュール搭載:112.6g
フロントタッチ画面モジュール搭載:120g
発売時期2021年3月中旬2021年10月下旬
Insta360 GO 2とDJI Action 2の主なスペック比較

Insta360 GO 2とDJI Action 2に共通する特長

Insta360 GO 2DJI Action 2はアクションカメラというジャンルになりますが、他のアクションカメラやスマホカメラにはない特長がいくつかあります。

超小型なカメラで手軽に撮影が楽しめる

まずなんといっても、その軽量さ・コンパクトさが他のカメラにはない大きな特徴。コンパクトなアクションカメラで有名なGoProシリーズと比較しても、そのコンパクトさは圧倒的です。

服の胸ポケットにも入るくらい軽量コンパクトなので、持ち運ぶ際にもストレスを感じることはなく、常に持ち歩きたくなるカメラです。

Insta360 GO 2DJI Action 2GoPro HERO 11
サイズ52.9 x 23.6 x 20.7mm39×41.6×24.6mm71.8 x 50.8 x 33.6mm
重量26.5g56g154g
Insta360 GO 2とDJI Action 2とGoProのサイズ比較

広い画角で高品質な映像が撮影できる

Insta360 GO 2やDJI Action 2のような小型のアクションカメラはスマホカメラと比べても同等以上高品質な動画を撮ることができます。

特徴的な点は、

  • 画角が広い
  • 屋外の明るい環境で鮮やかできれいな撮影ができる
  • スローモーション、タイムラプス撮影ができる

一方で、室内や暗い環境の撮影はやや苦手だったり、オートフォーカスがなくパンフォーカス気味で単調な撮影になってしまいますが、その特徴を理解しておけば十分満足できる撮影ができます。

Insta360 GO 2DJI Action 2iPhone 14 Pro
最大解像度2.5K4K4K
最大画角(視野角)約120度(広角)155度(超広角)約120度
スローモーション撮影フルHD 120FPS4K 120FPS
フルHD 240FPS
フルHD 240FPS
タイムラプス撮影2.5K(I-V:0.5~120秒)4K(I-V:0.5~40秒)フルHD(調査中)
Insta360 GO 2とDJI Action 2とiPhone14Proの撮影フォーマット比較

手振れ補正が強力

基本的に動きながらの撮影を前提としたカメラなので、どちらもその手振れ補正非常に強力。走りながらの撮影や悪路を走行しながらの撮影でも、スマホとは比べ物にならないくらいしっかりと手振れを抑えてくれます。

またどちらのカメラにも、外部アクセサリを必要とせずにカメラ単体水平を維持してくれる撮影が可能で、水中の撮影やドローン撮影など激しい環境の撮影にも対応できます。

水平維持機能は、Insta360 GO 2のプロ動画モード、DJI Action 2はHorizon Balancing(45度)/Horizon Steady(360度)で撮影した場合のみ有効です。

手振れ補正はソフトウェアによる電子補正なので、暗い中での歩きながら撮影だと映像のにじみ(ジェリーエフェクト)が顕著に表れることがありますが、それでも見ていて酔いそうになるブレはかなり抑えられます。

DJI Action 2は2023年のアップデート(v01.04.05.10)により、編集ソフトでジャイロデータによる手振れ補正が使えるようになりました。

防水対応でヘビーデューティな撮影もできる

一般のアクションカメラのように、生活防水だけでなく、カメラ単体水中撮影も可能となっています。

Insta360 GO 2には充電ケース、DJI Action 2には拡張モジュールなどのアクセサリは防水に非対応ですが、カメラ単体で撮影するのであれば、特に気を使う必要はなくアクティブな撮影が可能です。

Insta360 GO 2DJI Action 2iPhone 14 Pro
水深4mまで
(海水OK)
水深10mまで
(海水は未確認)
水深6mまで
(海水NG)
Insta360 GO 2とDJI Action 2とiPhone14Proの防水性能比較

