Galaxy Watch 5 Pro レビュー|バッテリーと質感が大幅進化!Wear OSスマートウォッチの最高峰
我らがGalaxyのスマートウォッチ Galaxy Watchの新シリーズが発売されましたね。
すでにハンズオンレビューが挙がっていたり、なんでも上位モデルのGalaxy Watch 5 Proは良い進化点もあるとのこと。
Galaxy Watchを使い続けてきた私としては、とりあえず脳死でGalaxy Watch 5 Proを購入してしまったわけです。
- 高級感が増し、近未来感あるデザインがかっこいい!
- バッテリーの持ちは大幅に改善!
- タッチベゼルの使い勝手も悪くない!
- Proのみ付属のシリコン製Dバックルが使いやすい!
- 値段が高い…
- 温度センサーが使えない、というか使えない機能が多すぎ…(日本国内)
- それでも物理回転ベゼルは残して欲しかった…
といっても、購入したのは国内版ではなくグローバル版。
もちろん、国内版の方が万が一の保証があるのでいいかもしれませんが、これまでGalaxy Watchシリーズを4年間365日毎日使い続けてきた中で、壊れたことは一度もない。その頑丈さがGalaxy Watchの魅力!
だからきっと大丈夫。
ということで、
この記事では、Galaxy Watch 5 Pro(グローバルモデル)を実際に購入してみて、使ってみた使用感をレビューしていきます。
- 前作のGalaxy Watch 4 Classicと比べてどうなのか?
- これから買うならどっちを選ぶべきか?
辺りのお話もしていこうと思いますので、どっちにしようか悩んでる人も是非お付き合いを。
今日は、そんなお話っ!
Galaxy Watch 5/5 Proのアクセサリー紹介はこちら!
マイナーアップデートだけど、Galaxy Watch 5 Proの方は大きな進化も!
今年2022年は何かとにぎやかなスマートウォッチの年。メーカー各社から揃って多くのスマートウォッチが発売されています。
言わずもがな、Galaxy Watchシリーズは、高性能なヘルスケアと運動トラッカーを搭載しつつも防水防塵耐衝撃でアクティブに使えるスマートウォッチ。
今では数少ないGoogleアシスタント内蔵のAndroidユーザー(Galaxyスマホユーザー)にとっては、ベストウォッチのひとつです!
ほぼ毎年8月ころに発表されるGalaxy Watchシリーズの今回はGalaxy Watch 5。
Galaxy Watch 5シリーズおよびGalaxy Watch 5 Proの特徴で気になった点はこんな感じ。
- 従来の高機能ヘルスケアの強化に加え、新たに体組成測定に対応!
- 最大10Wの急速充電に対応!約30分で45%の充電が可能!
- ディスプレイがサファイアクリスタルガラスになり、より高い耐久性を実現!
- 筐体にチタニウムを使った耐久性の高い高級感のあるデザイン!
- バッテリーが1.5倍の大幅な進化!Galaxy史上最大容量のバッテリー!
- シリコン製のDバックルバンドが付属!
- ランニング、ハイキング、サイクリングで有用な道案内機能「ルートワークアウト」を搭載!
- 物理回転ベゼルが廃止。通常モデルと同様のタッチベゼルに変更。
- 円安の影響か?国内モデルでは、ついに7万円越え…。
先に言っちゃいますが、前作のGalaxy Watch 4シリーズと比べて大きなアップデートはないです。
前作のGalaxy Watch 4では、従来の独自プラットフォームTizen OSからWear OSへ大きく変わり、Galaxy Watch 5でもそれを継承。ヘルスケア機能やアクティブトラッカーの種類も前作とほぼ変わりません。
ですが、上位モデルであるGalaxy Watch 5 Proについては、大きな進化もありそうです!
