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邪魔なキャリアアプリを削除(無効化)してスッキリさせる方法【adbコマンド】
キャリア販売のスマホを使っていると、最初から入っているキャリアアプリの存在がかなり鬱陶しいです。
このような標準のキャリアアプリは、アプリ一覧から削除することもできず、ひたすらにスマホのリソースを食いつぶす諸悪の根源でしか他ありません。
- 使ったことないアプリから定期的な通知がくる
- バックグラウンドで大量に動作していて、動作が重くなる&バッテリーが減る
- スマホのメモリ容量が減る
この記事では、「邪魔なキャリアアプリを削除(無効化)してスッキリさせる方法【adbコマンド】」について書きます。
使わないと分かっているキャリアアプリを無効化することで、いらないキャッシュデータが溜まることを事前に防ぐことができたり、不要な通知を消したり、バッテリーの改善につながることもあります。
白ロムを購入して格安SIM運用している人など、全く不要なキャリアアプリに悩まされている人にとって参考になれればうれしいです!
スマホ内のアプリたちを見直して、不要なキャリアプリを無効化することで、スマホの動作を改善しようじゃありませんか!
鬱陶しいキャリアアプリを削除したい
キャリアから販売されているスマホで、購入時に大抵プリインストールされている大量のキャリアアプリ。
スマホの容量を食いつぶすだけでなく、中にはバックグラウンドで動き続けてバッテリーやデータ通信を消費し続けているものもあり、全くの諸悪の根源であります。
更に、これらのキャリアアプリはキャリアの厚い壁で守られており、簡単にはアンインストールさせてはくれません。
キャリアSIMユーザーならまだしも、白ロムを格安SIMで運用しているユーザーたちにとっては、まったく無用の長物。
定番のBK Package Disablerは使えない
以前までは主流だった、手軽にキャリアアプリを削除できるアプリの定番 BK Package Disabler は現時点で使うことができませんでした。
何度か試してみましたが、「Fail: Invalid package name」と表示され、その先に進むことができません。
adbコマンドでキャリアアプリを駆逐する
そこで、今回は徹底的にキャリアアプリを駆逐するため、adbコマンドを使います。
adb(Android Debug Bridge)とは、パソコンなどからスマホ端末に直接コマンドを送ってデバイスを操作するためのもの。
Android Debug Bridge(adb)
Android Debug Bridge(adb)は、デバイスと通信するための多用途のコマンドライン ツールです。adb コマンドを使用すると、アプリのインストールやデバッグなど、さまざまなデバイス操作を実行できます。また、デバイス上でさまざまなコマンドを実行する際に使用する Unix シェルにアクセスできるようになります。adb は、以下の 3 つのコンポーネントで構成されるクライアント サーバー プログラムです。
スマホからでは直接操作できないAndroidのシステムを操作をすることで、キャリアアプリを直接無効化してやるという方法です。
用意するもの
準備する環境は、ネットにつながったパソコンとスマホとそれらを接続するためのUSBケーブルだけです。もちろん、USBケーブルは、データ転送できるものを選んでくださいね!いつも使っているケーブルでうまくいかず、確認すると充電専用ケーブルだったってことはあるあるです。
- 15 seconds ADB(パソコン)
- Aplin(スマホ)
難しそうと思われるかもしれませんが、手順通り進めていけば誰でも簡単にできますので、めげずにトライしてみてください!
手順
今回の方法は、こちらのサイトが大いに参考になりました。もっと詳しく知りたい方は、参考にしてみてください!
パソコンの環境設定(adbコマンドを使えるようにする)
パソコンからadbコマンドを使えるようにする方法はいくつかありますが、ここでは、15 seconds ADBというツールを使って、簡単にadbコマンドを使えるようにしていきます。
XDAフォーラムから、パソコンでADBコマンドを使えるようにするツールをダウンロードして、インストールします。基本的に最新版のものでOKです。
>15 seconds ADB Installer v1.4.3(XDA developers)
インストールを進めていくと、色々聞かれますが、”Y”で進めていけばOKです。
進めると、「デバイスのドライバをインストールするか?」と聞かれるので、”Y”を押してそのままインストールを続けます。
順調に進めていき、最後に「All Done!」と表示されれば、インストールは完了。パソコン側の環境はこれでOKです。
スマホの環境設定(USBデバッグをオンにする)
スマホで必要な設定は、スマホのUSBデバッグをオンにすることだけ!これで、PCに接続した際にコマンドを送ることができるようにします。
USBデバッグをオンにするためには、スマホの開発者向けオプションを開放しておく必要があります。
「設定」⇒「端末情報」⇒「ソフトウェア情報」⇒「ビルド番号」を連続タップすると、開発者向けオプションが有効になります。
開発者向けオプションが有効になったら、一番上の「USBデバッグ」をオンにします。
USBデバッグがオンにできたら、スマホの環境の準備は完了です。
無効化するアプリのキャリアパッケージ名を取得する(Aplinのインストール)
インストールしたAplinを使って、無効化したいアプリのパッケージ名を確認します。ここでいうパッケージ名とは各アプリ個別のIDのようなもので、全て固有のものになります。
インストールしたAplinアプリを起動し、無効化したいキャリアアプリを抽出していきます。