マグネット機構で自由な撮影ができる

Insta360 GO 2とDJI Action 2が人気な理由のひとつが、カメラに内蔵されているマグネット機構。このシステムがあることで、マウントやモジュールへの脱着が非常に容易になり、撮影の自由度向上します。

これらのマウントアクセサリも、最初から製品に同梱されているものが多く、後から購入しなくても最初から自由な撮影が楽しめるのはありがたいところです。

Insta360 GO 2DJI Action 2
・充電ケース
・ネックレスマウント
・EasyClip
・ピポットスタンド
・マウントアダプターバンドル(万能キット)
・ネックレスマウント
・磁気アダプターマウント
・電源モジュール(Powerコンボ)
・フロントタッチ画面モジュール(DualScreenコンボ)
・磁気ボールジョイント アダプターマウント(DualScreenコンボ)
マグネット機構で使える同梱アクセサリ

Insta360 GO 2とDJI Action 2を徹底比較レビュー

日常の普段使いや旅行撮影などで、Insta360 GO 2DJI Action 2の両方をしばらく使っていますが、どちらもスマホや一眼カメラにはない圧倒的手軽さが魅力なカメラで非常に満足しています。

細かいスペックや機能比較は抜きにして、Insta360 GO 2DJI Action 2をそれぞれ日常的に使っているワタクシの視点で、それぞれの使い勝手感想を次の6つの項目に分けてまとめてみました。

  • カメラの操作性・ユーザビリティ
  • 撮影・マウントのしやすさ
  • 映像の画質・マイクの音質
  • ストレージとデータサイズ
  • 最大撮影時間(バッテリーの持ちと熱停止問題)
  • データ転送・ワークフローの手軽さ

ダラダラ感じたことを書いているので、それぞれのメリット・デメリットだけ知りたい!という方は、次の項まで飛ばしてください。

カメラの操作性・ユーザビリティ

カメラ撮影の操作性については、どちらかといえばDJI Action 2の方が使いやすいと感じます。

というのも、DJI Action 2カメラ本体の背面にある液晶ディスプレイ便利で、撮影プレビューを確認したり設定を変更することが直感的に行えます。すべてのカメラ設定項目にアクセスできるので、すべての操作をカメラ一台で完結することが可能。

タッチ画面はレスポンスも悪くなく、操作のもっさり感も気になりません。

さらにフロントタッチ画面モジュールをつければ、自撮りでも撮影の画角を確認しやすくなるので操作性は非常に良いです。

一方Insta360 GO 2には、カメラ本体には操作ボタンがひとつあるだけ。充電ケース側にある液晶画面もカメラ設定の確認・変更ができるだけで、撮影プレビューを見るにはスマホアプリを立ち上げる必要があったりと、慣れるまでは操作性が不安でした。

ですが実際にしばらく使っている中で、カメラ設定は頻繁に変更しなかったり、撮影に慣れるとプレビューはいらなかったりするので、Insta360 GO 2の使い勝手も決して悪くはありません。

むしろ、本体のボタンひとつで撮影開始・終了ができるシンプルさや、取り回しやすさ・ラフに扱える点については、Insta360 GO 2の方が使いやすいとも言えます。

操作に慣れればシンプルに扱えるInsta360 GO 2でも十分な撮影ができますが、とはいえやはり液晶ディスプレイがあるに越したことはない。なので、操作性についてはDJI Action 2の方が上だと感じます。

カメラの取り回し・マウントのしやすさ

カメラ撮影の自由度については、圧倒的にInsta360 GO 2の方が優れていると感じます。

DJI Action 2もカメラ単体56gとかなり軽量コンパクトですが、やはりInsta360 GO 2の約27gという軽さ圧倒的!ワタクシはウェアラブルカメラを体に固定して手ぶら撮影することが多く、カメラ単体でマウントへの脱着が容易なInsta360 GO 2は、使っていてストレスフリーです。

具体的には、

  • 胸に首掛けネックマウント
  • キャップにEasy Clip
  • バッグにピボットスタンド(粘着スタンド)