その辺りもチェックしていこうと思います。
Galaxy Watch 5 Proのフォトレビュー
基本情報
発売日 | 2022年8月10日 |
モデル | SM-R920(Bluetooth) SM-R925(LTE) |
サイズ | 45.4 x 45.4 x 10.5 mm (45mm) |
重量 | 46.5g (45mm) |
カラー | グレーチタニウム, ブラックチタニウム (45mm) |
画面・ディスプレイ | 1.4インチ, Circular Super AMOLED (45mm) サファイアクリスタル |
素材 | チタニウム |
バンドサイズ | 20mm (45mm) |
バッテリー | 590mAh (45mm) |
プロセッサ | Exynos W920 |
OS | Wear OS 3.5(One UI Watch 4.5) |
メモリ | 1.5GB RAM + 16GB ストレージ |
通信 | Bluetooth®5.2 Wi-Fi b/g/n NFC A-GPS/Glonass |
センサー | 加速度センサー ジャイロセンサー デジタルコンパス GPS 気圧計 環境光 |
活動量計機能 | 心拍センサー 消費カロリー 睡眠 歩数計機能 |
充電方式 | ワイヤレス充電(急速充電10W対応) |
耐久性 | 5ATM + IP68 / MIL-STD-810H |
付属品と外観をチェック
今回はAmazonでGalaxy Watch 5 Proのグローバルモデルを購入。国内モデルと違いはあるかもしれません。
付属品をチェック
- Galaxy Watch 5 Pro 本体
- 充電ケーブル
- クイックスタートガイド、マニュアル類一式
早速外観をチェックしていきます。
今回からガラス面には、サファイアクリスタルガラスが採用されており、従来のGorilla Glassに比べてよりスリ傷に強くなっています。
Galaxy Watch 5 Pro のケース素材にはチタンが使われていて、軽量かつ堅牢な高級感のあるデザイン。
Galaxy Watchといえば上位モデルに搭載され続けてきた物理式の回転ベゼルが人気の理由になっていましたが、Galaxy Watch 5 Proでは廃止。通常モデルと同様のタッチベゼルになりました。
ガラス面とケース面の境目部分が湾曲していて、指でなぞりやすくなっています。
Galaxy Watch 4 Classicの物理回転ベゼルと挙動は同じで、画面外側のクロブチ付近をなぞることで、メニューの移動ができます。時計回りで下や右に、反時計回りで上や左に移動するのも直感的で分かりやすい。
Galaxy Watch 5 Proは大容量のバッテリーを搭載したこともあり、厚みは結構ある感じです。
ただ、重量は公式値46.5gと、実は前作Galaxy Watch 4 Classicよりかは軽くなっています。
右側にはホームボタンとバックボタン、間にマイクが配置されています。左側にはボタンがありません。
この辺りは、従来モデルと同じですね。
背面には、新しい心拍センサーが搭載されていて、肌に当たる面積が広くなっていることからより精度の高い測定ができるようになっているらしいです。
また、心拍センサー横には、Galaxy Watch 5シリーズから新たに追加された温度センサーが搭載されています。
最後に、Galaxy Watch 5 Proにのみ、この新しいスポーツバンドが付属しています。
シリコン製のDバックルバンドですが、メタルバンドのように一度サイズを決めたらあとはマグネット式で簡単にウォッチの脱着ができます。
すごく使いやすい上に、汗をかくようなシーンでも気になりません。
厚みのメーカー公表値と実測値が違うことが話題に!?
一部でGalaxy Watch 5 Proの厚みについて、メーカーの公表値と実測値が大きく違うと物議を醸しています。
私の手元でも計測してみたところ、確かに公式公表値と比べて4.5mmも分厚かったです。
公表値 | 実測値 |
---|---|
10.5mm | 15mm |
実は公式値は、背面のセンサー部分を含んでいないらしく、これは多くのスマートウォッチメーカーでも同様にセンサーは含まずに計測していることが多いとのこと。
Galaxy Watch 5 Proは、そのセンサー部分が大きく分厚いため、今回のように4.5mmも違うという結果になったらしいです。
Galaxy Watch 4 Classicとの比較
前作のGalaxy Watch 4 Classicと並べて比べてみます。
Galaxy Watch 5 Proのケースは45mmなので、Galaxy Watch 4 Classicの46mmと比べると1mm小さいんですが、見た感じ大差はないです。
大きな違いはWatch 4 Classicの方は物理式の回転ベゼルがあり、Watch 5 Proの方はクロブチのタッチベゼルになっています。
横からみると、Galaxy Watch 5 Proの方が厚みの存在感を感じます。
側面のボタン回りに凹凸があるGalaxy Watch 4 Classicに対して、Galaxy Watch 5 Proの方はフラットなデザインになっています。
背面のセンサーについても、今回からは大きくなっていることがわかります。
着け心地についても両者大差なく、腕にフィットしてくれます。
機能をチェック
新しいWear OS 3.5搭載のOne UI Watch 4.5なんですが、大きく変わったところは見当たりませんでした。
SoCやRAMも前作と同じなので、ヌルヌルサクサク動作。ひっかかりはほぼ感じません。この辺りはさすがGalaxyといったところ。
Googleアシスタントが使えるというのも、Galaxy Watchの大きなメリット。
Galaxy Watchにはマイクとスピーカーが内蔵しているので、ウォッチだけでGoogleアシスタントが使えます。
アレクサも使えました!