キャリアアプリを取得するために、上部の検索窓にキーワード(ドコモであれば、「ドコモ」「ntt」「docomo」など)をいれることで関連するキャリアアプリが抽出されます。
これらのパッケージ名をメモしていくんですが、一文字でも間違えたら認識してくれません。この文字列を正確にPCへ送りたいので、アプリの抽出できたら、右上の共有ボタンで「アプリ名・パッケージ名」を選択し、Gmail等でPC側に送っておくと簡単になります。
adbコマンドでキャリアアプリを無効化する
adbが通っているか確認する
いざ、キャリアアプリを無効化する前に、まずadbコマンドを送れる環境になっているか確認していきます。
USBケーブルでパソコンとスマホを繋ぎます。
初回接続時に「USBデバッグの許可」を求められるので、これを許可します。
adbコマンドが送れるか、パソコンとスマホの接続を確認します。
Windowsのコマンドプロンプトから、以下コマンドを入力し、Enterで実行します。
adb devices
すると、adbが通っているデバイスが表示されます。
以下の画面のように、「****** device」と表示されていれば、接続は成功です。
adbコマンドでアプリを無効化する
さて、いよいよadbコマンドでアプリを無効化していきます。
アプリの無効化/有効化ができるコマンドは以下の通りです。
adb shell pm uninstall -k --user 0 【パッケージ名】
adb shell cmd package install-existing 【パッケージ名】
さきほどGmailなどで送ったAplinで取得したパッケージ名を使って、実際に無効化していきます。
以下では、「com. android. contacts」というパッケージ名のアプリを削除するサンプルです。
adb shell pm uninstall -k --user 0 com. android. contacts
”Success”と表示されれば、無効化は成功です。
ちゃんと無効化されたかを確認するためには、スマホ内のアプリ一覧を開きます。以前表示していたキャリアアプリがなくなっており、正常に無効化されたことが分かります。
あとはスマホの挙動を見ながら、ひとつずつ諸悪の根源を削除していきましょう。
使用している中で、不具合が出た場合は、再度有効化にすると元に戻せます。
そのためにも、できればひとつずつ無効化しながら、挙動を確認した方が確実です。
補足
まとめて一括で無効化したい
キャリアアプリの中には、無効化すると挙動がおかしくなるものもあるので、本当はひとつずつ動作確認をしながら無効化するのがベスト。
それは分かってるけど、面倒だからまとめて一括無効化したい!
という場合、まとめて一括無効化することも可能です。
adbコマンドは、「&」を挟むことで複数のコマンドをまとめて実行することができます。
例えばこんな感じ。
adb shell pm uninstall -k --user 0 【パッケージ名 A】 & adb shell pm uninstall -k --user 0 【パッケージ名 B】
こんな感じでいくつもコマンドを繋げていけば、大量のアプリを一括で無効化することもできちゃいます。
ちなみに、このようなコマンドの作成には、Aplinで取得したパッケージ名のリストをエクセルの関数を使えば、簡単に作れちゃいます。もちろん、&の前後の半角スペースはお忘れなく!
連結して一行のコマンドにせずとも、Excelの複数セルを選択後、コマンドプロンプトに張り付けるだけでも実行できました!
【参考】私が無効化したドコモアプリ一覧
どのアプリを無効化していいか、アプリ名から判断するのは難しいです。ひとつひとつ無効化しながら挙動を見るしか他ありません。
参考までに、私が無効化したドコモのキャリアアプリ一覧を載せておきます。
結構アグレッシブに無効化しましたが、おサイフケータイ、クイックペイともに問題ナシ!
今のところ挙動がおかしくなるなどの不具合はありませんが、あくまで参考程度にどうぞ!
- BridgingLauncher
- DOCOMO Initialization
- DcmIpPushAggregator
- DcmWapPushHelper
- My docomo
- ScreenLockService
- com.nttdocomo.android.felicaremotelock
- docomo Application Manager
- docomo Application Manager Init.
- docomo Authenticator
- docomo LIVE UX
- docomo LIVE UX バックアップ
- dアカウント設定
- dマーケット
- dメニュー
- my daiz
- おすすめ使い方ヒント
- おまかせロック
- おサイフケータイ TSMプロキシ
- おサイフケータイ UIM設定
- アプリクラッシュレポート
- エリアメール
- オートGPS
- スグ電
- スケジュール/メモ・トルカ同期
- スケジュール&メモ
- デコメ絵文字マネージャー
- 災害用キット
- 遠隔初期化
- +メッセージ
- ドコモクラウド設定
- ドコモサービス
- ドコモデータコピー
- ドコモメール
- ドコモ位置情報
- ドコモ位置情報SUB
- ドコモ文字編集
- ドコモ電話帳
まとめ
以上、キャリアスマホに標準でインストールされているキャリアアプリをadbコマンドを使って無効化する方法を紹介しました。
少し間違えれば、不具合の原因になりかねないので、試す前にはバックアップと自己責任をご理解の上、よろしくどうぞ!
ですが、やっぱりキャリアアプリは嫌だ、邪魔だ、駆逐したい!
そういう強い意志をお持ちの方は、是非トライしてみてください。
ほな、ここいらで。
では、またぁ!