そして、ポケットには充電ケースを携帯することで、いつでも撮りたいタイミング自由な撮影ができます。

カメラ本体がかなり軽量なので、体に固定しながら動いてもカメラの動きが少なく、安定した撮影ができています。

細かい話ですが、Insta360 GO 2とDJI Action 2のマグネットマウントシステムは少し構造が違っていて、Insta360 GO 2はカメラ本体の背面に、DJI Action 2はカメラ本体の底面にマグネットが搭載されています。

そのためDJI Action 2では、ネックマウントをする際にカメラ本体以外に小さいマグネットパーツが必要で、これが少し面倒です。別のマウントをするには、このパーツを外す必要があったり、かといって服につけっぱなしにするとすぐに失くしそうになります。

また、Insta360 GO 2の充電ケースが非常に良い仕事をしてくれます。

  • 撮影しないときはカメラの保護
  • 移動中はカメラの充電
  • 手持ち撮影では、自撮りハンドル
  • 机に置くと三脚
  • カメラ本体を取り外して撮影するときはリモコン

カメラ撮影の設定を変更できることも合わせると、この充電ケースひとつで6つの役割をこなしてくれます。実際に使っていて、この充電ケースはすごく便利

Insta360 GO 2安っぽいプラスチックボディなのがいい意味でラフに扱える安心感になっています。レンズガードも取り外せる仕様なので、万が一傷がついても交換することで撮影に影響はなさそうです。

DJI Action 2は金属製のボディで高級感は感じられるものの、充電ケースのようなものはないので、持ち運びや取り回しには少し気を遣います。大きなレンズやディスプレイがむき出しの状態でポケットなどに入れると傷がつきそうなので、慎重に扱うことになります。

一方でDJI Action 2が優れている点として、電源モジュールやフロントタッチ画面モジュールを使うことで、撮影時間を延ばしたり、microSDカードを使用することが簡単にできます。特にフロントタッチ画面モジュールを使うと、自撮りが格段にしやすくなります。

また、これら拡張モジュールを取り付けた状態でも、マグネットマウントシステムが使えるのはDJI Action 2の大きなメリットです。例えばネックマウントで長時間撮影したい場合、Insta360 GO 2の充電ケース併用だとマグネットマウントを使えませんが、DJI Action 2であれば可能。

Insta360 GO 2には、充電しながらマウントできるようにしてくれる純正のUSBパワーマウントアクセサリがあります。

拡張モジュールを取り付けると重量や大きさも大きくなってしまうので、個人的にはDJI Action 2はカメラ本体のみで撮影することが多かったりします。

ですが逆に手持ち撮影がメインで長時間撮影したいときは、常時拡張モジュールを取り付けて直接microSDカードにデータを保存できるDJI Action 2の方が使いやすいと感じます。

映像の画質・マイクの音質

撮影した動画の画質やマイク音声については、DJI Action 2の方が良いと感じます。といっても、両者を並べて比較したときに感じる程度で、Insta360 GO 2でも、十分満足できる撮影ができます。

この2つのカメラで、個人的に一番気になったのは画角と手振れ補正機能のバランス。そこで、それぞれの撮影モードと画角の違いを簡単にまとめてみます。

Insta360 GO 2DJI Action 2
撮影モード動画プロ動画動画
手振れ補正BasicFlowStateオフSteadyRock SteadyHorizon BalancingHorizon Steady
画角
(最大解像度)
広角
Action View
Linear
狭角
(全て2.5K50)
・後から編集可能(アプリ)標準(2.7K120/1080P240)
広角(4K120)
超広角(4K60)
標準(4K60)
広角(4K60)
超広角(4K60)
標準(2.7K120/1080P240)
広角(4K120)
超広角(4K60)
標準(4K60)標準(2.7K60)
水平維持×360度×45度以内360度
その他アプリ書き出し必要4倍ズーム可能
撮影モードと選択できる画角の違い