Bluetoothモデルだとスマホとの接続が必要になりますが、LTEモデルだとGalaxy Watch単独で使えると思います。
もちろん、ウォッチのマイクとスピーカーを使って通話することも可能。
当然Googleマップも使えるので、スマートウォッチに地図を直接表示することも可能。
スマホのGoogleマップアプリの方で経路を設定していると、ナビを自動で表示することができるので、車の運転中なんかにも非常に便利です。
メッセージアプリ「LINE」機能についても、恐らく現状のスマートウォッチの中で一番使いやすい。
最近では、Wear OS用のLINEやカカオトークアプリも公開されているので、スマホを出さなくてもメッセージの受信、返信が簡単に行えます。
この辺りもやはりWear OS搭載スマートウォッチの強みのひとつ。
また、Galaxyスマホを使っているのであれば、スマホのカメラをリモートコントロールできる機能も標準で搭載。
プレビューも表示されるので、離れた位置にスマホを設置して、手元のGalaxy Watchでシャッターを切ることも可能です。
Galaxyスマホのカメラの便利な使い方をまとめました!
あと個人的によく使う機能としては、音楽アプリのコントロール。
これは、Watch本体の音楽プレイヤー以外にもスマホで再生しているプレイヤーにも対応しています。YouTubeを再生していれば、YouTubeのコントロールができます。
そのほか、天気予報やカレンダー、電卓、ボイスメモなどスマートウォッチの基本的な機能は網羅しています。
もっと機能を拡張したいのであれば、Playストアからもアプリを追加することが可能。
用意したルート情報をナビしてくれる「ルートワークアウト機能」(Galaxy Watch 5 Proのみ)
Galaxy Watch 5 Proのみに新たに搭載された「ルートワークアウト」は、予めスマホからウォッチの方にGPX形式のルートを転送しておくことで、道をナビしてくれる機能で、スマホを持たずにランニングしたり、すぐにスマホを確認できないようなハイキングやサイクリングでは、便利に使える機能かもしれません。
全100種類以上もあるワークアウト機能は個人的に使わない機能で、今後も使う予定はないので紹介は割愛。
Google Payは使えそうで使えなかった
Galaxy Watch 5シリーズでGoogle Payが使えるかも!と期待している人も多いですが、結論を言うと、
海外版のGalaxy Watch 5 Proでは、Google Walletをインストールできるけど、決済はできませんでした。
実際試してみた経緯を簡単に紹介します。
Galaxy WatchのPlayストアから、スマートフォン上アプリ一覧からGoogle Walletがあるのでこれをインストール。
そのままセットアップを進めていくと、クレジットカードを選択する画面までたどり着いたので、これはいけるかも!と期待。
しかし現実は厳しく、いざGalaxy Watch 5 ProからGoogle Walletを起動すると、地域ロックが発動してしまいました。
残念!