Insta360 GO 2の画角の違い

Insta360 GO 2:広角
Insta360 GO 2:Action View
Insta360 GO 2:リニア
Insta360 GO 2:狭角

DJI Action 2の画角の違い

DJI Action 2:超広角
DJI Action 2:広角
DJI Action 2:標準

画角の広さ的に言うと、次の通りです。自撮りを中心に撮影するのであれば広角側の広さは重要ですが、逆に広角すぎると、VLOG的には外周の歪みが気になるので、GO 2:リニアAction 2:広角辺りがちょうどいいですね。

Action 2:超広角 > GO 2:広角 > Action 2:広角 > GO 2:Action View = GO 2:リニア > Action 2:標準 > GO 2:狭角

歩きながらの手振れ補正については次のような印象ですが、どれもスマホより十分なめらかに撮影できます。DJI Action 2では360度水平維持を効かせると画角が標準しか選べなくなるのがトレードオフになります。

Insta360 GO 2は本体が軽く、ネックレスマウントしていてもカメラ自身の振動が少ないのはベーシック手振れ補正でも十分実用性があると感じました。

GO 2:FlowState ≧ Action 2:H.Steady > Action 2:H.Balancing > Action 2:R.Steady > Action 2:Steady > GO 2:Basic > Action 2:オフ

加えて、明暗さの表現(ダイナミックレンジ)や色味については、DJI Action 2の方が好みです。Insta360 GO 2は色味:標準、DJI Action 2は色味:で比較しましたが、Insta360 GO 2の方が少し鮮やかすぎる印象で、DJI Action 2の方がより自然に近い色味で撮影できる気がします。

この撮影日は曇っていたので、DJI Action 2の方が色は正確です。

具体的に「どんな解像度で、どんな撮影がしたい」とか明確に決まっているのであれば、その撮影に対応しているカメラを選ぶのがベスト。

  • 日常の生活VLOGなので、激しいアクティビティでの撮影はしない
  • とはいえ、お散歩しながらの歩き撮りが多いので、手振れ補正は重要
  • スマホ撮影の動画と合わせて編集するため、不自然な広角歪みはNG
  • 最終的にはフルHD解像度で書き出すので、4Kはあまり必要ない
  • ワークフロー的に別アプリで書き出す作業は、面倒なのでNG

と、ユルい感じで撮影しているので、ワタクシの用途目的だと正直どちらのカメラでもそれなりに満足した撮影ができています。

参考までにワタクシの常用のカメラ設定はこんな感じです。

Insta360 GO 2DJI Action 2
・解像度:2.5K30(動画モード)
・手振れ補正:ベーシック
・画角:Narrow、リニア
・解像度:2.7K30
・手振れ補正:Horizon Balancing
・画角:標準
Insta360 GO 2とDJI Action 2の常用撮影設定

どちらのカメラにも、強みと弱みがあるので、一概にこっちがいい!とは言えません。なので使いたい用途に応じて、この2台のカメラを使い分けているというのが、ワタクシの使い方となっています。

4K高画質での撮影やスローモーションなども含めて幅広くこだわった撮影ができるのはDJI Action 2。スマホと同じくらいの撮影性能で満足できるのであれば、Insta360 GO 2で十分。

というのが、正直な感想です。

ストレージとデータサイズ

保存できるストレージは多ければ多いに越したことはなく、拡張ストレージとしてmicroSDカードが使えるDJI Action 2が最も多くのデータ量を保存できます。ですが、実際に使っていると、Insta360 GO 2の64GBモデルでちょうど良いと感じています。

まずDJI Action 2は、撮影した動画ファイルの容量が大きくなりがちで、ある程度の時間撮影するのであればmicroSDにデータを保存することを念頭に置いた方が良さそうです。

DJI Action 2はカメラ単体で撮影するとカメラ本体側ストレージにデータが保存され、microSDにデータを保存するためには拡張モジュールを接続しながらの撮影をするか、拡張モジュールを接続時にカメラ内のデータを転送するかのどちらかになります。