ヘルスケア機能をチェック
Galaxy Watchシリーズは、健康指数の測定項目が多いことも評価されています。
ヘルスケア系で測定できる項目は次の通り。(赤文字は国内で制限)
- 体組成
- 睡眠
- 心拍数
- ストレス
- 女性の健康
- 歩数
- 水分
- 血中酸素レベル
- 食事
- 血圧
- ECG
測定できる項目自体は、前作Galaxy Watch 4シリーズと全く同じなんですが、心拍センサーの大型化によってこれらの測定精度が向上したとのことです。
体組成計測では、ふたつのボタンに指を当てることで生体インピーダンス分析を用いた体の分析を行ってくれます(体組成測定はGalaxy Watch 4でも可能)。
その他、心拍数や血中酸素濃度など基本的な健康指数については装着しているだけで簡単に測定することができます。
測定結果については、スマホアプリS Healthから詳細を確認できたり、過去の履歴を見ることができます。データの引継ぎも可能なので、古いGalaxy Watchを使っていても、そのままログを続けることが可能。
また睡眠トラッカーについて、他にはない測定項目として、「いびきの検出」があります。
近くにペアリング済みのスマホを置く必要がありますが、Galaxy Watchの方でいびきが検出されると、スマホに自分のいびきを録音してくれるというもの。
はじめて使ってみましたがこれがなかなか残酷なもので、自分のいびきの大きさと時間は驚愕でした。
各センサーの測定精度についての検証はできませんが、専門家によるこちらの動画によるとGalaxy Watch 5 Proの各センサーの精度はまずまずといったところ。
もちろん、専用機器による測定精度には及びませんが、目安としては使えなくはないといった程度でしょうか。
温度センサーについての話
Galaxy Watch 5から追加された温度センサーはやっぱり気になります。
現時点ではまだ使うことができないため、正確なことは不明ですが、どうやら単独で温度を測定することはできないようです。
この記事によれば、Galaxy Watch 5の温度センサーは単独では動作せず、睡眠トラッカーをより正確に測定するためだけに搭載されているようです。
なので、ボタンを押すとその時の温度を測れるとか1日の体温の変化を知りたいとか、そういう用途には使えないそうです。
新しく発表されたApple Watch Series 8も皮膚温度測定センサーを搭載しているとのことですが、こちらも同様に主に睡眠時に測定するもののようです。
Galaxy Watch 5 Proを使ってみた感想
高級感が増し、近未来感あるデザインがかっこいい!
まず、時計のデザインについては、以前のGalaxy Watch 4 Classと比べて、よりモダンな印象があって、個人的にはコチラの方が好み!
回転ベゼルもいいんですが、ケース外側からガラス面にかけて緩やかにカーブしているデザインは、なんだか近未来感を感じます。
高級腕時計に使われているようなサファイアガラスは、スリ傷には強いとされていますが、スマホに使われるGorilla Glassと比べて反射が強く白っぽくみえたりするらしいです。
普通の時計ならそうなんでしょうが、発色のきれいなAMOLEDディスプレイだとそんな印象は全く感じません。
またハイエンドなスポーツウォッチに使われるチタン素材も、軽量化には一役買っているんだと思います。
バッテリーの大型化に伴い大きくなったウォッチ本体ですが、見た目の割には軽いと感じます。
SUPCASEのケースを付けたらG-SHOCKみたいになりました!
バッテリーの持ちは大幅に改善!
最も注目していたバッテリーの持ちについては、確かに改善していることを体感できました!
画面やセンサーについてはそこそこアグレッシブな設定で、毎日帰宅後の入浴~睡眠まで以外の時間以外はGalaxy Watch 5 Proを装着していました。
- Always On Displayで時計表示は常時ON
- ディスプレイ明るさは自動調整ON
- Bluetooth ON、Wi-Fi ON、NFC ON
- 心拍数測定は「手動」
- ストレス測定は「手動」
- いびきの検出は「ON」
- 血中酸素濃度測定は「睡眠時のみON」
テストでいろいろなアプリを使ってみたり結構ヘビーな使い方をしていましたが、結果としては、満充電の状態から2日間と14時間でバッテリーがゼロになりました。
前作のGalaxy Watch 4で同じように使っていたところ、おおよそ1日~半弱でバッテリーがなくなっていたので、Galaxy Watch 5 Proのバッテリーの持ち時間については明らかに良くなっています!
また、Wear OS搭載の主なスマートウォッチを比較してみると、Galaxy Watch 5 Proがバッテリー容量的には最も多い590mAh!
駆動時間については、各メーカーごとに検証環境は異なりますが、搭載容量から見てもGalaxy Watch 5 ProとTicWatch Pro 3が頭一つ抜けています。
二層ディスプレイギミックによるバッテリーの持ちが良いと評判がいいTicWatchと肩を並べるGalaxy Watch 5 Proなので、Wear OS搭載スマートウォッチの中ではトップクラスにバッテリーが長持ちになりました。
Galaxy Watch 5 Pro | Galaxy Watch 4 Classic | TicWatch Pro 3 Ultra | Fossil Gen 6 | Skagen Falster Gen 6 | |
---|---|---|---|---|---|
バッテリー容量 | 590mAh | 361mAh | 577mAh | 300mAh | 300mAh |
一般設定での使用時間 | 80時間 | 40時間 | 72時間 | 24時間 | 24時間 |
詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
Galaxy Watch 5 Proは前作のGalaxy Watch 4 Classicと同じハードウェア回り。それを考えると、バッテリー容量の増加分がそのまま表れた形なんだと思います。
バッテリーの消費についてはまだしっかり使い込んで検証する必要がありますが、Galaxy Watch史上最長のバッテリー持ちであることは確かです!
とはいえ、個人的にこれだけでは全然満足ではないのが正直な感想。
Wear OSに限らなければ、世の中にはもっとバッテリーが長持ちなスマートウォッチもあります。
今回、ハード面では大きな進化がなかったのが少し残念ですが、将来もっと高効率なチップが使われるようになると、同じサイズでもよりバッテリーを長持ちさせられるようになるかもしれません。
今後、更に期待!
無限バッテリーのスマートウォッチのレビューはこちら!
タッチベゼルの使い勝手も悪くない!
Galaxy Gear S3の頃から回転ベゼルに慣れてしまった私ですが、意外とタッチベゼルでも難なく操作できそうな気がしています。
Galaxy Watch 5 Proの方では、ケース縁が若干高く境界部分のカーブが指にフィットしてくれて、スルスル操作できるようになります。
またタッチベゼルを指でなぞるとバイブレーションで反応してくれるので、スクロール量の微調整も可能。
そもそもいつもタッチベゼルを使って操作する必要はなく、必要に応じて画面をスワイプしたらいいだけなので、今のところ大きな不自由は感じていません。
画面のスワイプも感度を調整すれば手袋をしながらでも操作できますし、なによりそこまでして時計を操作しないといけないような場面が減った私だから、タッチベゼルで満足なのかもしれません。
むしろ可動部が減ったことで、ホコリが入りにくくなったり、より堅牢度が増して良かったと考えるのもアリです。
Proのみ付属のシリコン製Dバックルが使いやすい!
個人的に意外だったのが、今回Galaxy Watch 5 Proの方のみに付属するシリコン製のDバックルバンドが使いやすかったこと。
Dバックルは一度長さを調整すれば、あとはワンタッチで脱着できるのがすごく便利なんですが、金属素材のフレームが多くて、アクティブシーンで使うユーザーは敬遠しがち。
その点、今回付属のバンドはシリコン製なので、汗をかいたり水にぬれてもメンテナンスが楽。そして何より軽い!
欠点といえば、長さの調整でひと手間かかってしまうことがあるので、頻繁に長さを調整しないのであれば、すごく使いやすいバンドです。
どうやら、類似品がAmazonであるようです!
Galaxy Watch 5 Proのいまいちなところ
値段が高い…
まず声を大にして言いたいのが、今回のGalaxy Watch 5 Proの価格は高い!
円安の影響もあるかもしれませんが、新発売で最上位モデルを考慮してでも国内販売価格(7万円越え)は正直高いです。
この価格であれば、GPSウォッチの名門ガーミンのビジネススポーツモデルが買えます。
そして、同様スマホメーカーのスマートウォッチであるHuawei WatchやXiaomi Watchなどの上位モデルは、もっとお手頃で手が出しやすい。
ただし、それらと比べてGalaxy Watchが唯一のウォッチである理由は、
- 快適で安定した動作の高いハード性能
- Googleアシスタント対応のWear OS搭載で拡張性が高い
- IP68にMIL-STD-810対応の高い堅牢性
これらに魅力を感じて、更にGalaxy大好き信者なのであれば、Galaxy Watch 5 Proは最高に満足できるスマートウォッチのひとつです。
少しでも購入費用を抑えたいのであれば、並行輸入品を狙うのもアリ。
温度センサーが使えない、というか使えない機能が多すぎ…(日本国内)
以前の記事でも書きましたが、国内で使えない機能が多すぎなのはGalaxy Watch 5でも同じでした。
心電図や血圧測定については、前作にも搭載されていながら結局解禁されず。今回目玉機能のひとつであるはずの「温度センサー」についても、発売日時点では未実装なわけです。
なにかと体温を測る機会が増えてきた今、大まかにでも自分の温度が測れる機能は便利であって、毎朝出勤時に測定している手間が省けそうだと、個人的には期待していました。
今後何かしらの形で解禁になる可能性もゼロではないので、期待しておくとしましょう。
というか、使えない機能があるのであれば、その分その地域の販売価格を見直すだとか、もっと誠意を見せて欲しいです!