DJI Action 2の本体ストレージで実質使えるのは22/32GB程度で、撮影できる時間はおおよそ次の通りとなり、それ以上撮影するにはmicroSDにデータを転送しながらの運用が必要。

  • 4K50撮影:約25分間
  • 4K30撮影:約45分間
  • 2.7K50撮影:約35分間
  • 2.7K30撮影:約60分間

拡張モジュールを接続しながら撮影するのであれば問題はありませんが、実際カメラ単体で撮影することが多い場合はストレージ容量気を配りながら撮影することが必要でした。

また、拡張モジュールに接続しながらの撮影で直接microSDに書き込みをしたところ、稀に書き込みエラーが出て撮影できていなかったことがありました。調べてみるとどうやらmicroSDにも相性があるようなので、microSDを選ぶときも気を付けた方がよさそうです。

カメラ単体で撮影することが多い場合、本体ストレージの容量確保のためにデータを避難させるには良いですが、いちいちデータをmicroSDに転送する作業が面倒なので、結局microSDを使わないことが多かったです。

Insta360 GO 2の場合は、microSD拡張はできず本体の内蔵ストレージのみにはなりますが、そもそものデータ容量が少なめなので、多くの撮影データ保存できます。Insta360 GO 2の64GBモデルの場合、実質使える容量は58/64GB程度で、

  • 2.5K50撮影:約190分間
  • 2.5K30撮影:約250分間
  • 1080P50撮影:約290分間
  • 1080P30撮影:約400分間

と、かなりの時間分撮影を保存することができるので、ストレージの残り容量気にすることなく撮影することができます(32GBモデルであれば、約半分と思ってください)。

実際に1日のおでかけで朝から夜までがっつり撮影した日の例だと、数秒~数分程度の短い動画が約130本程度で、実データ容量は約17GBでした(撮影は2.5K30P)。

この辺りはカメラ設定や撮影頻度・運用方法によって変わるので結局はユーザー次第なんですが、ワタクシの場合だと1泊2日程度の旅行であればがっつり撮影したとしてもInsta360 GO 2の64GBモデル十分なストレージ容量だといえます。

参考までに、各カメラの撮影の動画データについての情報を残しておきます。

  • 主要フォーマットでのデータ容量と最大撮影時間目安(内蔵ストレージ使用時)
  • 実撮影データの比較(ビットレートなど)
  • 細かい気づきなど

主要フォーマットでのデータ容量と最大撮影時間目安(内蔵ストレージ使用時)

撮影設定Insta360 GO 2 64GB
実ストレージ:58GB
ビットレート設定:標準

モード:ベーシック動画
Insta360 GO 2 64GB
実ストレージ:58GB
ビットレート設定:標準

モード:プロ動画
DJI Action 2
実ストレージ:22GB
圧縮形式:H.265
1080P30143MB405分間500MB120分間206MB110分間
1080P50205MB290分間341MB64分間
2.5K30
(DJIは2.7K)
226MB250分間400MB55分間
2.5K50
(DJIは2.7K)
307MB190分間660MB33分間
4K30500MB44分間
4K50760MB28分間

それぞれビットレートや圧縮方式の設定項目が異なるので、データサイズが一番小さくなるような設定で撮影しています。また、最大撮影時間目安は実ストレージから算出しただけなので、あくまで参考です。

実撮影データの比較(ビットレートなど)

Insta360 GO 2 2.5K30のビットレート
DJI Action 2 2.7K30のビットレート

細かい気づきなど

  • Insta360 GO 2はビットレートの設定が可能:標準/高(DJI Action 2は選択不可)
    • 高ビットレートは標準ビットレートに比べて、~約1.5倍のファイルサイズ
    • スマホで見る分には、それぞれのビットレートで大きな違いは見られない(素人目)
  • Insta360 GO 2でベーシック動画以外(HDR動画、タイムラプス、スローモーション)のデータはプロ動画と同じ
  • Insta360 GO 2のプロ動画撮影だと、フレームレートや解像度の違いでデータ容量は変わらない
  • DJI Action 2は動画圧縮形式の設定が可能:H.264/H.265(Insta360 GOはH.264のみ)
    • H.265はH.264に比べて、約75%のデータ圧縮率
  • 音声については、Insta360 GO 2はモノラル、DJI Action 2はステレオ(カメラ単体撮影でも)