(とまた、お金の話。)
それでも物理回転ベゼルは残して欲しかった…
さきほどタッチベゼルも悪くないと言いましたが、それでも本音はやっぱり回転ベゼルを残して欲しかったです。
手袋をしていたり、指以外でも無理くり操作できていた物理回転ベゼルに未練がなくもない。
回転ベゼルはGalaxyの専売特許であり、それこそ他のメーカーには作れない唯一無二の便利機能。
この回転ベゼルのためだけにGalaxy Watchを購入するファンもいることをSamsungは知っているはず。
それなのに、Galaxy Watch 5 Proは無くしてしまった。
非常に残念です。
最後の回転ベゼル搭載機としてGalaxy Watch 4 Classicはラインナップに残り続けるだろうと、どこかの記事で読んだ気がするので回転ベゼルマニアは今後もそちらを選んでください。
Galaxy Watch 5とGalaxy Watch 4 どっちを選ぶべきか?
先に結論を言ってしまうと、
既存のGalaxy Watch 4ユーザーであれば、Galaxy Watch 5への買い替えの必要性は低い!
と考えます。
Galaxy Watch 5シリーズはGalaxy Watch 4と比べても、ハード面ではほぼ同じ性能。ヘルスケア機能やワークアウト機能についても違いはほとんどありません。
- 採用されているSoCやメモリも同じでヌルサク動作
- 画面のサイズや解像度
- 40mmと44mmのケースサイズは同じ(4 Classicは42mmと46mm、5 Proは45mm)
- 健康管理測定はほぼ同じ(Galaxy Watch 5の温度センサーは現段階で制限)
- Wear OSを搭載していて、LINEやGoogle Mapを含めた多くのアプリをインストールできる
- 対応ワークアウト種類の豊富さ
- IP68+MIL規格に対応
逆に、Galaxy Watch 5シリーズで変わったところといえば、この辺りになります。
- 画面に耐久性の高いサファイアクリスタルガラスを採用
- 急速充電に対応し、充電速度が早くなった
- 背面のセンサー精度が向上
- Galaxy Watch 4 Classicの物理回転ベゼルがGalaxy Watch 5 Proではタッチベゼルになった
- Wear OSのバージョンが新しく、サポート期間が長くなる
つまり、Galaxy Watch 5はGalaxy Watch 4のメジャーアップデートとは言えず、さらに改良を重ねたというマイナーアップデート。
特に上位モデルでない場合は、ケースサイズやデザインについてもほぼ変化はなく、価格差を考えると今からでもGalaxy Watch 4を選ぶのは全然OKです。
ノーマルモデルは旧モデルを選んでも大差はありませんが、上位モデルだと話が違ってきて、
Galaxy Watch 5 Proについては買い替え検討の余地ありです!
両シリーズの上位モデルGalaxy Watch 5 ProとGalaxy Watch 4 Classicを見た場合、特に、
- ビルドクオリティの強化
- バッテリーの大容量化
という大きな進化がありました。
これらは、ユーザーの利便性や満足度を大きく変える要素になる。
なので、これら要素に魅力を感じるのであれば、Galaxy Watch 5 Proへの買い替えは全然アリだと感じます。
ですが、
- 大容量バッテリーやサファイヤクリスタルガラス&チタンボディはなくてもいい!
- 手袋をつけて操作することが多かったり、物理回転ベゼルが好み!
- できるだけお手頃な、コスパの高いスマートウォッチが欲しい!
という人には、Galaxy Watch 4 Classicの方が向いているかもしれません。
まとめ:Galaxy Watch 5 Proのレビュー
以上、Galaxy Watch 5 Proのレビューをお届けしました。
2022年発売のGalaxy Watch 5シリーズは、前作Galaxy Watch 4シリーズのマイナーアップデートといった感じで、外観や機能についてはほぼ同じと言っていいです。
ただし、それぞれの上位モデル同士を比べると大きな違いがあるので、その辺りに魅力を感じるのであれば、Galaxy Watch 5 Proを検討してもいいかもしれません。
Galaxy Watch 5 Pro