最大撮影時間(バッテリーの持ちと熱停止問題)

バッテリーの持ちについては、DJI Action 2の方が長く撮影できると体感できます。

スペック上の比較をしてもDJI Action 2の方がバッテリー駆動時間が長く、実際丸一日のおでかけでもカメラ単体だけで意外と持ったりするので、あまりバッテリーの減りを意識せずに撮影ができます。

Insta360 GO 2DJI Action 2
カメラ単体:30分(プロ動画 20分)
ケース装着時:150分(プロ動画 110分)
カメラ単体:70分
電源モジュール併用:180分
フロントタッチ画面モジュール併用:160分
Insta360 GO 2の各フォーマットで1分間撮影時のデータサイズ

Insta360 GO 2には充電ケース、DJI Action 2には拡張モジュールを接続することで手軽にカメラ本体を充電できるので、撮影しないときはこまめに充電することを心がければどちらも気になる感じではありません。

ですが実際、こまめ充電を忘れてしまい、いざ撮影したいときにカメラ本体が電池切れだった経験をした回数としては、Insta360 GO 2の方が多かったです。

またこれらアクションカメラでよく騒がれる熱停止問題についてですが、ワタクシの日常の撮影環境下ではまだ発生したことがありません。

というのも、Insta360 GO 2では2.5K30P(ベーシック動画)、DJI Action 2では2.7K30Pで数秒~数分程度の撮影しか行っていないので、どちらともある程度本体が熱くなりますが、この使用範囲であれば熱問題気にしなくても良さそうです。

例えばInsta360 GO 2のプロ動画撮影DJI Action 2の4K撮影を多用する場合は、もしかすると発生しやすいかもしれません。

データ転送・ワークフローの手軽さ

「スマホに動画を転送し、アプリで編集してから、家族にシェアする」

というワークフローを前提にすると、撮影したデータの取り扱いについては、DJI Action 2の方がシンプルで扱いやすいと感じます。

DJI Action 2はアプリを使用した書き出し作業の必要もなく、スマホとDJI Action 2をUSB-Cケーブルで接続してスマホストレージにコピーするだけなのでとてもシンプル。DJI公式アプリを使って無線で転送することもできますが、ファイラーアプリで直接コピーした方が簡単です。

一方でInsta360 GO 2は、Insta360アプリを使うことを前提にしており、ベーシック動画モード以外のモード(プロ動画、タイムラプス、HDR動画などすべて)で撮影すると、球体状の映像になってしまいます。

ファイル数が多いと、それだけ作業が必要になってくるため、非常に面倒です(これが理由で、普段は直接ファイル操作ができるベーシック動画で撮影)。

公式のInsta360アプリは、球体映像からの書き出しだけでなく、簡単な動画編集機能やAIによる自動編集機能などもあり、結構優秀ではありますが、別途編集アプリを使っているワタクシにとっては、撮って出しデータを直接扱えるDJI Action 2の方が使いやすいと感じます。

ちなみにスマホへの転送速度は、Insta360 GO 2とDJI Action 2とも同じくらいで、1GBのデータ(200MB x 5)を転送するのに必要な時間は30秒ほどでした。

Insta360 GO 2とDJI Action 2のメリット/デメリット

Insta360 GO 2DJI Action 2の使い勝手を6つの項目でダラダラと比較してきましたので、簡単にまとめてみます。

ユーザーによって使い方や使用感は異なってきますが、実際にどちらも使っている中で個人的に特に気に入ったところ・気になったところを中心に比べました。

Insta360 GO 2DJI Action 2
カメラの操作性・ユーザビリティ慣れるとシンプルで使いやすいディスプレイがある安心感
操作が直感的でやりやすい
撮影・マウントのしやすさ圧倒的に撮影の自由度が高い
一台六役の充電ケースが優秀すぎる
拡張モジュールで自撮りがしやすい
拡張モジュールを合わせると大きく重くなる
映像の画質・マイクの音質スマホ閲覧なら十分綺麗な画質4Kスローモーションなど多彩な撮影可能
ダイナミックレンジや色味も良い
ストレージとデータサイズ64GBモデルなら必要十分microSDでより多くのデータを保存できる
microSDの相性問題がある
最大撮影時間多く撮影するならこまめ充電は必須カメラ単体でも長く撮影ができる
データ転送・ワークフローの手軽さ公式アプリ前提なところがあるデータの取り扱いがシンプル
Insta360 GO 2とDJI Action 2のメリット/デメリット

Insta360 GO 2とDJI Action 2、これから買うならどっち?

日常生活を手軽に撮影できるウェアラブルカメラの選択肢として、Insta360 GO 2DJI Action 2で悩む人は多いかと思います。

どちらとも撮影できる動画フォーマット拡張性に違いがあるので、それを基準に選べば良いわけですが、特に明確な撮影目的や動画へのこだわりがあまりなく、単にスマホとは別のお手軽カメラが欲しい人にとっては、どちらを選ぶべきかは結構悩ましいところ。

とにかくコンパクト軽量で、ワイヤレスイヤホンのように常にポケットに入れて使いたいときに取り出してすぐに撮影できる手軽さを重視する人は、Insta360 GO 2がおすすめです。

Insta360 GO 2がおすすめな人
  • とにかく小型・軽量・手軽さを重視
  • 動画はスマホで見るだけなので、4Kやスローモーション撮影は必要ない
  • 公式アプリでカメラ設定や撮影動画の編集をしたい

カメラ初心者やガジェット操作が苦手、自撮りがメインな人にとっては、ディスプレイがついているDJI Action 2の方が使い勝手がいいように感じます。

また、4Kやスローモーションのようなこだわった撮影がしたい場合にも、DJI Action 2の方がおすすめです。

DJI Action 2がおすすめな人
  • ディスプレイで撮影プレビューを確認したり、カメラ設定を簡単に操作したい
  • 4Kやスローモーション撮影が行いたい
  • microSDカードが使えて容量を気にせずに撮影したい

どちらとも得意不得意があるのでワタクシは用途に応じて使い分けていますが、もし日常撮影や旅行撮影に1台だけを持っていくのであれば、Insta360 GO 2(64GB)を使う頻度の方が多いです。

その理由としては、

  • 小型軽量は正義!首に下げたり、キャップに装着したり、ハンズフリー撮影がしやすい
  • 1日がっつり撮影しても、充電ケースにこまめ充電すれば大丈夫
  • 1泊2日程度の旅行なら、64GBのストレージでも大丈夫

個人的にウェアラブルカメラに求めているものは、マウントの自由さによるハンズフリー撮影の楽しさであり、スマホカメラにはできない芸当。

撮影を意識しすぎて家族とのお出かけや旅行を楽しめないのであれば本末転倒だと思っているので、いかに手抜きで撮影できるかを重要視してしまいます。

Insta360 GO 2は操作に慣れるまで使いにくいと思っていましたが、一度慣れるとそれを上回る手軽さな撮影環境が手に入るので、今ではすっかり良き相棒。

どちらとも家電量販店であまりデモ機がないので触る機会が少ないかもしれませんが、どちらを選んでも満足できるカメラだと感じています。

まとめ:どちらも優秀なお手軽アクションカメラ

以上、「【Insta360GO2とDJIAction2】小型カメラのメリデメや使用感をしっかり比較レビュー」についてまとめてみました。

Insta360 GO 2もDJI Action 2もスマホカメラにはない撮影体験ができる楽しいカメラ。

発売からしばらく経過していますが、正当な後継機はまだ発表されておらず、まだまだ現役で使い続けていけるウェアラブルカメラだと感じています。

ぜひ、自分の用途や目的に合ったカメラを選んでみてください!

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